よく洗濯物にくっついている「カメムシ」…。
屋外に放してやろうと、指でつまんだら最後…。
強烈な悪臭に襲われます…。
悪臭さえなければ毛嫌いする理由はないのですが…、本当に嫌な奴ですよね…。
ところで、このカメムシの「悪臭」なのですが、実は「毒性がある!」といった噂を耳にしました。
ということで、カメムシが出す成分について調べてみました。
本記事では、カメムシの臭い成分と噛まれた時に出す成分に対する、毒性の有無についてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.カメムシの臭いには毒性があるのか?
カメムシは、自分の身を守るために悪臭を放つのですが…。
この悪臭の正体は、カメムシのお腹の部分の臭腺から分泌される液体です。
人間の「おなら」のような気体ではなく、液体。
この液体は、アルデヒド・エステル・酢酸・炭化水素などの成分で構成されています。
そして、毒性があるのがこの中の「アルデヒド」という成分。
このアルデヒドなのですが、皮膚につく量が少なければ単なる悪臭だけで済むのですが…。
量が多くなると、皮膚炎を起こす場合があります。
たとえば、カメムシが潜んだ服をそのまま着てしまうと、多くのアルデヒドが付着する可能性が高くなるということ。
また、素足でカメムシを踏みつぶしてしまった場合も同様のリスクがありますよ。
ちなみに、「多くのアルデヒドが体についてしまった!」といった場合は、すぐに石鹸などを使って洗い流してください。
また、炎症が起きてしまった場合は、病院で医師に相談するのが良いでしょう。
2.カメムシは噛む?毒性は?
実は、このカメムシなのですが、噛みます…。
正確には、「噛む」ではなく「刺す」。
カメムシの多くは「草食」で、植物に口先を刺し込んで液体を吸い込みます。
この辺は、セミが樹木にストロー状の口を刺し込んで樹液を吸うのと似ていますね…。
カメムシが植物にストローを刺し込んだ時に、植物の組織を柔らかくするための唾液を注入するのですが…。
この唾液は、消化酵素のような成分なので、強い毒性はありません。
そして、この刺す行為はあくまでも対象は植物であり、食事のため。
つまり、人に対しては基本的に刺しません。
ただし、まれにカメムシが誤って人を刺してしまうことはあるようですので、一応は気をつけましょう。
それから、カメムシの多くは草食なのですが実は「肉食」の奴も存在します。
その名は、カメムシの中でも「サシガメ類」に分類される種類。
あまり多くはいませんが、日本国内にもサシガメ類はいますよ。
このサシガメなのですが、主に昆虫を餌にしていて、捕まえて口先を突き刺します。
この時に、毒物を注入するのですが、その毒のせいでかなり痛いらしい…。
蜂も毒を注入するのですが、カメムシの場合も同等程度の痛みがあるそうです。
私はカメムシに刺された経験はありませんが、蜂には何度もやられているので、その痛みはよくわかります…。
サシガメの数は少ないとはいえ、やはりカメムシを見つけても触らない方が良いでしょう…。
もし、刺されてしまった場合は、蜂に刺された時と同様の対処が必要です。
とにかく気をつけてください。
衣類についたカメムシを見つけたら、そのまま衣類を屋外に出し、カメムシを払いのけましょう…。
床などのカメムシの場合は、ガムテープにくっつけて捨てるのが良いですね。
もし、手の届かない所にいる場合は、下のような駆除剤を使ってください。
ところで、このカメムシなのですが、かなりの確率で洗濯物にくっついて家へ侵入しますよね…。
実は、洗濯物に集まる理由があるのです!
その理由と予防対策について詳しく解説した記事がありますので、よかったらご覧ください。
★カメムシがベランダに来るのはなぜ?理由をふまえ対処しよう!
ぜひ、どうぞ。
まとめ
以上が、カメムシの毒性についてでした。
ということで、カメムシの臭い成分には毒性があります。
カメムシが出すたくさんの分泌液が皮膚につくと、炎症を起こす場合がありますので気をつけてください。
また、カメムシは刺す場合がありますので、触らないようにしましょう。
刺すことで毒を注入される場合もあります。
余談ですが、暖かい季節になるとよく目にするようになるのが「毛虫」…。
こいつも、嫌な奴ですよね…。
この毛虫の予防対策について解説した記事がありますので、もしよかったら覗いてみてください。