お七夜と名付けを祝う行事、最近は親戚や周囲のお知り合いでもそんなに多くは聞きませんね。
でも昔々は、赤ちゃんが誕生しても、すぐに亡くなってしまうことも珍しくなかったのです。
ですから、赤ちゃんの無事を祝う大切な行事だったのですね。
祖父母の方々がそういったしきたりについての考え方がしっかりある方なのであれば、きちんとお祝いを行いましょう。
今回は、お七夜と名付けを祝うやり方についてまとめてみました。
1.誕生から7日目のお祝いで命名書を飾る
赤ちゃんが生まれてから7曰目のお祝いが「お七夜」。
この日は神棚などに命名書を飾って、名前をおひろめする日でもあります。
昔は赤ちゃんが生後間もなく亡くなることも多かったため、お七夜は赤ちゃんの無事を祝うたいせつな節目でした。
現在では、退院祝いを兼ねて、内々で祝い膳を囲みます。
2.名付けの最終判断は両親にまかせる
祖父母は、赤ちゃんの名前に希望や意見があるかもしれません。
しかし、両親が考えた名前は赤ちゃんへの願いが込められているものなので、できるだけ尊重してあげましょう。
赤ちゃんの名付けを頼まれたら、候補をいくつかあげて最終決定は両親にまかせます。
3.祖父母を招いてお七夜を祝う
お七夜は7日目にこだわらず、赤ちゃんと母親の体調のよい日を選び、双方の祖父母などを招きます。
命名書は神棚や床の間、べビーベッドなどにはって、おひろめします。
祖父母がお七夜に招かれたときは、「御酒肴科」などとして祝い金を包みます。
花や果物などを持参してもよいでしょう。
4.命名書の書きかた
奉書紙を横半分に折り、さらに縦三つ折りにします。
中央に赤ちゃんの名前を書き、右側に父親の氏名と続柄、左側に生年月日を添えます。
左側の折りには命名の日と命名者の名前を書きましよう。
5.ポイントの整理
〇お七夜は母親の退院祝いを兼ねて、双方の祖父母を招き内々で祝う。
〇名付け親を頼まれても、最終的な判断は赤ちゃんの両親にまかせる。
●お七夜ご祝儀
【表書き】
「御御七夜」
「御酒肴料」
【金額の目安】
5,000~10,000円程度
※出産祝いとお七夜の祝いを兼ねて贈ってもよいでしょう。
●略式の命名書にするなら
紙の中央に赤ちゃんの名前を大きく書き、上に「命名」、左側に生年月日を書きます。
右側に父親または両親の名前を入れることもあります。
最後に
現代は、様々なしきたりを省略してしまう風潮が結構多いと思います。
しかし、こういったしきたりをきちんと行うことは、夫婦ご両家の祖父母の方々との絆を深めるとてもいい機会ではないでしょうか。
ご参考にしていただければ幸いです。