ガパオライスなどのエスニック料理に欠かせないのが「ナンプラー」。
でも、普段それほど多く使う調味料ではありません…。
また、アンカケ焼きそばやカニ玉などの広東料理に欠かせないのが「オイスターソース」。
これも、それほど頻繁に使うものではありません。
さすがに、日本の味噌・塩・醤油などと比べれば…当然なのかもしれません。
でも、「ナンプラー」と「オイスターソース」って…どちらもなんとなくクセのある調味料のイメージなのですが…。
何がどう違うのだろう??
そんなわけで、この2つを徹底的に調べてみました。
本記事では、「ナンプラー」と「オイスターソース」の違いについてわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「ナンプラー」と「オイスターソース」の違いとは!
最初に、「ナンプラー」と「オイスターソース」の違いについて簡潔にお伝えします。
「オイスターソース」とは、カキを塩漬け発酵させてつくる中国の調味料のこと。
簡単にまとめると、こういった違いです。
どちらも塩漬け発酵させますが、ちなみに、大豆を塩漬け発酵させてつくるのが日本の醤油や味噌。
それでは、それぞれについてさらに掘り下げていきますね。
2.「ナンプラー」とは!
「ナンプラー」は、タイの調味料。
カタクチイワシ(アンチョビ)を塩漬け発酵させてつくる魚醤です。
ちなみに、魚を塩漬け発酵させてつくる魚醤は日本にもありますよ。
秋田県のハタハタでつくる「しょっつる」、石川県のイワシやサバなどでつくる「いしる」、香川県のイカナゴでつくる「いかなご醤油」などが有名。
「ナンプラー」は、時間をかけて熟成させて旨味を出すのですが、出荷までには1年以上かかります。
そして、タイでは家庭や外食施設では常に机の上に置かれており、日本の醤油のような扱い。
本国では、欠かすことができない調味料なのですね。
実物は以下のとおり。
丸美屋の「ナンプラー」です。
頻繁に使うものではありませんので、この150ミリリットルサイズは大きすぎず良いですね。
しかも、価格もお手頃。
「ナンプラー」の価格はピンキリで、高額のものも多いのですが、500円台は買いやすいですね。
3.「オイスターソース」とは!
「オイスターソース」は、中国の調味料。
カキを塩漬け発酵させてつくる調味料です。
カキは「魚」ではなく「貝」なので、これを魚醤と呼べるかどうかはわかりません…。
「オイスターソース」は、中国でも広東省で生まれた調味料なので、特に広東料理によく使われます。
炒め物や焼きそばなどに使う他、アンカケ焼きそばやカニ玉などの「餡」に加えるといった使い方。
発酵食品ですので、熟成期間を要するのですが、日本では3年ものもあるようです。
やはり、中国では地域にもよりますが日本の醤油のような扱いで、家庭に揃っている調味料の一つ。
実物は以下のとおりです。
これは、「気仙沼完熟牡蠣のミルキーオイスターソース」。
3年熟成させたもの。
しかも、農林水産大臣賞を受賞した製品ですよ。
なんかうまそう…。
まとめ
以上が、「ナンプラー」と「オイスターソース」の違いについてでした。
「ナンプラー」はカタクチイワシでつくる調味料で、「オイスターソース」はカキでつくる調味料です。
ちなみに、「オイスターソース」しかない場合は、オイスターソース小さじ半分・薄口醤油大さじ1・塩少々で「ナンプラー」に似た味になりますよ。
また、「オイスターソース」がない場合は、砂糖小さじ半分・醤油小さじ1・中濃ソース大さじ1・中華顆粒だし小さじ半分で、「オイスターソース」に似た味になります。
どうぞ、お試しください。
ところで、調味料について解説してきましたが、「ソース」と「ドレッシング」の違いをご存知ですか?
「ソース」と「ドレッシング」について解説した記事がありますので、もしよかったらご覧ください。
また、「サルサ」と「タコス」について解説した記事もありますよ!