「スカーフ」と「ハンカチ」といえば…。
どちらも、正方形の布をイメージするのですが…。
そういわれれば、同じ正方形の布でありながら、この2つ何がどう違うのだろう…。
こんな疑問を抱いたことから、「スカーフ」と「ハンカチ」について徹底的に調べてみました。
やはり、この2つには「用途」や「歴史」に確かな違いがありましたよ!
本記事では、「スカーフ」と「ハンカチ」の違いについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「スカーフ」と「ハンカチ」の違いとは!
まずは、「スカーフ」と「ハンカチ」の違いを端的に説明します。
防寒用から始まった「スカーフ」は、その後に装飾用となり、「ネクタイ」へと枝分かれした。
「ハンカチ」とは、汗や手の水分などをふくための布のことで、だいたい45センチ四方が一般的。
水分などをふくための布から始まった「ハンカチ」は、装飾用としての位置付けが強まった時期もありながら、現在では再び水分をふき取る生活用となっている。
短くまとめると、このような違いがあります。
それでは、「スカーフ」と「ハンカチ」をさらに掘り下げていきますね。
2.「スカーフ」とは!
「スカーフ」の発祥は、北ヨーロッパといわれていますが、時期などについては定かではありません。
当時の「スカーフ」の用途は、首に対する防寒対策。
その生活用だった「スカーフ」が、徐々に装飾品へと変化していきます。
首に巻くこと自体に変わりはないのですが、防寒用だった「スカーフ」は、シルクやレースなどを使うようになり、豪華な刺繍を施すなど、ファッションアイテムになっていきました。
また、首以外に頭を覆ったりもしました。
このように装飾用になった「スカーフ」ですが、現在もそういった用途で使われています。
ちなみに、装飾用の「スカーフ」なのですが、時代の流れとともに「ネクタイ」へと枝分かれしました。
それから、「ネクタイ」と呼ぶべきかどうかわかりませんが、女性用の制服であるセーラー服にも「スカーフ」が使われています。
実際の「スカーフ」は、以下のとおり。
シルクの「スカーフ」です。
日本で人気のブランド「マニプリ」製。
日本製ですよ。
「マニプリ」は、2009年に誕生したスカーフ中心の女性用ファッションブランドです。
3.「ハンカチ」とは!
「ハンカチ」の発祥は、謎。
ただし、紀元前3,000年頃のエジプト文明で既に使われていたといわれています。
ですから、今からだいたい5,000年前ということですね。
まあ「布」ですので、「服」を着るようになる頃には使われていたのかもしれません。
ちなみに、織物の衣服は今から8,000年~9,000年前には着用していたらしい…。
基本的に「ハンカチ」の用途は、汗などの水分をふき取る生活用。
その「ハンカチ」は、だいたい西暦1,500年以降からヨーロッパで、装飾品の位置づけになります。
ただし、これは貴族だけ。
豪華な刺繍を施したものや、レースなどの実用的ではない「ハンカチ」が持ち歩きされます。
当時の「ハンカチ」は、形状も円形や長方形など様々なものがありました。
それが、マリー・アントワネットの助言によってルイ16世が「ハンカチは正方形」という法を定めたことから正方形に統一されます。
その正方形の「ハンカチ」が、現在に至っているのですね。
ちなみに、現在でもファッションアイテムの要素はあるものの、どちらかといえば生活用という位置づけ…。
顔や手をふくためという用途が主になっています。
ところで、「ハンカチ」はギフトにもよく使われますよね。
これは、「タオル」「バスタオル」「ハンカチ」のギフトセットです。
お祝いや記念日のプレゼントにピッタリ。
「ハンカチ」は、ネクタイなどと比較して万人受けする品物。
生活必需品のセットなので贈り物に適しています。
まとめ
以上が、「スカーフ」と「ハンカチ」の違いについてでした。
「スカーフ」は、首などに巻く装飾品。
「ハンカチ」は、水分をふき取るための生活用。
同じ四角い布なのですが、発祥も刻んだ歴史も全く異なります。
ところで、「スカーフ」と「ハンカチ」の違いを説明してきましたが、似たもので「バンダナ」がありますよね。
実は、この「バンダナ」も全く違う歴史を刻んでいますよ。
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