生地には様々な種類があるようです…。
ふかふかで水分をたくさん吸収するタオル生地や、なめらかな肌触りに加え光沢があるシルク生地など。
ですが、実はこの「タオル」の生地でもいろいろな種類があるらしい…。
私自身、今まで知りませんでした…。
そんなわけで、タオル生地について徹底的に調べてみました。
本記事では、その中でも「ガーゼ」と「パイル」の違いを中心に、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「ガーゼ」と「パイル」の違いとは!
まずは、「ガーゼ」と「パイル」の違いを簡潔にお伝えします。
「パイル」とは、糸で丸いループ(輪)をつくるように織った生地で、ふわふわの弾力性と吸水力が高いのが特徴。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、画像付きでさらに詳しく解説していきますね。
2.「ガーゼ」とは!
最初に、「ガーゼ」の画像をご覧ください。
糸と糸の間に空間が確認できると思いますが、つまりは「目が粗い」ということ。
目が粗く、しかも薄いので透け感があるのが特徴の一つ。
また、柔らかい肌触りも特徴で、肌に対する刺激が少ないことから赤ちゃん用品に多用されます。
赤ちゃん用の他には、怪我の手当てや医療などにも使われます。
ちなみに、医療ドラマで手術の際に、患部の血液を吸い取るのがこの「ガーゼ」。
そういった、柔らかい肌触りを生かした製品が下のタオル。
「ガーゼ」のタオルは、「パイル」に比べると吸水力が落ちるのが生地そのもののデメリットなのですが…。
なんと!この製品は吸水力を高めています。
バスタオルなので、当然なのかもしれませんね。
「ガーゼ」には、乾きが速いというメリットがありますが、このバスタオルも速乾性能が優れています。
3.「パイル」とは!
「パイル」は、この画像のような生地。
よく見ると、小さな「ループ(輪)」がたくさん並んでいますよね。
このループのおかげで、厚みがあってしかも弾力性があるのです。
「ガーゼ」は「柔らかい」感触ですが、「パイル」は「ふわふわ」な感触。
厚みがあるために、高い吸水力が最大の特徴です。
ちなみに、タオルの多くはこの「パイル」地。
もっともポピュラーなタオル生地なのです。
「ガーゼ」は速く乾くのがメリットでしたが、「パイル」は逆に乾くのが遅いというのがデメリット。
高い吸水力でたくさんの水分を保持しますので、仕方がないことなのかもしれません。
ちなみに、下の製品はそういった欠点を補った、速乾性能が優れた「パイル」地のタオルです。
4.その他のタオル生地!
タオル生地は、他にもありますよ。
「パイル」の「ループ(輪)」をカットしたのが「シャーリング地」といいます。
ループがなくなる関係で、肌触りが柔らかくなりますが、吸水力は「パイル」にはかないません。
また、糸をデコボコになるように織ったのが「ワッフル織地」。
その名の通りお菓子のワッフルのようにデコボコしていて、立体感があるのが特徴。
立体感があるために、表面積が広い分吸水力が優れています。
しかも速く乾く優れもの。
ですが、デコボコしているので肌触りが悪いというデメリットもあります。
それから、通常のタオル生地の糸はより合わせたものを使用するのですが…。
糸をより合わせずにつくった生地が「無撚糸地」。
吸水力はやや劣りますが、柔らかい肌触りと保温性に優れているのが特徴です。
まとめ
以上が、「ガーゼ」と「パイル」の違いについてでした。
「ガーゼ」は、薄く柔らかい透け感がある生地。
「パイル」は、ループによるふわふわの弾力性と吸水力が高い生地。
肌に対する刺激を減らしたいなら「ガーゼ」、吸水力を重視するならば「パイル」ですね。
ところで、タオルについて解説してきましたが、「タオル」と「ウエス」の違いをご存知ですか?
下の関連記事では「タオル」と「ウエス」について詳しく解説していますので、もしよかったらご覧ください。