似ているようで、使用用途が異なる「トイレットペーパー」と「ティッシュペーパー」…。
特に、「ティッシュペーパー」はトイレで使うことができません…。
紙が詰まります…。
ただし、「トイレットペーパー」を「ティッシュペーパー」の代わりとして使うことはある程度可能。
「トイレットペーパー」で拭き取りができますし、鼻をかむこともできます。
代用が可能であれば、気になるのが「トイレットペーパー」と「ティッシュペーパー」のコストの差ではないでしょうか…。
仮に、トイレットペーパーの方が安いのであれば、ティッシュ代わりにすることで家計の節約になるわけですし…。
ということで、「トイレットペーパー」と「ティッシュペーパー」のコスト計算をしてみました!
本記事では、トイレットペーパーをティッシュ代わりにすることで節約になるのか?コスパを詳細に解説していきます。
キッチリと正確に計算していますので、ぜひご期待ください!
1.トイレットペーパーをティッシュ代わりで節約?
比較するためには、ティッシュペーパーとトイレットペーパーの同じ面積の単価を算出しなくてはいけません。
ということで、1平方メートル当たりの単価を計算します。
そのために、実際に販売されている「ティッシュペーパー」「トイレットペーパー(シングル)」「トイレットペーパー(ダブル)」を厳選し、価格・仕様等を対決の土俵に上げました。
ネット上で販売されている製品限定で、しかもそれぞれコスパに優れたお得な製品を選んでいます。
①ティッシュペーパーの1㎡の単価!
まずはティッシュからですが、画像の「スコッティ」をモデルにしました。
(縦198mm×横217mm)×320枚(160組)×5箱=68,745,600m㎡
平方ミリメートルだと数値が大きいため、単位をメートルにしたのが下の式です。
(縦0.198m×横0.217m)×320枚(160組)×5箱=68.7456㎡
310円÷68.7456㎡=4.5093795円
1㎡当たり:約4.5円
上記のとおり、1平方メートル当たりの単価が約「4.5円」となりました。
販売価格については「310円」となっていますが、300円前後の製品が多いようです。
スコッティはAmazonでは最安値でしたので、この価格で計算しました。
当然ですが、価格は製品や販売店によって様々だと思いますので、ご自分で上記式に当てはめて独自に計算してみるのも一つの手ですよ。
②トイレットペーパー(シングル)の1㎡の単価!
続いて、トイレットペーパーのシングルですが、これは下の「エルヴェール」で計算してみました。
(幅107mm×長さ200,000mm)×6ロール=128,400,000m㎡
(幅0.107m×長さ200m)×6ロール=128.4㎡
599円÷128.4㎡=4.665109
1㎡当たり:約4.7円
なんと!なんと!1平方メートル当たりの単価が、約「4.7円」です。
ということは、なんと!ティッシュペーパーより割高である、ということ。
つまり、様々なサイトでは「ティッシュよりトイレットペーパーがお得!」となっているのですが、実は必ずしもそうではないということです…。
もしかしたら、製品によってはティッシュよりもお得なトイレットペーパーがあるかもしれません…。
ですが、このエルヴェールの599円のトイレットペーパーは、ネット通販上でコスパ上位クラスのものを厳選しています。
③トイレットペーパー(ダブル)の1㎡の単価!
最後は、トイレットペーパーのダブル。
ダブルについては、「エリエール」で計算しました。
(幅114mm×長さ30,000mm)×2枚×12ロール=82,080,000m㎡
(幅0.114m×長さ30m)×2枚×12ロール=82.08㎡
498円÷82.08㎡=6.0672514円
1㎡当たり:約6.1円
ダブルになると、1平方メートル当たりの単価が約「6.1円」となり、さらに割高…。
製品によっては、ティッシュより安いトイレットペーパーがあるかもしれませんが…。
「確実にトイレットペーパーの方が安い!」というのは、幻想だったのかもしれません…。
結論ですが、「コスパは、比較的ティッシュの方が優れている」ということです。
これはつまり、トイレットペーパーをティッシュ代わりにしても節約にはならないということ。
ただし、「全て」というわけではありませんよ。
2.ティッシュの使用量から年間コストを算出!
前項では、トイレットペーパーとティッシュペーパーの比較を行いました…。
では、ティッシュペーパーは年間でどの程度のコストがかかっているのか?
また、仮に1平方メートル当たりの単価を1円なり2円なり、節約が可能だった場合、年間でどのくらいの金額が浮くのか?
実際に計算してみました!
紙製品の開発を行っているアズフィット株式会社によると、ティッシュペーパーの使用組数は1年間で1人当たり3,566組だそうです。
3,566組ということは、2枚組ですので7,132枚ということ。
これは、縦180mm×横217mmの大きさのティッシュで計算しています。
では、これがトータルで何平方メートルなのか…算出してみると…。
(縦0.180m×横0.217m)×7,132枚=278.57592㎡
約278.5…平方メートルですが…これがいったいどの程度の広さなのか、想像できますか?
この広さは、一辺が約16.69メートル四方のスペースになります。
もっと具体的に例えるならば、テニスコートでダブルス用のフェアスペースよりも少し広いくらいといったら分かりやすいでしょうか。
テニスコートにティッシュペーパーを1枚ずつ並べた量より少し多めが、1人当たりの年間の使用枚数です。
この面積に、前項のスコッティの単価を当てはめると…。
4.5093795円×278.57592㎡=1,256.20454284164円
ということは、1人暮らしの場合は1年間で約1,256円の出費ということです。
これが、1平方メートル当たり1円コストカットしたとすると、年間でいくらになるのか…?
(4.5093795円-1円)×278.57592㎡=977.62862284164円
約978円ですので、[1,256円-978円]で年間約278円の節約ということになります。
そして、1平方メートル当たり2円のコストカットだと…。
(4.5093795円-2円)×278.57592㎡=699.05270284164円
約699円ですので、[1,256円-699円]で年間約557円の節約ということですね。
ちなみに、これは全て1人当たりの金額。
ですから、4人家族だとこの金額の4倍になります。
こういった値を、今後の生活の参考にどうぞ。
まとめ
以上が、トイレットペーパーをティッシュ代わりにした場合のコスパについてでした。
トイレットペーパーをティッシュ代わりにすると、節約どころか逆に割高になります。
ただし、この結果は全ての製品を比較したわけではありません。
もしかしたら、節約になるトイレットペーパーがないとも限りませんので、計算式に当てはめて算出してみてはいかがでしょうか。
特に、ネット通販以外に、実店舗には掘り出し物があるかもしれません。
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