牛皮をタンニンで鞣したヌメ革は、シンプルでナチュラルな見た目、さらに経年変化が魅力ですよね。
自分だけの財布や鞄になっていく過程を楽しむことができます。
ヌメ革は丈夫な革ではありますが、一方で、傷がつきやすく水に弱いという弱点もあります。
長くヌメ革を愛用するためにはこまめなお手入れが欠かせない!
ということで、今回はヌメ革のお手入れ方法をご紹介します。
1.ヌメ革のお手入れ方法は?
ヌメ革を購入したら、まずは日光浴をします。
日光浴で革表面の温度を上げることで革に含まれるオイルが表面に浮き上がってきて表面がオイルコーティングされます。
この結果、革がかたくなり、汚れや傷がつきにくくなります。
また、色合いもよくなります。
日光浴はガラス越し(屋内側に置く)に表側3時間、裏側3時間程度、影が入らないように行ってください。
期間は1ヶ月程度です。
【内装ヌメ革の日光浴によるエイジング】
毎日のお手入れは、柔らかい布で乾拭きをしたりほこりや汚れをブラッシングで落とす程度でOK、ブラシは馬毛ブラシがよいです。
ヌメ革用のお手入れキットを購入すると、お手入れに必要なものが揃うのでおすすめです。
汚れには革専用の消しゴムやクリーナーを使うのもよいです。
クリーナーを柔らかい布にとったら、汚れがついた箇所を撫でるように軽くこすってください。
時々、汚れを取り除いた後にクリームやオイルで栄養分や油分を補給してください。
クリームやオイルを柔らかい布や指先にとり、革表面に薄く伸ばしていきます。
その後、乾いた布で余分なクリームやオイルを取り除きましょう。
【コロンブス ヌメ革専用 レザーケア 4点セット】
汚れを取り除いた後のケアや普段の油分補給にはミンクオイルもおすすめです。
動物性のオイルなのでヌメ革との相性が抜群です。
ミンクオイルには有機溶剤やロウが入っているものがありますが、できれば純粋のミンクオイルを購入してください。
クリームやリキッド、スプレータイプがありますが、使いやすくシミになりにくいのはクリームタイプです。
汚れを落とした後や時々のスペシャルケアのときに使うのがおすすめです。
【アンジェラス 純正ミンクオイル】
2.ヌメ革が雨に濡れたときは?
ヌメ革は水に弱い革、水に濡れるとカビや水シミができやすいので、濡れてしまったときにはすぐに乾いた布で水分を拭き取り、風通しのよい日陰で陰干しします。
水分が残らないように完全に乾かしてください。
その後、クリームを塗って革表面をケアします。
水シミができたときには以下の方法を試してみてください。
水シミができたときの対処方法
①柔らかい布をぬるま湯に浸し、軽く絞る。
②布で水シミを含む広い範囲(ヌメ革全体)を拭きながら、均等にむらなく湿らせる。
③風通しのよい場所で陰干しし、ゆっくり時間をかけて水分を抜く。
④乾いたら、クリームやオイルを塗る。
最後にヌメ革が濡れないように、防水スプレーをしておくのがおすすめです。
まとめ
以上が、ヌメ革のお手入れ方法でした。
ヌメ革を購入したらまずは日光浴!
使う前に、革をかたく丈夫にしておきましょう。
日々のお手入れはそう難しくはありません。
布やブラッシングで汚れやほこりを取り除くだけでOK、時々オイルやクリームで油分を補給するとヌメ革が丈夫になり美しい風合いになります。
ヌメ革の弱点は水です。
水に濡れたときはすぐに拭き取り、乾かしてください。
ただしドライヤーやストーブで乾かすのは×、自然乾燥でお願いします。