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「機材」と「器材」の違いを解説!意味や使い分けは?

更新日:

 
「機材」と「器材」、仕事をしていると時々出てくる言葉です。

「機」と「器」の違いです。

このパターンの違いって、「機械と器械」もあります。

では、この「機材」と「器材」、いったいどういった違いがあるのでしょうか?

ということで、今回は「機材」と「器材」の意味の違いや使い分けなどについて調べてみました。
 

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1.「機材」と「器材」の意味の違いと使い分けは?

二つの「きざい」を辞書で引いてみたところ意味は下のとおりでした。

【機材】
・機械の材料。機械や材料。

【器材】
・器具の材料。また、器具や材料。

 
二つの「きざい」を見比べてみると、二文字目の「材」の意味はどちらも共通、「材料」の意味があります。

それから、「機材」は「機械」もしくは「機械の材料」であるのに対し、「器材」は「器具」もしくは「器具の材料」です。

では「機械」と「器具」の違いを辞書で調べてみます。

【機械】
・動力によって動き、役立つ仕事を行う装置。

【器具】
・うつわ。道具。構造の簡単な器械。

 
「機械」よりも「器具」の方が、簡単な構造であることがわかります。

ですが、ここで「器具」の意味に「器械」が登場しました。

ですので、さらに「器械」を辞書で調べてみます。

【器械】
・簡単な構造の機械。

 
つまり、「器」が付くものはあくまでも簡単な構造のものをあらわしています。
 


 
ということで、「機材」と「器材」の違いをまとめます。

【「機材」と「器材」の違い!】

【機材】
・動力によって動く、役立つ仕事を行う機械そのもの。
・動力によって動く、役立つ仕事を行う機械の材料。

【器材】
・うつわや道具、構造の簡単な器械そのもの。
・うつわや道具、構造の簡単な器械の材料。

 
わかりやすく言うと、「これどう見たって機械じゃないでしょ」というものと、その材料が「器材」。

そして、「これは勝手に動くし、完全に機械でしょ」というものと、その材料が「機材」ですね。

ちなみに、「機械の材料」や「器具の材料」とありますが、これはその機械や器具を構成する部品という意味です。

プレゼンテーション

では、「機材」と「器材」の具体例を紹介します。

【プレゼンテーション用の「機材」と「器材」】

【機材】
・パソコン
・プロジェクター
・マイク
・アンプ

【器材】
・お客様用テーブル
・お客様用椅子
・スクリーン

 
マイクやアンプは、動きはしませんが、複雑な構造をしている機械であり、音を大きくするなど役立つ仕事をしますので「機材」になります。
 


 

2.「資材」「資機材」「資器材」とは?違いは?

「資材」や「資機材」「資器材」もまぎらわしい言葉です。

では、「資材」を辞書で調べてみます。

【資材】
・物を作るための材料となる物質。

 
何かをつくる時の、その材料という意味ですね。

たとえば、住宅の建築用の資材といえば以下のとおりです。

【建築資材】
・木材
・コンクリート
・屋根材
・断熱材
・ガラス

 
建築資材

こういった物が「資材」です。

もちろん、つくる「物」がかわると、当然「資材」も違ってきます。

そして「資機材」と「資器材」なのですが、こちらはどちらも辞書にはありません。

この二つは、一つの独立した言葉ではないということです。

何と何が合わさったのか、それは以下のとおりです。

【資機材】
・「資材」と「機材」

【資器材】
・「資材」と「器材」

 
要するに、前項で説明した「機材」と「器材」に「資材」を合わせたということ。

つまり、意味を詳しく解説するとこういうことです。

【「資機材」と「資器材」の違い!】

【資機材】
・「物をつくるための材料」と「動力によって動く、役立つ仕事を行う機械そのもの」
・「物をつくるための材料」と「動力によって動く、役立つ仕事を行う機械の材料」

【資器材】
・「物をつくるための材料」と「うつわや道具、構造の簡単な器械そのもの」
・「物をつくるための材料」と「うつわや道具、構造の簡単な器械の材料」

 
では、実際にはどういったものかを具体的な例で説明します。

【住宅建築用の「資機材」と「資器材」】

【資機材】
・木材(資材)
・コンクリート(資材)
・電動ノコギリ(機材)
・電動ドリル(機材)
・電動ドライバー(機材)

【資器材】
・木材(資材)
・コンクリート(資材)
・足場(器材)
・メジャー(器材)
・パイロン(器材)

 
かなり大雑把ですが、だいたいこんな物ですね。
 

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日本語は、漢字は違うのに同じ読み方の言葉がたくさんあります。

「乗せる」と「載せる」もその1つですが、「打球を風にのせる」や「売り上げを1億円の大台にのせる」はどっちの「のせる」だと思いますか?

もしよかったら、下の関連記事を覗いてみてください。

「乗せる」と「載せる」の違い!例文でわかりやすく解説するよ!

 
 

まとめ

以上が、「機材」と「器材」の意味の違いや使い分けなどについてでした。

「機材」の「機」は、「機械」の「機」、イメージとしては人力ではなくエンジンや電気を動力にする複雑なつくりのものです。

つまり「機材」とは、そういった「機械」や「機械の材料」のこと。

「器材」の「器」は、「器械」「器具」の「器」、人力で動かす簡単な構造のものです。

そして「器材」とは、その「器械」や「器械の材料」という意味です。

「かどう」という言葉も「稼動」と「稼働」の2種類の漢字があります…。

たとえば「工場をかどうさせる」の「かどう」は、漢字で「稼働」?「稼動」?どっちだと思いますか?

詳しくは、下の記事をご覧ください。

「稼働」と「稼動」の違いを解説!意味や使い分けは?

 

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