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「巾」と「幅」に違いはあるの?意味や使い分けを徹底調査!

      2018/09/08

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ものの横の長さや、端から端までの長さを「はば」と言いますが、漢字で書くと「幅」?それとも「巾」??
「巾」と「幅」は同じ意味なのでしょうか?
それとも違う意味?使い分けは?
ということで、今回は「巾」と「幅」の意味や違いなどについて調べてみました。
 

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1.「巾」と「幅」の意味の違いは?

広辞苑で「はば」を引いてみたところ、「幅」「巾」と両方の漢字が同じ意味で載っていました。

「巾」も「幅」も意味は「物の横方面の、一端から他の端までの距離。横のひろさ。また、細長く続くものの、両側を直角に切る長さ。(広辞苑より。以下省略)」で同じです。

他に「ゆとり。余裕。」や「値段や音声などの、2点の間の差。」という意味もあります。

前者は「幅をもたせる」というように使いますね。

後者は「歩幅」や「値幅」の「幅(はば)」です。

巾1

ですが、「巾」と「幅」は現在では同じ意味であり違いはないのですが、実は「巾」の方は元々、長さや距離をあらわす「幅(はば)」の意味はなく、「はば」という読み方もしなかったのです。

広辞苑には「幅(はば)」の意味として「巾(はば)」も載っていますが、もう一つ別意味で載っており、もう一方の「巾」の音読みは「キン」訓読みは「きれ」、つまり「巾」とは「布、布きれ」のことです。

雑巾や茶巾、巾着、頭巾というように、布に関わる言葉やものに使われます。

ですから、「巾」がつく漢字には「布」「帆」「帯」「幕」「幌」など布に関係する字が多いですね。

現在は、「巾」を「はば」と読みますし、長さや距離の意味で使うこともありますが、元々は「幅」が正式な漢字だったのです。

これはおそらく、「幅」を省略して「はばへん」だけを書き「巾」と略式に代用したのが始まりだったのではないかと言われています。

現在の常用漢字表では、「巾」の漢字は存在しますが読み方は「キン」だけであり、「はば」とは読みません。(常用漢字表では「きれ」とも読みません。)

ですから公文書では、「はば」は「幅」が使われています。

記者ハンドブック・新聞用事用語集も「はば」は「幅」に統一されています。

ということで、「巾」も「幅」も広辞苑には同じ意味として載っておりどちらを使用しても問題ないのですが、長さや距離の意味としては「幅」が正式な漢字です。
 

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2.「幅」と「幅員」の違いは?

「幅員」は「ふくいん」と読みます。

「幅員」意味は「船や道・橋などの横の長さ。はば。(広辞苑より)」です。

「幅員」の漢字の「幅」は「はば」の意味ですが、「員」は「まるいこと。まわり。(広辞苑)」という意味があり、この例に「員石・幅員」が載っていました。

また、「員」は「かず、人や物の数」という意味があり、「人員」「乗組員」「定員」というように使われます。

ということで「幅員」とは、「長さや距離」の意味の「幅」と、「端から端までの数量」の意味の「員」で、道路などの端から端までの長さを表しています。

巾2

「幅」と「幅員」はどちらも「はば」という意味で非常に似ているのですが、「幅員」の方は船や道路・橋などの幅に限定して使われ、「幅員〇メートル」など数値が加わる使われ方もされます。

道路でよく見かける「幅員減少」の標識は「これから道路の幅が狭くなりますよ」ということです。

ですから、「テレビ画面の幅員」や「カーテンの幅員」という使い方はしません。
 

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まとめ

以上が、「巾」と「幅」の意味や違いなどについてでした。

「巾」を「はば」と読むときの、「巾」と「幅」の意味は同じです。

ですが「はば」の意味では、元々は「幅」が正式な漢字であることを覚えておきましょう。

公文書でも新聞や放送でも、「はば」は「幅」が使われます。

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