キャッシュカードが盗難にあうと、犯人が狙うのは預金口座の中の現金です。
キャッシュカードの暗証番号をさがし出して、不正に現金を引き出そうとするのですね。
そして、まんまと口座内の現金を盗まれてしまうのです。
この手口はなかなか功名です!
ですが、正しくキャッシュカードを管理している方は安心してください。
基本的に、キャッシュカードを盗まれて、預金を不正に引き出しされたとしても損害は補償の対象になります。
しかし!!!
キャッシュカードの管理方法によっては、損害補償の対象にならないケースもあるのですよ!
ということで、本記事ではキャッシュカードの不正利用の手口や、不正に引き出しされた際の損害補償の条件などについて詳しくお伝えしていきます。
1.キャッシュカードの不正利用の手口を紹介!
キャッシュカードは暗証番号が必要ですので、そう簡単に預金を引き出しされることはない…。
と、お考えではありませんか?
ですが、他人の口座の現金を狙う犯人は功名ですよ。
ということで、いくつかの事例を紹介しますね。
①一緒に手に入れた財布の個人情報から暗証番号をゲット!
キャッシュカードは、財布やカードケースなど他の物と一緒に収納して持ち歩く方は多いと思います。
しかし、そういった場合にはキャッシュカード単独で紛失するというよりは、財布やカードケースと一緒に紛失したり盗難にあうケースが多いですよね。
財布とキャッシュカードを一緒に手に入れた犯人は、財布の中の個人情報から暗証番号を推測します。
一緒に入っていた運転免許証や会員カードから、生年月日や住所の番地、また電話番号などから暗証番号を推測。
仮に、生年月日を暗証番号にしている場合は、難なく預金を引き出しされてしまいます。
そういった、簡単に推測されるような暗証番号は危険です。
②泥酔している人のポケット内の個人情報から暗証番号をゲット!
泥酔して意識がない人から、財布やキャッシュカード盗み出すのは容易です。
さらに、泥酔している人のポケットやカバンなどの持ち物から、暗証番号のヒントになるものをさがすのです。
たとえば、本人の生年月日や電話番号はもちろんですが、勤務先の電話番号や住所の番地など。
また、勤務先の社員証から社員番号なども見られてしまいます。
ですから、生年月日はもちろん、勤務先の電話番号や住所、社員番号などを暗証番号にしている人は、簡単に預金を引き出されてしまうのですね。
暗証番号を設定する際は、絶対に推測されない何も関連のない番号を設定することが大切です。
③ATMの背後で暗証番号を覗き見した後ひったくり!
ATMはたくさん存在します。
一人しか入れない個室型のATMであれば問題ないのですが、人が列をつくれるタイプのATMは危険!
なぜなら、ATMで暗証番号を入力する様子を、あなたの背後から覗き見できるから。
そして、暗証番号を覗き見して入手したら、今度はキャッシュカードが入ったカバンをひったくるのです。
ですから、後に他人がいる状況で安易に暗証番号を入力するのは危険です。
必ず、覗けない状況をつくった上で暗証番号を入力してください。
財布を無くした場合の対処方法については下の関連記事をご覧ください。
その手順も載っていますが、落とした財布が警察に届けられる確率を高める方法や、財布の紛失防止グッズも紹介していますよ。
2.キャッシュカードを紛失しても損害補償されない場合がある?
キャッシュカードやクレジットカードなどは、他人に不正に利用された場合、多くは損害補償の対象になります。
つまり、キャッシュカードカードを紛失して現金を盗まれたとしても、本人の過失がない限り、基本的に戻ってくるということ。
ですが、過失があった場合は、そういった損害補償が受けられないこともあるのです。
この機会に、損害補償を受けられないケースを覚えておきましょう。
本人の過失と判断されるのが、以下の内容です。
①暗証番号をキャッシュカードにメモしていた
②暗証番号を容易に推測される番号にしていた
・自分の生年月日
・家族の生年月日
・自分の車のナンバー
・住所の番地
・自宅の電話番号
・勤務先の電話番号
③暗証番号を推測される物を財布に入れていた
・暗証番号のメモ
・暗証番号が運転免許証の番号
・暗証番号が健康保険証の番号
・暗証番号がパスポートの番号
・スマホ内のメモなど
④カードを他人に渡していた
※ただし介護ヘルパーは補償対象となる場合があります。
⑤不正利用者が身内か知人だった
⑥警察に届出をしていなかった
⑦金融機関へ利用停止手続きをしなかった
つまり、キャッシュカードの「不正利用の手口」で紹介したように、安易に推測されるような暗証番号の場合は損害補償の対象とならない場合が多いということ。
生年月日や電話番号、また勤務先の電話番号などを暗証番号にするのは規約違反ということになるのです。
また、「不正利用の手口」で勤務先の社員番号も危険であるといった説明をしました。
勤務先の社員証をキャッシュカードと一緒に持ち歩いている場合は、「暗証番号を推測される物」と一緒にしていた、ということになり、やはり損害補償の対象とならない場合があります。
ですから、暗証番号を忘れないようにと、何かに関連した番号を設定するのはやめた方がよいのですね。
キャッシュカードが盗難にあったり紛失したりした時は、カードの再発行手続きを行いますよね。
そういった、再発行の手続き方法やかかる時間などをまとめたものが下の関連記事です。
よかったら、覗いてみてください。
まとめ
以上が、キャッシュカードの不正利用の事例や、不正に引き出しされた際の損害補償の条件などについてでした。
大切なことは、「自分のキャッシュカードは盗まれないだろう」と思うのではなく「自分のキャッシュカードは盗まれるかもしれない」と思うことです。
つまり、盗まれたことを想定して暗証番号を設定するということ。
車の運転でも、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」をしなくてはいけません。
車の運転と同じですね。
そうしなくては、損害補償の対象になりませんよ!!
クレジットカードを無くした場合の対処方法については下の関連記事をご覧ください。
クレジットカードの紛失に特化した内容を詳しく解説していますよ。
クレジットカードを不正利用された際に、キャッシュカードと同様に損害補償されない場合もあるのです。