家電製品のチラシを見ていたら、食器用の「乾燥機」が載っていました。
この「乾燥機」なのですが、別のメーカーでは「乾燥器」といった表記になっています…。
なぜ、メーカーによって「乾燥機」と「乾燥器」にわかれるのだろう…。
そんな疑問がうまれたことから、この2つの製品について徹底的に調べてみました。
本記事では、「乾燥機」と「乾燥器」の違いについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!!
1.「乾燥機」と「乾燥器」の違いとは!
最初に、「乾燥機」と「乾燥器」の違いを簡潔にお伝えします。
したがって、「乾燥器」とは、複雑なモーター類主体ではなく電熱によって乾燥させる装置のこと。
そして、「乾燥機」とは、複雑なモーター類といった動力をそなえた乾燥させる装置のこと。
簡単にまとめると、こういった違いです。
それでは、それぞれについてさらに詳しく解説していきますね。
2.「乾燥器」とは!
「乾燥器」の説明をする前に、「器」の意味をご覧ください。
【器】
・うつわ。入れもの。道具。「器具・器物・食器・陶器・楽器」
引用元:旺文社国語辞典
ということで、ご覧のとおり複雑な機械といったイメージはわきませんよね…。
「器」を使った例文が示すとおり、自動的に「動く」というものではありません。
「食器」も「楽器」も、人の力で動かします。
また、電気を必要とするものとしては、「炊飯器」「電熱器」「電磁調理器」などがあります。
こういったものは、装置のつくり自体は複雑なのかもしれませんが、基本的にモーターが主体ではありません。
つまり、モーターの力によって「動く」ものではないのです。
そんなわけで、「乾燥器」のポイントとなるのは、「モーターが主体ではないもの」ということですね。
わかりやすいのがパナソニックです。
これは、パナソニック製の「食器乾燥器」。
見た感じは、まさに「うつわ」「入れもの」ですよね。
電熱式ですが、小さな送風用のファンはついています。
ファンは厳密には「モーター」なので、完全に動力がないというわけではありません。
ただし、モーターは主体ではなく、しかもつくりが簡単ということで「器」にしたものと思われます。
その証拠に、次項で紹介する「食器洗い乾燥機」の方は「器」ではなく「機」を使っていますよ。
3.「乾燥機」とは!
「器」と同様に、「機」の意味を紹介します。
【機】
・からくり。しかけ。「機械・機関・印刷機」
引用元:旺文社国語辞典
まさに、「動く」ものですね。
その他の「機」がつくものといえば、「扇風機」「掃除機」「洗濯機」など。
全て、動いて仕事をする装置です。
これらは、どう見ても「うつわ」「入れもの」ではありません。
ということで、前項でパナソニックの製品を紹介しましたので、同じパナソニックの製の「乾燥機」を紹介します。
これは、パナソニック製の「食器洗い乾燥機」。
「食器乾燥器」は「器」でしたが、「食器洗い乾燥機」は「機」です。
つまり、同じ企業が「器」と「機」を使い分けているということ。
当然ですが、食器洗い乾燥機になると「水流」が必要になりますので、つくりはより複雑になります。
つまり、要所でモーターが使われているということ。
まとめ
以上が、「乾燥機」と「乾燥器」の違いについてでした。
「乾燥器」は、複雑なモーター類主体ではなく電熱によって乾燥させる装置。
「乾燥機」は、複雑なモーター類といった動力をそなえた乾燥させる装置。
「うつわ」「入れもの」的なものが「乾燥器」で、「からくり」「しかけ」的なものが「乾燥機」です。
だいたいは、多くのメーカーでこういった使い分けがされていますが、モーターの大きさや数など細かい部分では微妙な違いがありますので、ご了承ください。
それから、単なる漢字の変換間違いもあるようですよ。
ところで、衣類乾燥機にアイロン機能があったら便利だと思いませんか?
下の関連記事では、アイロン機能が備わった乾燥機を紹介していますよ。
もしよかったら、覗いてみてください。