「接客」と「接待」。
まぎらわしいですよね…。
でも「仕事は、接客業です」とはいいますが、「仕事は、接待業です」とはいわないような…。
これは、完全に意味が違うということか…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「接客」と「接待」には決定的な違いがありました!
本記事では、「接客」と「接待」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「接客」と「接待」の意味の違い!
まずは、「接客」と「接待」の意味の違いを端的にお伝えします。
「接待」とは、客をもてなすこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「接客」の意味とは!
「接客」には、意味が2種類あります。
一つ目が、客に接して受け答えすること。
そして二つ目が、客をもてなすこと。
一つ目の、「客に接して受け答えすること」の方から説明していきます。
これは、たとえばお客様から電話がかかってきたとき、当然ですが電話でお話ししますよね。
これが「接客」です。
お客様の話を聞いて、受け答えするのが「接客」。
さらには、家電量販店でお客様の質問に答えることも「接客」ですし、飲食店でお客様の注文を承る行為、これも「接客」です。
そして、もう一つの意味が「客をもてなすこと」。
「もてなす」とは、「待遇する」「歓待する」「ご馳走する」といった意味。
たとえば、「トランプ大統領を国賓としてもてなす」といった使い方をします。
つまり、心を込めて歓待し、美味しい料理を食べてもらうということ、これも「接客」。
「接客」には、こういった2つの意味があります。
②「接待」の意味とは!
「接待」は、客をもてなすこと。
ですから、この意味は「接客」と共通しています。
同じ意味ですね。
ただし、「接待」には「客に接して受け答えする」という意味はありませんよ。
「接待」は「もてなすこと」ですので、前の項目の例文が当てはまります。
「トランプ大統領を国賓としてもてなす」、これが「接待」ですね。
あとは、会社などで取引先に対してよく行われるのが「接待」の会食やゴルフ。
お酒や料理でもてなして楽しんでもらい、結果的には契約に結び付けるといったもの。
ゴルフも「接待ゴルフ」といいますが、相手側に楽しんでもらうことを目的として行います。
③「接客」と「接待」の違いを整理!
それでは、ここで一度「接客」と「接待」の違いを整理します。
①客に接して受け答えすること、②客をもてなすこと、といった2種類の意味があるのが「接客」
そして、「接待」は客をもてなすこと。
「客をもてなすこと」は、「接客」と「接待」の共通の意味です。
2.「接客」と「接待」の辞書での意味!
続いて、辞書による「接客」と「接待」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「接客」の辞書での意味!
【接客】
・客に接して応対したりもてなしたりすること。「―態度」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりですね。
②「接待」の辞書での意味!
【接待】
・来客をもてなして世話をすること。食事や湯茶をふるまうこと。「得意先を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、ほぼ説明どおりです。
3.「接客」と「接待」の使い方!
次に、「接客」と「接待」の使い方を例文で紹介します。
①「接客」の使い方!
・リアル店舗では接客を重視してネット販売との差異化を図る。
・接客スキルやコミュニケーションスキルの向上。
・惚れ惚れするくらい丁寧な行き届いた接客。
・「接客販売技能検定」を受ける。
②「接待」の使い方!
・飲食店から過剰接待を受けていると世間を騒がせている。
・バブル期に盛んだった接待ゴルフも現在は減少している。
・高い新薬を売り込むため製薬会社が医師に行う過剰な接待が批判を浴びる。
・幹部職員が業者から不適切な高額接待を受けていたとして処分された。
4.「接客」や「接待」には似た意味の言葉がたくさんある!
「接客」や「接待」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「接客」と「接待」の意味の違いと使い分けについてでした。
「接客」は、客に接して受け答えすること、また、客をもてなすこと。
「接待」は、客をもてなすこと。
「接待」には「客に接して受け答えする」といった意味はありませんよ。