普段は特に注意することなく乗っているエスカレーターですが、よくよく見ると、足元の不思議な箇所にブラシがついています。
これは一体何だ?何のためのブラシ(。´・ω・)?
もしかしたら、エスカレーター事故を防止するための工夫なのでしょうか?
そういえば、かなり鈍くさい私ですが、エスカレーターでけがしたことはないなあ。
階段から落ちたことは何度かありますけど。
私がこれまで無事故でエスカレーターを利用してきたのは、エスカレーターの事故防止対策のおかげだったのかも…。
ということで、今回はエスカレーターの足元にある謎のブラシやエスカレーターの安全対策などについてご紹介します。
1.エスカレーターの足元にあるブラシは何?何のためにあるの?
エスカレーターの足元にブラシなんかあったっけという方も多いでしょう。
エスカレーターの足元にあるブラシとはこれです。
これはスカートガードパネル安全ブラシといって、スカートガードパネルと踏み段の間に靴や長いスカートやズボンの裾が巻き込まれないための安全装置です。
スカートガードパネルとは、エスカレーターの手すりと一体となっている壁の部分(側面)です。
長いスカートの裾が巻き込まれると大事故になってしまいますものね。
ブラシの役割は、物理的に衣服などを危険個所に近付かせないようにすることと、人体(足)に接触することで「端っこは危険ですよ!」とお知らせするという意味もあります。
また、エスカレーターの種類にもよりますが、スカートガードパネルを押すと警告用のブザーが鳴るものもあります。
スカートガードパネルと踏み段の間とは限りませんが、エスカレーターに巻き込まれたサンダルです。
ぼろぼろ、ずたずたですね。
これが自分の足だったら……こわっ( ゚Д゚)
想像するだけで痛いです。
2.エスカレーターのその他の危険個所と様々な安全対策とは?
エスカレーターにはスカートガードパネル安全ブラシのほかにも様々な安全対策や安全装置が設置されています。
たとえば、利用者に音声で安全な利用を呼びかける自動音声案内もその一つです。
エスカレーターに乗ると、「エスカレーターにお乗りの際は、手すりにつかまり、黄色い線の内側にお乗りください」「お子様連れの方は手をつないでお乗りください」などの音声が流れますよね。
音声で利用者に安全な乗降を呼びかけているのです。
また、インレット(手すりの入り込み口)にも警告装置が設置されています。
小さな子供がインレット付近で遊んで指をはさんだりインレットに巻き込まれないように、危険をセンサーで察知、警告音で危険を知らせています。
さらに、インレット部にもスカートガードパネルと同様、巻き込み防止のブラシが設置されています。
あとは、踏み段や乗降場所の黄色いライン、何の変哲もないラインのようですが、これも利用者の安全を守るための工夫です。
黄色は「注意・警告」の色、踏み段や乗降場所に黄色いラインを引いたり囲むことで、利用者が無意識のうちに安全な位置に乗り、安全な降り方をするように誘導しているのです。
まとめ
以上が、エスカレーターの足元にある謎のブラシやエスカレーターの安全対策などについてでした。
これまで何の気なく乗っていたエスカレーターですが、こんなにたくさんの安全対策が施されていたのですね。
知りませんでした。
とはいえ、利用者自身も安全な利用を心がけなければ、事故を防ぎきることはできません。
エスカレーターで追い越さない・手すりで遊ばない・手すりに乗らないなど、ルールを守ってエスカレーターを利用しないとだめですね。
お子様がいる方は、お子様の安全のためにも、もう一度エスカレーターの安全な利用方法を確認しておくのがおすすめです。
ところで、エスカレーターのブラシもある意味不思議なことですが…。
トイレにある「綿棒」も何に使うのか、ある意味不思議じゃないですか?
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