「さらし」とは…。
お腹に巻く布のことだと思っていたのですが、実はその用途は関係ないらしい…。
また、「さらし」と「手ぬぐい」は「同じ物である」といった噂もあります…。
真相やいかに…。
そんなわけで、この2つの「布」を徹底的に調べてみました。
本記事では、「さらし」と「手ぬぐい」の違いについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!!!
1.「さらし」と「手ぬぐい」の違いとは!
まずは、「さらし」と「手ぬぐい」の違いを端的にお伝えします。
「手ぬぐい」とは、「さらし」を加工してつくった体などをふく布のこと。
短くまとめると、こういった違いです。
「さらし」が「手ぬぐい」になるということですね。
それでは、それぞれについてさらに詳しく解説していきます。
2.「さらし」とは!
「さらし」は、布の意味があるのですが…。
その他に「さらし」という言葉には、日光に当てる、風雨に当てる、広く人の目に触れるようにするといった意味があります。
「雨ざらし」「さらし者」「恥さらし」といいますよね。
「さらし」は、糸や布を漂白する工程があります。
その漂白する際に、日光にさらす工程や、水にさらす工程があるということ。
そこから、漂白された糸でできた織物や、漂白した布を「さらし」と呼ぶようになりました。
この「さらし」は、前項でもふれましたが「手ぬぐい」の素材となります。
白地の布に模様などを施して、「手ぬぐい」に加工するということ。
「手ぬぐい」以外では、「ふんどし」「肌着」「包帯」といったものに加工されます。
これは、「さらし」そのもの。
この製品はそのまま「腹巻き」として使えます。
ちなみに、お祭りの時は半纏の下の腹部にこの「さらし」を巻きます。
現在でもこの「さらし」、お祭りでは大活躍ですね。
3.「手ぬぐい」とは!
「手ぬぐい」は、「さらし」を加工してつくった布のこと。
「さらし」を使いやすい大きさに加工し、模様などをほどこして「手ぬぐい」になります。
用途は、体などを拭く、洗うなど様々。
また、気を引き締める意味でねじり鉢巻きにしたり、顔を隠すために頬被りしたりします。
体をふく布といえば、現在ではタオルが主流。
タオルが明治時代に日本に伝わったのですが、それまでは「手ぬぐい」が現在のタオルのように使われていました。
さらに、かつては現代のハンカチのように常に持ち歩ていたそうです。
また、肩にかけたり首に巻くなどして、オシャレを演出するための一つの道具だったようですね。
柄も浮世絵や和柄など様々ですが、最近では以下のようなのも人気のようです。
アニメキャラクターです。
社会現象になるほどの話題のアニメ。
大人気ですね。
ちなみに、羽織の和柄をモチーフにしたタイプもあるようです。
まとめ
以上が、「さらし」と「手ぬぐい」の違いについてでした。
「さらし」は漂白した布で、「手ぬぐい」は「さらし」を加工してつくった体などをふく布のこと。
「さらし」から「手ぬぐい」がつくられます。
ちなみに、日本の「さらし」をつくる技術を「和晒」というそうなのですが…。
外国の漂白する技術に比べ、日本の「和晒」は手が込んでおり品質も優れているそうです。
「さらし」と「手ぬぐい」について解説してきましたが、その他にも「ハンカチ」「バンダナ」「スカーフ」などについて解説した記事がありますよ。
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