野菜などの生鮮食料品は、それぞれ保存期間が存在します。
でもこういった保存期間は、野菜の種類や保存環境などによって様々で一定ではありません。
「一定ではない」ということで…。
何でもかんでも、ただ冷蔵庫に入れて保存していませんか?
実は、野菜によっては冷蔵庫に入れることで保存期間が短くなる場合がありますよ!
この「さつまいも」も、実は冷蔵庫が苦手な野菜の一つ!
ということで、本記事ではさつまいもの保存期間について、わかりやすく解説していきます。
特に、スーパーで買ったものや、土が付着したものなど、それぞれ条件別にお伝えしますのでご期待ください!
1.さつまいもの保存期間!土つきだと半年?
さつまいもは、最良の環境を整えて保管することにより、最長で半年は持ちます。
その環境の詳細は、以下のとおり。
①温度:10度~15度
②湿度:80%前後
③光が当たらない状態
④さつまいもに土が付着した状態
⑤新聞紙等で包まれた状態
⑥ラップ等での密閉は避ける
上記のような6項目の条件。
こういった条件に近い環境であれば1か月~3か月は普通に保存可能ですし、より厳格にこの環境を維持することで半年は持ちます。
収穫前のさつまいもは常に土の中で、寒くもなく暑くもない、しかも温度の変化が少なく日光の当たらない環境に身を置いています。
つまり「最良の環境」とは、まさに土の中と似た環境なのですね。
ですから、さつまいもの表面に「土が付着している」という部分は大きなポイントです。
土の付着で長持ちする野菜は、さつまいもに限らず「じゃがいも」「にんじん」「レンコン」など、土の中で生育する野菜の多くに当てはまりますよ。
ちなみに、冷蔵庫の野菜室は3度~8度ですので、寒すぎるためにさつまいもの長期保存には適していません。
温度が低すぎると、さつまいもが低温障害を引き起こします。
また、さつまいもの呼吸を妨げますので、サランラップやビニール袋などで密閉するのはやめましょう。
2.さつまいもの保存期間!スーパーの芋は?
では、スーパーで買ったさつまいもの場合はどれくらい持つのか?ですが…。
前項で解説したとおり、さつまいもを長持ちさせるポイントとなるのが、「土が付着している」ということ。
スーパーでは、なかなか土が付着したさつまいもは売っていませんよね…。
土が付着していないさつまいも、つまりキレイに洗ってしまった場合は、保存期間が大幅に短縮してしまいます。
こういったスーパーで買ったさつまいもは、上の条件④を除いた保存方法で約1週間しか持ちません。
要するに、さつまいもが大好きな環境を一生懸命に整えたとしても、キレイに洗ってしまっただけで、最短でも1か月は持つものが1週間に短縮されます。
また、他の野菜と同じようにただ冷蔵庫に入れただけであれば、さらに短縮されて3日~4日程度しか持ちません。
しかも、これらの保存期間は全てカットせず「丸ごと」保存した場合です。
仮にカットした場合は、さらに長持ちしませんので気をつけてください。
まとめ
以上が、さつまいもの保存期間についてでした。
さつまいもの保存期間は、さつまいもにとって最良の環境に近づけることで、1か月~3か月。
さらに、この最良の環境をより厳格に維持することで半年は持ちます。
スーパーで買ったさつまいもは、最良の環境の条件から「土の付着」が除かれますが、それだけで約1週間しか持ちません。
また、スーパーで買ったさつまいもを他の野菜と同じようにただ冷蔵庫に入れただけであれば、保存期間はさらに短縮されて3日~4日になります。