「王様」って「おうさま」なのか「おおさま」なのか…。
普通、会話では「おう」って言いませんよね?
まぎらわしいですね…。
これは、この機会にキチンと整理しておいた方が良さそうですよね。
とういことで、今回は王様は「おおさま」なのか「おうさま」なのか、正しい読み方や書き方について解説していきます。
1.王様は「おおさま」か「おうさま」か?読み方のポイント!
最初に、「王様」の正しい読み方や書き方について簡単にお伝えします。
「王様」は、正確には「おうさま」と読みますので書く場合は「おうさま」です。
「王様」を、発言する場合は「おうさま」と発音するのが正確な言い方です。
ですが、「王」は「おう」というよりも、一般的には「おー」または「おお」と発音しますよね。
「ホームラン王」は「ほーむらんおう」ではなく、実際は「ほーむらんおー」または「ほーむらんおお」といいます。
ですから、紙に書く場合は「おうさま」、発言は「おうさま」でも「おおさま」でも良いということです。
ということで、「王(王様)」についてさらに詳細に意味などについて分析していきますね。
2.「王」の読み方と意味とは!
では、「王」の読み方や意味についてです。
①君主。国の統治者。
②皇族の男子で親王の宣下のない人、現在では天皇より三世以下の皇族男子。
③最も優れているもの。実力が第一位の者。「百獣の―」「発明―」
④将棋の駒の一つ。「王将」の略。
意味が4種類ありますので、順番に説明していきます。
意味①の「王」とは、国家の君主、つまり統治者のことです。
国の元首であり、君主でもあります。
元首というのは国の最高位の人であり、君主というのは選挙ではなく世襲で受け継がれる最高位の人のことです。
アメリカ大統領は、選挙で選ばれますので元首ですが君主ではありません。
王は元首であり、君主でもあります。
テレビドラマや映画などに登場する「王様」はほとんどがこの「王」のことです。
イギリスの王様といえば「エリザベス女王」ですね。
ちなみに、男性の場合は「王」、女性の場合は「女王」です。
意味②の「王」は、皇族で親王の宣下を受けていない人のことです。
親王とは称号のことです。
そして、親王の宣下とは、天皇陛下よりその親王の地位をいただくという意味です。
つまり、親王の称号を与えられていない皇族のことを「王」というのですね。
ただし、親王を与えられるのは高位の皇族男子です。
女子の場合は内親王です。
現在の親王は、皇太子徳仁親王・秋篠宮文仁親王・悠仁親王・常陸宮正仁親王の4人です。
常陸宮正仁親王は、今上天皇の弟宮にあたります。
「親王」の前は「王」だったということですね。
意味③の「王」とは、ある分野において実力が一番の人のことです。
これは「国の最高位の王」を、その分野においてトップの実力者に当てはめたということですね。
「賞金王」
「クイズ王」
といった使い方をします。
意味④の「王」とは、将棋の駒「王将」のことです。
将棋は「王将」の駒を取り合うゲームです。
「王将」を省略して「王」といいます。
3.「おおさま」と「おうさま」の使い方!
ということで、「王様」の書き方や読み方について整理しますね。
「王様」は、正確には「おうさま」です。
紙に文字で書きあらわす場合は必ず「おうさま」と書いてください。
これは絶対です。
「おおさま」と書いてはいけません。
「おうさま」と書きます。
そして「王様」は、正確には「おうさま」ですが、発言する場合は「おうさま」でも「おーさま」でも「おおさま」でも構いません。
会話や発表会などで、発言する場合は「おー」でも「おお」でもよいということですね。
ただし、「王様」は正確には「おうさま」であるということは覚えておきましょう。
まとめ
以上が「王様」の読み方や書き方についてでした。
「王様」は、正しくは「おうさま」です。
ですから、書く場合は絶対に「おうさま」です。
「おおさま」や「おーさま」と書くと間違いになってしまいますよ。
言葉で話す場合は「おおさま」でも「おーさま」でも構いません。