学校の運動場のことを「グランド」と言ったり、競技場のことを「グラウンド」と言ったり、「グランド」なのか「グラウンド」なのか、どっちが正しいのか分からなくなってきますよね。
今回は「グランド」と「グラウンド」正しいのはどちらなのかを調べてみました。
1.「グランド」と「グラウンド」はどっちが正しい?
いきなり正解なのですが、「グランド」と「グラウンド」、実はどちらもあります。
なので、どちらも正しいです。
○○グラウンドという競技場や運動場の意味で使う「グランド・グラウンド」は英語で書くと、「ground」。
ですからスペルに忠実に発音するのであれば「グラウンド」が正しいですが、日本語では「グランド」と表記することもあり、どちらでもOKです。
英語のスペルを見ると「グランド」は間違いのようにも思いますが、「グラウンド」と発音するときと「グランド」と発音するとき、どっちがネイティブのgroundに近いのは不明ですよね。
また、「グランド」では「grand」という英語もあります。
これは、「大きな、立派な」という形容詞です。
ですから、「grand」は運動場とは無関係です。
2.「grand」と「ground」、どっちがどっち?
「グランド(grand)」(大きな・立派な)なのか、「グラウンド(ground)」(競技場・運動場)なのか、身近にあったりよく耳にする言葉を分けてみました。
①「グランド(grand)」(大きな・立派な)
・グランドスラム(grand slam)
テニスやゴルフで主要な大会での優勝を独占することです。
テニスの場合は、全米・全豪・全仏オープン、ウィンブルドン大会を制覇することをグランドスラムといいます。
・グランドセール(grand sale)
聞くだけでワクワクしますね。
早くデパートに行かなきゃ(=゚ω゚)ノ
・グランドホール(grand hall)
・グランドホテル(grand hotel)
・グランドセイコー(grand Seiko)
②「グラウンド(ground)」(競技場・運動場)
・バックグラウンド(back ground)
・グラウンドゴルフ(ground golf)
・ホームグラウンド(home ground)
・グラウンドゼロ(ground zero)
grandは形容詞なので名詞の前につくことが多いです。
「グランド~」というときには「grand」のことです。
groundは名詞なので、「~グラウンド」というときは「ground」のことが多いです。
上記でいえば、グラウンドゴルフだけがこれに当てはまらないですが、実はグラウンドゴルフは日本発祥のスポーツ。
1982年、鳥取県東柏郡泊村(現湯梨浜町)で、高齢者がたのしむことができるスポーツとして開発、普及した生涯スポーツです。
へえ、グラウンドゴルフって、鳥取県生まれだったんだφ(..)メモメモ
では、なぜ鳥取県でグラウンドゴルフが生まれたのか。
それは鳥取県東柏郡泊村が、日本の中でも先駆けて高齢化が進んだ地域だったからです。
グラウンドゴルフが誕生した当時、泊村の人口は3600人、うち60歳以上が792人(人口の22%)。
現在ならまだしも、1982年当時ですでに、5人に1人以上が60歳以上だったのか。
それは、危機感抱くわ( ゚Д゚)
村民にいつまでも元気で、寝たきりになったり介護が必要になったりせずにいてもらうために(笑)、開発されたのがグラウンドゴルフだったわけですね。
私は未だに、グラウンドゴルフとゲートボールの区別がつきません(^^;)
ただ、近所のじいさんばあさんが練習しているのを見ると、下手な人が怒られているのがゲートボール、けんかしているのがグラウンドゴルフのような気がします。
どっちもイメージする年寄りらしいほのぼの感や和気あいあいとした感じはありませんね(笑)
あの怒られているおばあちゃんは、ゲートボールをしていて楽しいのかな(。´・ω・)?
まとめ
以上が「グランド」と「グラウンド」正しいのはどちらなのかについてでした。
「グランド」と「グラウンド」どちらもありますし、「グラウンド(ground)」を「グランド」と表記することもあります。
「ゼリー」を「ジェリー」というようなもの、どちらも間違いではありません。
私は中学生のとき、「マシン」と「ミシン」が同じmachineと教えてもらって、びっくりした記憶があります。
スペルをカタカナにおこすか、耳で聞こえた通りにカタカナにするか、外来語の混乱ってこの二つのせめぎ合いのような気がします。
こちらも、まぎらわしいカタカナに関する記事です。
もしよかったら、覗いてみてください。
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