「タブ」と「タグ」の違いって分かりづらいですよね。
洋服についているのは「タグ」でいいんだっけ……?
インターネットやエクセルでも出てくるし、どっちがどっち?
ということで、今回は「タブ」と「タグ」の違いについて調べてみました。
1.「タブ」と「タグ」の意味の違いは?
①「タブ」とは?意味は?
・つけ札、ラベル、帳簿・ノート・本などの見出しのつまみ。
ノートや本、アドレス帳などのページのはしっこにつける出っ張り、あれが「タブ」です。
分厚い本でもタブをつけることで、素早く目当てのページをめくることができます。
そして、パソコン操作をすると、「タブ」というキーワードが出てきますね。
これは、本の見出しと同じで、たとえばインターネットブラウザを開いたときに、一度に複数のWebページを開くことで、そのWebページの種類ごとに上に並んだ「見出し」、これがタブです。
この「タブ」をクリックすることで、見たいWebページに切り替わるというわけです。
エクセルでいう「タブ」とは、下にあるシート見出し、これが「タブ」です。
名前をつけたり、色を変えたりすることで、見やすくなりますね。
②「タグ」とは?意味は?
・つけ札、下げ札、荷札、付箋。
よく売り物の洋服にくっついているのが「タグ」で、商品名や価格、製造会社、製造日、サイズや素材、洗濯表示などが記されていますね。
あと、服に糸で縫い付けられているサイズなども「タグ」です。
それから、インターネットの世界でも「タグ」という言葉が使われます。
インターネット上の様々なWebページを閲覧すると、文章が1本調子で羅列されているわけではなく、Webページ内の見出しの文字が太くなっていたり、文字に色が付けられていたり、文字が枠で囲まれていたりと、見る側にとって見やすいレイアウトに作られています。
こういったWebページは、作成者がHTML文書でつくるのですが、その作成時に「タグ」が使われます。
たとえばHTML文書で、「○○の役目はいったい!」という文字を見出しにして文字を大きくしようとするとき、「<■>○○の役目はいったい!<■>」(■には記号や数字が入ります)といったように<>で囲むことで「○○の役目はいったい!」という文字が実際のWebページでは太く大きく表示されるのです。
そして、<>の中の記号を変更することで、文字の着色や大きさなど、様々なデザインが可能となるのです。
この「タグ」も言い換えれば、Webページ上の「つけ札」や「下げ札」といっても良いかもしれませんね。
それから、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでも「タグ」という言葉が出てきます。
たとえばこれ「#」、これは「ハッシュタグ」というのですが、これもWeb上での「タグ」なのです。
【HTMLタグ】
2.「ラベル」や「レッテル」とは?違いは?
実は「ラベル」と「レッテル」は同じ意味の言葉です。
「ラベル」は英語で「label」、目印のための貼り紙や商標・品名・宛先などを表示するために品物などに貼る紙片のことです。
「レッテル」はオランダ語で「letter」、意味はラベルと同じです。
ちなみに「レーベル」も「label」、「ラベル」です。
「ゼリー」と「ジュレ」、あるいは「かるた」と「カルテ」のようなものかもしれませんね。
新しい言葉やものが日本に入ってくるときには、しばしば起こる現象です。
日本では、まずはオランダ語の「レッテル」が明治の頃に入ってきました。
その後、昭和の頃に英語の「ラベル」が入ってきたのです。
現在では、商品に貼りつけられる商品名や原材料などの貼り紙はレッテルよりも「ラベル」ということが多いです。
日本では「レッテル」の意味の中に、「人や物事に与えられる断定的な評価」という意味もあります。
「レッテルを貼る」という使い方をしますね。
大体、「レッテルを貼る」というときには、本来は悪い評価を受ける必要がないのに、一方的に悪い部分だけを前面に貼りつけて、多くの悪い評価を広げる意味で使われます。
ちなみに、商品につける「ラベル」「レッテル」と「タグ」の違いですが、「ラベル」や「レッテル」はシールや糊で商品に貼り付けるもの、「タグ」は糸や針金、ピンで商品に取り付けるものです。
まとめ
以上が、「タグ」と「タブ」の違いについてでした。
タグか、タブかで悩んだときには、タグとタブのそもそもの形状を思い出すとよいですね。
タグは商品にぶら下げる札、タブは本などのページの端につけた見出しのことです。
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