ある日、仕事で車のエンジオイルを点検してた時に、同僚から「ウエス」があるか尋ねられたのですよ…。
「うん…?」、「ウエスってなんだ…?」と思いながら、車のトランクルームの中を「ウエス」の名称がついたものを探したのですが…ない…。
そしたら、しびれを切らした同僚がやって来て…、「これこれ!」と言いながらぼろく汚い「タオル」を持っていきました…。
「それって…、タオルじゃないのか?」と思った私…、その2つの違いを調べることにしましたよ。
ということで、本記事では「ウエス」と「タオル」の違いをわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「ウエス」と「タオル」の違いとは!
最初に、「ウエス」と「タオル」の違いを簡潔にお伝えします。
「タオル」とは、人の体の水分や汗を拭きとったり、体の汚れを洗うための布のこと。
短くまとめると、こういった違いです。
使う対象が、「機械や車」と「人の体」の違い。
それでは、さらに「ウエス」と「タオル」について詳しく解説していきます。
2.「ウエス」とは!
「ウエス」は、機械や車などの油や汚れなどをふき取るための布のこと。
「雑巾」に似ていますが、その違いは使う対象物。
「ウエス」は機械の油汚れなどをふき取るのに対し、「雑巾」は人の生活圏で直接触れるものの汚れをふき取ります。
たとえば、機械油などをふき取った「ウエス」で、家の床掃除をするには抵抗感が生じますよね…。
ですから、機械油などの汚れといった生活圏とは離れたものをふき取るのが「ウエス」の役目。
したがって、「ウエス」の素材には特にこだわりはなく、使い古した衣服などの布を利用します。
つまり、「布」であれば何でも良いということですね。
ちなみに、「ウエス」は英語の「waste(ウエィスト)」で、「クズ」「廃棄物」「ボロ」といった意味。
いつの間にか、「ウエィスト」の「ト」が消えてしまったようです…。
基本的に「ウエス」は「布」なのですが、使いやすい「紙」タイプも売っていますよ。
古着などを再生する手間を省いて、手っ取り早く買ってしまうというのも一つの手段。
ティッシュペーパーに似ていますが、それよりは頑丈です。
もちろん家の中で雑巾としても使えますよ。
使い終わったら捨てちゃえる、というのも意外に便利なのかもしれません。
3.「タオル」とは!
「タオル」は、人の体の水分や汗を拭きとったり、体の汚れを洗うための布のこと。
当然ですが、機械の油汚れをふき取った布や、掃除用の雑巾などで体をふくのは嫌ですよね…。
要するに、「タオル」は人の体専用ということ。
そして、この「タオル」も、「そろそろ寿命だし捨てよう」とした時に、「ウエス」になるわけです。
「タオル」は、使う用途によって形状やデザインなど様々。
たとえば、「フェイスタオル」は洗顔用に使うもので、比較的小さめ。
そして、「バスタオル」になると、風呂上りに全身の水分をふき取るので大きめです。
その2つの中間くらいの大きさで、デザイン性に優れているのが、スポーツの試合で汗をふき取るための「スポーツタオル」。
水分の吸収能力や肌触りなども、製造各社で競っています。
現在では、下のような便利な「タオル」も。
速く乾く「速乾タオル」です。
これ、速く乾くだけではなく、吸収性能も凄いらしい。
しかも防臭効果があって、臭くならない優れもの。
スポーツや登山などに使えますね。
まとめ
以上が、「ウエス」と「タオル」の違いについてでした。
「ウエス」は機械用。
「タオル」は人の体用ということです。
古くなった「タオル」を、機械用の「ウエス」に転用するのが一般的ですが、別にこだわる必要はありません。
前の項目で紹介した紙製の「ウエス」も売っていますので、ご活用ください。
ところで、「タオル」について解説してきましたが…。
この「タオル」の中にも、「ガーゼ」や「パイル」といったものがあるのをご存知ですか?
「ガーゼ」と「パイル」の違いを解説した記事がありますので、もしよかったらご覧ください。