自転車で帰宅途中、目の前に突如として蚊の大群が!!
その当時は、その蚊らしき昆虫が口の中に入って嫌な思いをしたのですが…。
実はこの昆虫、「蚊」ではなく「ユスリカ」。
この「ユスリカ」は、口が退化していて食事ができませんので、人を刺したりはしない虫。
意外にも、それほど大きな害はない昆虫なのです…。
でもこの「ユスリカ」…なぜ大群になる?しかも、なぜちょうど人の顔の位置に集まるのだろう…。
そんなわけで、「ユスリカ」の習性を調査してみました。
本記事では、「ユスリカ」が蚊柱をつくる理由と、なぜ人の顔の位置に集まるのか?についてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.ユスリカの蚊柱はなぜできる?その理由とは!
ユスリカが、蚊柱をつくる理由!
それは、「メス」のユスリカを翅の音で呼び寄せることが目的です。
ですから、蚊柱の大群の中は、ほとんどが「オス」のユスリカ。
一か所の蚊柱のユスリカ数は、少なくて数十匹、多くて数百匹飛んでいます。
数百のオスのユスリカが、集団で翅の音を響かせて、メスを誘っているのですね。
その翅の音に誘われて、一匹、もしくは数匹のメスが集団に参加して一匹の選ばれたオスと交尾するということ。
その後、メスは産卵へという流れです。
ちなみに、このオスが自己アピールしてメスを誘うというのは、多くの昆虫の共通点。
たとえば、セミ・コオロギ・スズムシなど、鳴いて音を出すのは全てオス。
メスは、鳴きません。
セミやコオロギ、スズムシといった多くの昆虫たちは、鳴いてメスを誘っているのです。
それから、ユスリカがなぜ顔の位置に蚊柱をつくるのか?ですが…。
それは、可能な限りある「物」に対してより高い位置に蚊柱をつくろうとする習性があるから。
ですから、人が往来する場所であれば、人の頭よりも少し上に蚊柱をつくります。
たとえば、人の頭より高い位置に、何かの看板や標識などがあった場合はその高さに合った位置に蚊柱をつくるということ。
余談ですが、頭の位置に蚊柱をつくることから、「頭虫」といった別名がありますよ。
ですが…、高い位置を目指すのであれば、家の屋根や電柱の上などさらに高いものがありますよね…。
もしかして、高すぎて見えないだけで、実は屋根の上に蚊柱があるのだろうか…??
その辺は、疑問が残る部分ではありますが…。
それから、ユスリカがなぜ高い位置を目指すのか、その根本的な理由についてはわかりませんでした…。
ところで、ユスリカは水に産卵しますが、この辺は蚊と同じ。
つまり、幼虫の時代は水中で生活します。
そんなわけで、蚊柱が多くつくられる場所は、産卵ができる「水」の近くが多いということ。
水たまりや池、バケツの水や側溝の付近を好むのですね。
2.ユスリカが家に入ってくる理由と対策!
実は、ユスリカにはまだ習性があります。
それは、「光」を好むということ。
光に集まる習性があることから、人の家の中に入ろうとするのです…。
蚊と違って、刺されて痒くなることはありませんが…。
それでも、虫が家の中を飛んでいるのは気持ちの良いものではありません…。
ということで、ユスリカを遮断する方法を紹介します。
ちなみに、ユスリカのサイズは蚊とほぼ同じか、蚊より小さめ。
ですから、小さいサイズのユスリカは網戸の目をすり抜ける奴も!
それならば、網戸にこいつを吹き付けましょう!!
これは、フマキラーの「虫よけバリアスプレー」。
網戸などに吹き付けて、虫を寄せ付けないようにします。
ただし、ユスリカ他様々な虫に効果を発揮するのですが、「蚊」については対象外となっています。
つまり、蚊に対しては効き目がないということ。
防虫剤を購入する際は、どの虫に効果があるのかを見落としがちです。
購入の際は、キチンと確認しましょう。
ところで、ユスリカの一部は網戸から家に侵入します…。
網戸に防虫剤を吹き付けるのも一つの手なのですが、実はそれ以外にも対策がありますよ。
下の関連記事で詳しく解説していますので、もしよかったら覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
以上が、「ユスリカ」が蚊柱をつくる理由などについてでした。
ユスリカの蚊柱は、オスの求愛行動。
オスの大群が、翅の音でメスを誘っています。
セミがうるさく鳴くのと同じですね。
それから、高い場所に蚊柱をつくる習性があるのはハッキリしているのですが、なぜ高い場所を目指すのか根本理由は謎です…。
ユスリカは人を刺したりしませんが、人を刺す昆虫の代表格は「蜂」。
「蜂」の場合、蚊と違って大きな痛みがあり、しかも毒を持っていて危険です。
ということで、ベランダなどに蜂が来た際の対処方法を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。