「裾上げ」と「丈詰め」、どっちも短くするということですが、違いはあるのかな?
そもそも、裾って着物のどの部分?丈はどこ?
ということで、今回は「裾」と「丈」の違いや「裾上げ」と「丈詰め」の違いなどについて調べてみました。
1.「裾」と「丈」の違い!「裾上げ」と「丈詰め」の違いは?
①【裾(すそ)】
「裾(すそ)」とは「衣服の下の縁。(広辞苑より)」のことです。
着物や洋服を着用したときに、一番床に近い部分が「裾」です。
つまりTシャツでいえば、着用したときの腰のライン、ズボンであれば足下の一番下のラインですね。
また、「山裾(やますそ)」や「裾野(すその)」のように衣服以外にも使うことがあります。
どちらも「末端・下端」の意味ですね。
②【丈(たけ)】
「丈(たけ)」とは、長さのことです。
また、「物の高さ。縦方向の長さ。(広辞苑より)」といった高さのことも「丈」といいます。
着物なら「着丈(きたけ)」「身丈(みたけ)」「裄丈(ゆきたけ)」「袖丈(そでたけ)」などがあります。
ということで、「裾」と「丈」の違いとは、「裾」は衣服の下端のこと、「丈」はある点から別の点までの長さのことなのです。
③【裾上げ】
「裾上げ」とは、裾の長さを短くすることです。
ズボンやスカート、ワンピースなどの裾を短くするときに「裾上げ」といいます。
裾を長くするときには「裾出し」、折り曲げて短くしていた部分を出します。
④【丈詰め】
「丈詰め」とは、衣服のあらゆる部分の長さを短くすることです。
長くするときには「丈出し」です。
「裾上げ」は裾を短くするときにしかいいませんが、「丈詰め」は衣服や着物のあらゆる箇所を短くするときに使います。
腕の部分の袖丈を詰めたり、ウエストを詰めるのが「丈詰め」なのです。
裾上げも丈詰めの一つです。
「丈詰め」は「寸法直し」と言い換えると分かりやすいですね。
2.「裾上げ」と「裾直し」の違いは?
「裾上げ」とは、前項のとおり裾を短くすることです。
カットしたり、裾を折って縫うことで裾を短くします。
「裾直し」とは、着やすいように裾を処理すること、つまり短くしたり長くすることです。
裾上げや裾出しも裾直しの一つですし、切りっぱなしの裾を処理する(短くしたり長くしたりするのではなく、ただ折り返して縫うだけ)のも裾直しです。
裾上げが苦手な方にはこんな便利なものもありますよ。
私も裁縫が苦手なので、使ってみようかな(^^;)
【裾上げテープの使い方】
【裾上げテープ】
ちなみに、裾上げテープは水溶性ではありませんので、洗濯してもはがれません。
ただし、高温でとける可能性がありますので、クリーニングに出す際は申告が必要です。
アイロンも気をつけてください。
また、剥がすのに結構苦労します。
「衿」と「襟」の違いについては、下の記事をご覧ください!
まとめ
以上が、「裾」と「丈」の違いや「裾上げ」と「丈詰め」の違いなどについてでした。
「裾」は衣服の下端のこと、床に一番近い部分が裾です。
「丈」は長さのことなので、着物や衣服に「丈」という箇所があるわけではありません。
裾上げテープは100円ショップにも売っているみたいです。
今度100円ショップに行ったら買ってこようかな……いや、それよりも裁縫の練習をした方がよいですね(笑)
「ブレザー」と「スーツ」の違いについては、下の記事をどうぞ!