エビやカニは大好きです。
美味しいですよね…。
ところで、こういったエビやカニは生き物の分類上、「甲殻類」といわれています。
「甲殻類」の「甲」はヨロイやカブトのことで、「殻」はカラのこと。
つまり、かたい殻で覆われた生き物のことですね。
一般的に「甲殻類」は海の生物に多いのですが…。
なんと!陸上で生活する「ダンゴムシ」も実は「甲殻類である!」といった噂を耳にしました…。
「ダンゴムシがエビやカニと同じ?」という疑問のもと、この深層を徹底的に調べてみましたよ。
本記事では、ダンゴムシは甲殻類なのか?また、だとしたらその理由は何か?といったことについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.ダンゴムシは甲殻類?なぜ?
最初に、結論を簡潔お伝えします。
ダンゴムシは、甲殻類の条件である、「①体がかたい殻に覆われている」「②触角が2対で合計4本有する」という部分が当てはまります。
甲殻類は水中の生き物が多く、水呼吸(エラ呼吸)するものが多いのですが、ダンゴムシは空気呼吸であり水呼吸ではありません。
水呼吸が、甲殻類の条件ではないのです。
また、ダンゴムシはエビやカニにように茹でると赤くなるといった噂がありますが、これは間違いで赤くなることはありません。
簡単にまとめると、こういったことです。
それでは、さらに詳しく解説していきますね。
2.ダンゴムシが甲殻類の理由を詳しく!
前項で簡単にお伝えしましたが、ダンゴムシは甲殻類です。
その理由は、「①体がかたい殻に覆われている」「②触角が2対で合計4本有する」から。
でも私自身、カブトムシもかたい殻に覆われているし、いったい何が違う?といった疑問があるので、その辺を掘り下げていきたいと思います。
まず、生き物は大きく2つに分類されます。
それは、背骨や脊椎を持っている「脊椎動物」と、それを持っていない「無脊椎動物」の2つ。
人間・鳥・魚は「脊椎動物」で、カブトムシ・エビ・ナメクジなどは「無脊椎動物」。
そして、「無脊椎動物」も大きく2つに分かれます。
殻のような外骨格を持つ「節足動物」と、外骨格を持たない「軟体動物」の大きく2つ。
カブトムシやエビは「節足動物」で、ナメクジなどは「軟体動物」です。
ただし、この大きく2つなのですが、実はその他としてどちらにも含まれない「ウニ」「サンゴ」などがいます。
そして「節足動物」は、「昆虫類」「甲殻類」「クモ類」「多足類」の4種類に分類。
カブトムシは「昆虫類」で、エビは「甲殻類」、クモやサソリなどが「クモ類」、ムカデやヤスデなどが「多足類」です。
こう見ると、ダンゴムシは「多足類」に入りそうですが、それは実は間違い。
ダンゴムシとムカデは足がたくさんあって似ていますが、それは実はエビも同じです。
ダンゴムシの胴体を構成する節、つまり「ブロック」のつくりがエビに近いとされているのですね。
さらに、何といっても甲殻類の特徴は触角が4本あること。
多足類や昆虫類などの触角は2本なのですが、ダンゴムシには触角が4本ありますので、甲殻類に分類されるのです。
余談ですが、カニやエビが茹でると赤くなるのは、アスタキサンチンを持ったプランクトンを食べるから。
ダンゴムシはそういったプランクトンを食べませんので、茹でても赤くなりません。
3.ダンゴムシ以外の陸上の甲殻類は他にいる?
陸上で生活する甲殻類は数が少ないですが、他にもいますよ。
ダンゴムシと同じような、暗いジメジメしたところを好む「ワラジムシ」。
ワラジムシは、姿形もダンゴムシと似ていますが、ダンゴムシのように球状になることができません。
また、外側の殻もダンゴムシより柔らかいですね…。
その他は、「フナムシ」も甲殻類です。
海岸によくいる、ゴキブリのように素早く動く奴…。
気持ち悪い…。
フナムシも姿形をよく見ると、ダンゴムシやワラジムシと似ています。
これらは全て、殻があってしかも触角が4本。
つまり、甲殻類の条件をそなえています。
さすがに、フナムシは家の付近にはいませんが、ダンゴムシやワラジムシはよくでますよね…。
そんな時は、退治しましょう。
これは、虫たちを誘い出すエサタイプの駆除剤。
ダンゴムシやワラジムシの他に、様々な虫たちに効果がありますよ。
まとめて、退治してやりましょう。
ただし、ペットがいる場合は食べさせないよう注意してくださいね。
まとめ
以上が、ダンゴムシが甲殻類の理由などについてでした。
ダンゴムシは、エビやカニと同じ甲殻類です。
かたい殻に覆われていることと、触角が4本あることがその理由。
陸上で生活する甲殻類は、ダンゴムシの他にワラジムシやフナムシがいます。
ところで、家の玄関などによく出没するダンゴムシですが…。
ダンゴムシを寄せ付けない対策があるのをご存知ですか?
下の関連記事では、ダンゴムシが玄関に発生する理由と、あらかじめ寄せ付けない対策を解説していますので、よかったらご覧ください。