「蟻(アリ)」と「蜘蛛(クモ)」…。
どちらも、たまに家に出没します…。
見れば、すぐに「蟻」なのか「蜘蛛」なのかが判別できるのですが…。
時々、どっちなのか判別できない奴が!!!
「蟻」にような「蜘蛛」って…、何だこれ…??
ということで、この2つの生き物について徹底的に調べてみました。
本記事では、「蟻」と「蜘蛛」の違いについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!!
1.「蟻」と「蜘蛛」の違いとは!
最初に、「蟻」と「蜘蛛」の違いを簡潔お伝えします。
「蜘蛛」とは、クモ類に属する生き物で、体形は頭胸部・腹部の2つに分かれおり脚が4対で合計8本ある。
「蟻」と「蜘蛛」を見間違う理由は、「蟻蜘蛛(アリグモ)」という名の「蜘蛛」が存在するから。
アリグモは、「蟻」に擬態して身を守っている。
簡単にまとめると、こういった違いです。
それでは、「蟻」「蜘蛛」「アリグモ」についてさらに詳しく解説していきますね。
2.「蟻」と「蜘蛛」の違いを詳しく!
「蟻」は昆虫ですが、「蜘蛛」は昆虫ではなくクモ類に属する生き物。
「蟻」と「蜘蛛」は、生き物の分類が全く異なります。
「蟻」のような昆虫類に属する生き物は、「昆虫」と呼ばれ、体が3つのブロックに分かれて足が6本。
頭部と胸部、それに腹部といった3つのブロックです。
そして、「蜘蛛」のようなクモ類に属する生き物は、昆虫とはいいません。
クモ類は、体が頭胸部と腹部の2ブロックで、脚が8本。
一目で判別するには、やはり足が6本なのか8本なのかを見るとすぐにわかりますよ。
昆虫類に属する生き物は、「蟻」の他には「カブトムシ」「クワガタムシ」「カマキリ」「セミ」「蝶々」「蜂」「ゴキブリ」「蚊」など、たくさんいます。
全てが、体が3ブロックで構成され、脚が6本。
クモ類に属する生き物は、「蜘蛛」の他には「ダニ」や「サソリ」などがいます。
これらは、体が2ブロックで脚が8本。
当然ですが、「ダニ」「サソリ」ともに昆虫とは呼びません。
3.「蟻蜘蛛(アリグモ)」とは!
冒頭でも触れましたが、「蟻」と見間違いやすい「蜘蛛」がいます。
その名は「アリグモ」。
別名「ハエトリグモ」とも呼ばれています。
下が、「アリグモ」の画像。
「蟻」そっくりですよね…。
クモ類の特長である体の2ブロックが、アリグモに関しては一見3ブロックに見えてしまいます…。
クモ類は、頭胸部で一つのブロックなのですが、このアリグモはこの頭胸部に「クビレ」をつくり2ブロックに見せかけているのですね。
ですが、これはあくまでも「偽」であり、ただ細くなっているだけでブロックに分かれているわけではありません。
ただし、脚は6本ではなく8本。
ですから、よ~く見ると「蟻」ではなく「蜘蛛」であることが判別できます。
ところで、「蜘蛛」がなぜ「蟻」に擬態するのかですが…。
普通に考えると、生きた獲物を一匹で捕獲する「蜘蛛」の方が強そうに思えますよね…。
しかし、「蜘蛛」の体はすごく柔らかく防御力は強くありません。
攻撃力はあっても、実は防御力が弱いのです…。
また、「蟻」の攻撃力を侮ってはいけませんよ!
「蜘蛛」は単独行動のため、戦いの際に支援してくれる仲間がいませんが…。
その点、「蟻」の場合は大量の仲間が支援し総攻撃を仕掛けます。
それから、「蜘蛛」の天敵は鳥やスズメバチなど。
こういった鳥やスズメバチなどは、体の小さな蟻よりも、お腹がふっくらと大きい「蜘蛛」を好むのですね。
こういったことが、アリグモが「蟻」に擬態した理由とされています。
ところで、「蜘蛛」がよく出て嫌な思いをする時は以下のような忌避剤を使いましょう。
忌避剤なので、蜘蛛の命は守られて逃げて行くということ。
「蜘蛛の命を奪ってはいけない」といわれた経験はありませんか?
その理由として、「蜘蛛は縁起がいい」といった言い伝えもあるのですが…。
その他に、「蜘蛛」は益虫であるという理由もありますよ。
見た目は嫌な奴ですが、家の中に潜むゴキブリなどを退治してくれるハンターでもあります。
「蜘蛛」には、なるべくハンターの仕事をさせた方が、害虫が減るということですね。
まとめ
以上が、「蟻」と「蜘蛛」の違いについてでした。
「蟻」と「蜘蛛」は、生き物の分類上全くの別の種類です。
「蟻」は昆虫類で「蜘蛛」はクモ類。
体のブロックや、足の数に違いがあります。
それから、「蟻」に擬態した「蜘蛛」である、「アリグモ」が存在することも覚えておいてください。
「蟻」について説明しましたが、この「蟻」が家の中に入ってきて困った経験はありませんか?
下の関連記事では、蟻の駆除方法の他に蟻を家に入れないようにする予防策について解説していますよ。
もしよかったら、覗いてみてください。