革製品は、独特なニオイがするもの…。
物にもよりますが、新品段階でありながら耐えられないほどのニオイがするものもあります…。
また、新品以外でも、使っているうちに臭くなってしまう場合も…。
どうにかして、ニオイを取り除きたいと思っても…。
ちまたには様々な消臭剤がありますが、革製品はデリケートなので気軽に試すわけにはいきません…。
ということで、革製品のニオイに関して、徹底的に調べてみました。
本記事では、財布が臭い原因とニオイの取り方を、「新品のニオイ」と「後発的なニオイ」に分けて解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.財布が臭い原因とは!
まずは、財布が臭い原因について、新品の場合とそうではない場合に分けて説明します。
①新品の財布が臭い原因!
「革」の財布は、動物の「皮」でつくられます。
動物の「皮」から毛や脂肪などを取り除き、さらに腐敗や硬くなるのを防ぐために薬品で処理をして、「革」になります。
つまり、「皮」を使いやすいように加工したものが「革」ということ。
ちなみに、この加工の工程を「なめし」といいます。
このなめし工程では、腐敗や硬化を防ぐために薬品を使うのですが…。
昔は、木の樹皮から取れる渋み成分の「タンニン」を使っていました。
ただ、この「タンニンなめし」は塗っては乾かすといったことを何度も繰り返すことから、長くて2ヶ月もの時間を要します。
そこで、その手間と時間を短縮すべく考え出されたのがクロムという化学薬品をつかった「クロムなめし」。
この「クロムなめし」では、数日から2週間で完成し、コストも大幅に削減されたのです。
現在では広く普及した、この「クロムなめし」ですが、鼻を突くようなニオイが欠点。
ですから、新品の財布が臭いのはこの「クロム」が大きな原因。
このニオイは、時間が経つにつれて減少していきます。
ですから、新しければ新しいほどニオイがキツイということ。
②財布を使ううちに臭くなる原因!
使ううちに財布が臭くなる原因は、主に2つ。
それは、同じクローゼットやバックの中での「ニオイ移り」と、「カビ」です。
「ニオイ移り」は、同じバッグにタバコや香水などと一緒にしていればどうしても起こること。
タバコなどを携帯している方にとっては、仕方がないことなのかもしれません。
それから、もう一つが「カビ」。
「カビ」が住みよい環境になれば、どこだって生えます。
「カビ」が生えることで、「カビ臭」も発生するということ。
2.財布が臭い時のニオイの取り方!
続いて、財布のニオイの取り方を、ニオイ別にそれぞれ説明していきます。
①クロム臭の消し方!
新品の財布のニオイ、クロム臭の消し方です。
クロム臭は、時間の経過とともに消えますが…。
はやく消すためには、日陰干しがおすすめです。
直射日光やドライヤーは革をいためますので、当ててはいけません。
風通しの良い場所で、日陰干ししてください。
ニオイは数日で消えますが、まだ臭い場合はさらに数日干してみてください。
また、さらに急ぐ場合は以下のような製品があります。
これは、消臭効果のある革専用のクリーナー。
革はデリケートですので、「革専用」の製品を使いましょう。
特に本革になると、「水」「重曹」「消臭スプレー」などは全てNG。
直接革に接触させるのは、やめるべきです。
②移ったニオイの消し方!
ニオイ移りの場合は、比較的はやく消すことが可能。
クロム臭と同様に、風通しの良い場所で日陰干しをしましょう。
クロム臭よりも少ない日数で消えます。
急ぐ場合は、前項で紹介した革専用のクリーナーを使ってください。
③カビ臭の消し方!
カビ臭は、カビそのものを取り除きましょう。
ただし、必ず「革専用」の除去剤を使用してください。
これは、カビ取りクリーナー。
ニオイも消してくれます。
使う際は、目立たない場所で試し、色落ちしないことを確認してください。
防カビ剤もあります。
あらかじめスプレーしておくことで、カビの発生を防ぎます。
この製品も、一応は目立たない場所で色落ちの確認をしてください。
ところで、財布は小さいので比較的楽に脱臭できますが、大きなソファーになると大変です。
ということで、ソファーのニオイを取る方法を「布」「合皮」「本革」といった素材別に解説した記事があります。
よかったら、下のリンクからご覧ください。
意外に簡単ですよ。
まとめ
以上が、財布が臭い原因とニオイの取り方についてでした。
新品の財布が臭いのは「クロム臭」、使ううちに臭くなるのは「ニオイ移り」と「カビ臭」です。
「クロム臭」「ニオイ移り」は、日陰干しをするか専用のクリーナーでニオイを消しましょう。
「カビ臭」は、カビ用の専用クリーナーで元から断ちます。
「革」はとにかくデリケート、専用の薬剤を使うのが基本。
ところで、最も臭くなりやすいのが「靴」ですよね…。
しかも、革製品になると簡単に洗うわけにもいきません。
ということで、洗わずに靴のニオイを取る方法を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクからどうぞ。
それから、狭いスペースでの部屋干しアイデアを紹介した記事もありますよ。