ホームセンターや文房具屋さん、最近は100円ショップでも、多種多様なテープが並んでいますよね。
自分の使い方や目的に合ったテープはどれなのか、売り場で悩んでしまうこともあります。
テープは種類によって、目的や粘着力などの機能性に違いがあります。
自分の目的に合ったテープを選ばなければ、貼ったはずのテープがすぐに剥がれてしまったり、反対に剥がしたいテープが剥がれなくなる、剥がした跡にべたべたとテープの接着剤が残ってしまうということも!
ということで、今回はテープの特徴について、特にメンディングテープとマスキングテープの違いについてご紹介します。
1.「メンディングテープ」とは?目的や特徴は?
「メンディングテープ」の「メンディング」とは英語の「Mending」、修繕のことです。
つまり、「メンディングテープ」とはものの修繕・補修や補強のために用いられるテープなのです。
セロハンテープと同じような使い方をしますね。
メンディングテープは、アセテートフィルムの片面に接着剤が塗られています。
湿気や紫外線に強く、セロハンテープと比べて劣化しにくいため、長期的な使用が可能です。
つまり、長期間貼りっぱなしにしてもはがれにくい上に、はがすときにはべたつきにくいということです。
また、透明なので、貼るとテープ自体はほとんど見えません。
表面はつや消し加工がされているので、コピーをとっても写りませんし、テープの表面に鉛筆でも文字を書くことも可能です。
鉛筆でも文字が書けるというのはセロハンテープにはない機能ですね。
メンディングテープには5cm以上の幅広のものもありますし、逆に1cmにも満たないすごく細いものもあるので、用途や使用シーン、使用箇所に合ったものを選択することができます。
【メンディングテープ】
2.「マスキングテープ」とは?目的や特徴は?
「マスキングテープ」は粘着力が弱く、汚れ防止のために一時的に覆い隠すことを目的としたテープです。
一般的には塗装やシーリング・コーキングに使用されるテープで、材質は紙製が多いです。
たとえば塗装のときに、塗装する箇所以外が汚れないように一時的にマスキングテープを貼っておき、塗装作業後はマスキングテープははがすといった使い方をします。
マスキングテープの「Masking」とは「包み隠す、覆い隠す」という意味で「養生」のことです。
マスキングテープは養生資材の一つなのですね。
マスキングテープは粘着力が弱いという機能を利用し、塗装のほかに一時的な固定や仮止めなどに使用することもあります。
また、最近ではかわいいマスキングテープが人気ですよね。
メモやラッピング、装飾に使用されます。
【マスキングテープ】
【マスキングテープの使い方】
3.その他のテープを紹介!
●養生テープ
マスキングテープとよく似たテープが「養生テープ」です。
「養生テープ」はポリエチレン製や布製のテープのことで、粘着力が弱くはがしやすいマスキングテープと同じ養生のために使うテープです。
マスキングテープとの違いは、テープの材質が紙製が多いマスキングテープに対し、養生テープはポリエチレン製や布製が多いです。
使用用途も塗装やシーリング・コーキングなどで使うマスキングテープに対し、養生テープは塗装などのほかに内装工事や引越など、用途が広がります。
また、手できれいに切れるのも養生テープの特徴です。
ガムテープよりも養生テープを好んで使う人もいますが、ガムテープに比べて粘着力は弱く、基本的には「はがすこと」を前提として使用するテープなので、使用するときに養生テープの特徴をよく理解しておく必要があります。
【養生テープ】
●シーリングテープ
シーリングとは、気密性や防水性を高め隙間を埋めるという意味です。
「シーリングテープ」は、スキーウェアやレインウェアなどの縫い目からの漏水を防ぐために使用されたり、アウトドアで防水などを目的に使用することが多いです。
【シーリングテープ】
●ファブリックテープ
「ファブリックテープ」とは、布製のテープのことです。
アイロンを使用して衣類などに貼り付けることができるものもあります。
【ファブリックテープ】
●ファンテープ
マスキングテープとほぼ同じです。
「ファンテープ」も紙製で、デコレーション用のかわいい絵柄のものが増えています。
これは、マスキングテープも同様ですね。
【ファンテープ】
ところで、「テープ」とはちょっと違いますが「ホチキス」に関する記事もあります!
「ホチキス」と「ホッチキス」、どっちが正解かご存知ですか?
★「ホチキス」と「ホッチキス」正式にはどっち?名前の違いとは?
もしよかったら、覗いてみてください。
まとめ
以上が、「メンディングテープ」と「マスキングテープ」の違いなどについてでした。
テープには粘着力などに違いがあります。
使用方法や使用箇所に合ったテープを選ぶ必要がありますね。
たとえば、かわいいマスキングテープには粘着力はありません。
仮止めに使用する分にはよいですが、マスキングテープで家具の補修をすると、すぐに剥がれてしまい危険ですよ。