水晶とクリスタル、これって同じもの?それとも違うもの?
占い師が持っているのは水晶だっけ、クリスタルだっけ……(。´・ω・)?
ほかにもクオーツとかクリスタルガラスとか、何となく似たような名前のものあるし…。
ということで、今回は水晶とクリスタルとガラスの違いについて調べてみました。
1.水晶とは何?水晶とクオーツは同じ?
水晶とは、クオーツ(石英)の一種です。
石英とは二酸化珪素の鉱石です。
一般的にはクオーツ(石英)のうち、透明で結晶の形をしているものを水晶といいますが、透明でなくても(不透明)でも水晶です。
つまり、水晶もクオーツ(石英)も同じものなのですが、透明度が高いもので結晶の形をしているものを昔からの習慣で水晶と呼んでいたということです。
また、石英の結晶のうち紫色のものは紫水晶(アメジスト)、ピンク色は紅水晶(ローズクオーツ)です。
そういえば、私の数珠はローズクオーツでした。
かわいい色です。
2.クリスタルとは何?
クリスタルと水晶は同じもので、無色透明な水晶をクリスタルということが一般的です。
ただ、正確に直訳するとクリスタルは「固体の結晶」を指しています。
雪の粒は水の結晶、クリスタルということです。
ややこしいですね(^^;)
さらにややこしい話をします。
クリスタルはクリスタルでも「クリスタルガラス」というものがあります。
クリスタルガラスとは、別名が鉛ガラスともいい、高い透明度と光沢のある美しい輝きがあるものが該当します。
そして、このクリスタルガラスのことを「クリスタル」ということもあります。
このクリスタルは、結晶を意味するクリスタルでもなく水晶を意味するクリスタルでもないガラスの一種です。
つまり、無色透明で特に美しく輝く鉛ガラスをクリスタル(クリスタルガラス)というのですね。
このクリスタルガラスは、やわからく砥石(といし)でカット加工しやすいのが特徴で、さらに屈折率が大きいため、カットによって独特な輝きを放ちます。
この美しい輝きのために「クリスタル」という名前がついたのかもしれませんね。
クリスタルガラスで有名なのがスワロフスキーです。
スワロフスキーのアクセサリーはきらきらしてきれいですが、あれは宝石でも水晶(石英の結晶)でもなくガラスです。
間違えないでくださいね。
手ごろな価格なので贈り物には最適です(笑)、ただガラスだと思うと高いです。
クリスタルガラスはステンドグラスにも使われます。
【スワロフスキー】
【水晶とガラス玉の見分け方】
3.ガラスとは何?
ガラスは水晶とは違い、工業製品です。
石英や炭酸ナトリウム、石灰石などを融解し冷却して作ります。
そして、窓や瓶などに加工されています。
上のクリスタルガラスの他に、
・ソーダガラス(安い、一般的なガラス)
・ホウケイ酸ガラス(耐熱性が高い)
などがあります。
クリスタルガラスは、鉛が入っている分、ソーダガラスに比べると重いです。
ホウケイ酸ガラスは耐熱性の高いガラスです。
耐熱ガラス鍋やコーヒーメーカーに使用されるパイレックスがホウケイ酸ガラスですね。
まとめ
以上が、水晶とクリスタルの違いについてでした。
水晶は石英の結晶の一種、クリスタルは水晶と同じものだけど正確には「固体の結晶」という意味だから、クリスタルが水晶とは限らない、他の固体の結晶のこともある、ということですね。
また、クリスタルといっても「クリスタルガラス」のことがあるので、この点も注意が必要です。
ガラスは石灰石などを融解し冷却して作ると説明しましたが、「融解」と「溶解」の違いをご存知ですか?
「融解」と「溶解」の違いについては、下の関連記事をご覧ください。