海外のドラマや映画などで、ときどきパジャマのほかに帽子をかぶったまま寝るシーンを目にすることがあります。
女性がキャップをかぶったり、男性がぼんぼり付きの三角帽子をかぶったり、帽子の種類はさまざまです。
また、子供用のパジャマ売り場をのぞくと、パジャマと帽子がセットになっているものがあります。
こういった、寝る時にかぶる帽子ってどんな意味があるのでしょうか…。
ということで、今回はパジャマに帽子がつく理由について調べてみました。
1.パジャマに帽子がつく理由は?なぜ?帽子の意味は?
よく、海外ドラマなどで目にする、寝る時にかぶる帽子はこんな感じです。
それから、パジャマを購入する際にパジャマと帽子がセットになっているものがありますよね。
パジャマと帽子がセットになっているのは子供用が多いです。
こういった、寝る時にかぶる帽子の意味は、実は現在と昔では違います。
では、昔の就寝時の帽子の意味から説明しますね。
2.昔々の人が就寝時に帽子をかぶった理由は?
①シラミ防止!
昔は、衛生環境が整っていなかったことから、よくシラミが人間の頭に寄生していました。
シラミは人間の髪の毛に卵を産み付けて、成虫になると人間の頭から血を吸います。
それによってかゆみが引き起こされるのです。
そういったシラミの寄生を防ぐために帽子をかぶって寝ていたのです。
②防寒用!
通常、人が寝る時は布団から顔を出します。
昔の家は、気密性や断熱性が悪かったことから、布団をかぶっていない顔や頭は随分と寒かったのです。
そういった寒さを少しでもやわらげる意味で、帽子をかぶったまま寝たのですね。
顔まで布団をかぶると、やっぱり苦しいですよね…。
③カツラを脱いだ頭髪を隠す!
特にヨーロッパでは、カツラをかぶるのが当たり前だった時代があります。
そもそも、なぜカツラが当たり前になったのかというと、ノミやシラミの寄生が原因です。
そういったシラミなどが寄生してしまった場合は、対策として髪の毛を短く切ってしまうのです。
そういった髪を切ってしまった頭を、カモフラージュするためにカツラをかぶったのが始まり。
そのほかに、高価なカツラをかぶることで自分の権威をアピールする意味もありました。
ですが、さすがに寝る時はカツラを脱ぎます。
そのカツラを脱いだ頭髪を隠す意味で帽子をかぶったのですね。
ちなみに、昔の有名なクラシック音楽の作曲家はほとんどカツラをかぶっていました。
音楽室行くとそういった作曲家の肖像画を目にしますが、あの豪華な髪型が実はカツラだったのですね。
ということで、昔の人が就寝時に帽子をかぶった理由は、①シラミ防止、②防寒用、③カツラを脱いだ頭髪を隠すといった3つです。
現在では、防寒用だったら理解できますが、それ以外は考えられないような理由ですね。
では、今度は現在の就寝時の帽子の意味を説明します。
3.現在の就寝時に帽子をかぶる理由は?
①寝ぐせをつけない!髪型を崩さない!
現在は、寝ぐせをつけないことと髪型を崩さないことが、最大の理由です。
髪型を崩さないことを目的にする場合は、ゆったりとした三角帽子はあまり好ましくありません。
どちらかというと、髪の毛の遊びをなくすために、頭に密着するタイプが適しています。
②髪の毛を摩擦から守る!
人は、就寝中に何度も寝返りをうちます。
そうなると、枕と頭と髪の毛がそれぞれ強い力でこすれることになります。
そこで、帽子かぶることで、髪の毛を摩擦から守る効果があるのですね。
摩擦を少なくすることで、切れ毛や枝毛、抜け毛などを軽減してくれるのです。
③頭皮と髪の毛の保湿効果!
帽子をかぶることで、頭皮と髪の毛の乾燥を防いでくれる効果があります。
朝起きた時の髪の毛のパサつきを防いでくれるのです。
保湿効果が期待できるのですね。
ただし、蒸れを感じるようであれば、帽子をかぶるのはやめた方が良い場合もあります。
④防寒用!
防寒用に関しては、昔も現在もかわらず期待できますね。
特に、就寝中は暖房を止めてしまう人が多いですから。
寒い夜は帽子をかぶって寝ましょう。
まとめ
以上が、パジャマに帽子がつく理由についてでした。
就寝時の帽子の意味は、昔と現在では全く違います。
昔は、シラミ防止とカツラを脱いだ頭髪を隠すため。
今では、考えられない理由ですね。
現在は、髪の毛の痛みや乾燥を防ぐのと、寝ぐせ防止の意味があります。
防寒用を目的として帽子をかぶるのは、昔も今もかわりません。