地震が発生すると、「プレート」がどうのこうの「地殻」がどうした…といったことが、テレビで解説されます。
たしか、自分の認識では、地球の奥底には「マントル」といったものがあると聞いたことがあります。
そうなると、「地殻」「マントル」「プレート」の関係性がよくわかりません…。
うん、この機会に「地殻」「マントル」「プレート」の関係性を整理しよう!
ということで、今回は「地殻」と「マントル」と「プレート」の意味の違いについて調べてみました。
1.「地殻」と「マントル」の意味の違いとは?
①「地殻」とは!
まずは、「地殻」から説明します。
「地殻」とは、地球の表面、つまり空気の下と海の下の部分です。
そして、地面から地下40km~50kmくらいの部分のことをいいます。
これは、場所によって深さに違いがあります。
世界の高い山でも高さが9kmもありませんので、かなり深いです。
エベレストだと、8個以上積み重なります。
「地殻」は当然ですが固体であり岩石でできています。
②「マントル」とは!
そして、「地殻」の下には「マントル」があります。
ですから、地下40km~50kmの下が「マントル」ですね。
そして、「マントル」の深さは地下2900kmまでです。
これは、地球全体でみると、地球の半径の半部くらいの深さになります。
「マントル」の成分も岩石で、固体です。
「地殻」と「マントル」の境の温度は数百度といわれています。
ちなみに、「マントル」の下は「外核」がありますが、「外核」からは液体になります。
「マントル」と「外核」の境の温度が3000度~5000度くらいといわれています。
ここまでを一旦まとめると、地表からだいたい50kmまでが「地殻」、そしてだいたい50kmから2900kmまでが「マントル」です。
そして、「地殻」も「マントル」も岩石であり、固体です。
「地殻」→「マントル」→「外核」で、液体の「外核」のさらに下には「内核」がありますが、「内核」は固体です。
2.「プレート」とは?「地殻」「マントル」との意味の違いとは?
「プレート」とは、「地殻」と「マントルの最上部」をあわせた部分のことです。
「プレート」は別名「リソスフェア」といいます。
そして「プレート(リソスフェア)」の成分は、岩石であり固体です。
深さは地表からだいたい100kmです。
「プレート」、つまり「リソスフェア」の下の部分は「アセノスフェア」です。
「アセノスフェア」の深さは、だいたい200~300kmです。
マントルは、岩石であり固体であると説明しましたが、アセノスフェアの部分に関しては、岩石が溶けて液状化し、流動性があるといわれています。
地球全体の「プレート」は十数枚に分かれています。
「プレート」の下の「アセノスフェア」は流動性がありますので、その上の十数枚の「プレート」は動くのです。
ちなみに、プレートの動きはそのプレートごとに違いますが、1年間で数センチのレベルです。
余談ですが、動くプレートが重なり合う部分が、一方のプレートに引きずられてストレスがかかります。
その引きずられてゆがんだプレートのストレスが限界になって、跳ね上がって元に戻るのが地震です。
「リソスフェア」の下が「アセノスフェア」、その下が「メンスフェア」です。
「リソスフェア」が固体、「アセノスフェア」が液体、「メンスフェア」が固体です。
そして、「メンスフェア」の下が「外核」で液体です。
マグニチュードとエネルギーの関係については下の記事をご覧ください。
まとめ
以上が、「地殻」と「マントル」と「プレート」の意味の違いについてでした。
「地殻」とは、地球の表面のこと、その下に「マントル」が存在します。
そして「プレート」とは、「地殻」と「マントル」の最上部をあわせた部分のこと。
「プレート」は年間数センチ移動します。
「プレート」、つまり「リソスフェア」の下に「アセノスフェア」がありますが、火山の噴火で噴出するマグマは「アセノスフェア」で形成されます。