冬は「こたつでみかん」ですよね。
テレビを見ながらだらだらまったりしているうちに、気付くと2、3個ぺろりと食べてしまっているので、おそろしいものです。
だから、冬は体重が増えるんだなあ(´―`)
手もみかん色で、黄色くなってしまいます。
ところで、「柑橘類」の「きつ」という字で「橘(たちばな)」という果物がありますよね。
橘とみかんってよく似ているけど、同じもの?それとも違う果物??
ということで、今回は「橘」と「みかん」の違いについて調べてみました。
1.「橘」とは何?意味は?
「橘(たちばな)」は食用柑橘類の総称であると同時に、植物の名称では「ニホンタチバナ」のことも指しています。
つまり、食用の柑橘類全部を指して「橘」と言っていることもあれば、ニホンタチバナの別称として「橘」と言っていることもあるのですね。
ニホンタチバナはヤマトタチバナともいわれます。
「橘」つまり「ニホンタチバナ」は日本固有の柑橘類で、昔から日本人に親しまれてきました。
これがニホンタチバナの画像ですが、みかんと見分けがつきませんね。
実の大きさは、みかんより少し小さいです。
このニホンタチバナ、古事記や日本書紀にも登場する柑橘類なのです。
野生のニホンタチバナが自生するのは和歌山県や三重県、山口県、四国、九州で、海岸近くの山地にまれに自生しているそうです。
橘の実はみかんとよく似ていますが、食べるととてもすっぱいです。
すっぱすぎて生食には向きません。
大体は加工食品、マーマレードなどに加工して食べます。
ちなみに、「みかん」は「蜜柑」と書きますよね。
「みかん」は「橘」とは比べ物にならないくらい「蜜のように甘い」という意味なのです。
2.「みかん」とは?橘との違いは?
スーパーなどで市販されている一般的な「みかん」の正式名称は「温州みかん」です。
スーパーのみかんには「青島みかん」や「大津みかん」など色々な名前がついていますが、あれらは産地やブランドの名前、青島みかんも大津みかんも正式名称は「温州みかん」です。
・青島みかん(静岡県)
・大津みかん(徳島県)
・サンエース(愛媛県)
・有田みかん(和歌山県)
・大長みかん(広島県)
その産地ごとに味の違いはあるかもしれませんが、これら全部、温州みかんです。
温州みかんは江戸時代の薩摩、つまり現在の鹿児島県で生まれたといわれています。
温州みかんの元になった柑橘類は中国から伝来したのですが、薩摩に伝わってきた後、突然変異で種なしのみかんが生まれたそうです。
これが温州みかん!
なので、温州みかんは日本独自のみかんです。
みかん(蜜柑)の語源は上記の通り、「蜜のように甘い」ですが、よくわからないのは「温州」の部分ですよね。
「温州」って一体何?
鹿児島の地名なのでしょうか。
調べてみたところ、温州は日本ではなく中国にありました。
中国の温州は柑橘類の名産地ということで、「温州みかん」という名前になったのです。
ということで、「橘」と「みかん」の決定的な違いはその甘さですね。
まとめ
以上が、「橘」と「みかん」の違いでした。
「橘」は食用柑橘類の総称という意味もありますが、植物の名称としては「ニホンタチバナ」のことです。
ニホンタチバナの実はみかんとよく似ていますが、すっぱいので生食向きではありません。
みかんの名前の由来は「蜜のように甘い」から「蜜柑」ということで、名前の通り、生食してもおいしい甘い柑橘類です。
日本で「みかん」といえば「温州みかん」のことです。
温州みかんの中でも極早生(ごくわせ)や早生(わせ)は酸味が強くすっきりとしたおいしさ、晩生(おくて)は甘さが強いみかんです。