憶測、推測、予測、頭の漢字は違うけど、意味は大体同じだよね……そんなわけない、か(笑)
漢字は表意文字だから、漢字が違えば当然単語の意味も違うわけでして、つまり、私がこれまで意味も調べず「なんとなく」「適当に」使い分けていたのは完全に私の怠慢だったということ、反省していますm(__)m
ということで、今回は「憶測」「推測」「予測」の違いについて調べてみました。
1.「憶測」「推測」「予測」の違いは?
「憶測」「推測」「予測」それぞれを広辞苑で調べてみると、
【憶測(臆測)】
物事の事情や人の心をいい加減におしはかること。
また、その推測。当て水量。
【推測】
ある事柄に基づいておしはかること。
【予測】
将来の出来事やありさまをあらかじめ推測すること。
前もっておしはかること。
憶測については「臆測」表記も広辞苑にありましたので、どちらの表記も正しいです。
ただ、「臆測」の「臆」は臆病の「臆」ですよね。
なので、意味はどちらも同じなのですが、「臆測」と書くと「びびっている、恐れている」という印象になるような…。
「憶測」「推測」「予測」違いをまとめると、
・憶測は根拠なしの主張(例:憶測でものをいうな)
・推測は根拠やデータ、知識に基づいておしはかること(例:原因を推測する)
・予測は「予め(あらかじめ)」とついている通り、将来のことやこれから起こることを推測すること(例:景気を予測する、予測がつかない)
でたらめや適当なことを言うのは「憶測」、私が得意なやつですね。
推測は証拠を集めたり、データを取ったりした後で、それらをもとにあれこれ考えることです。
過去(事件の原因を推測する)や現在の状態(現在の好景気の理由を推測する)についておしはかるときに使います。
予測は未来のことをおしはかることです。
「予」がつく単語(予想、予測、予定、予報、予期、予言、予備など)は全て、今や過去ではなく未来のことを指します。
2.「予想」や「推定」や「推察」はまた意味が違うの?
「予想」は、「ある物事の今後の動きや結果などについてあらかじめ想像すること。(広辞苑より)」です。
なので意味の範囲的には、予想>予測で、どちらを使うか迷ったときには「予想」を使うのがよいです。
「推定」は、「推測して決定すること。おしはかってきめること。(広辞苑より)」です。
あれこれ推測したり推理した結果、「こうだ」と決めることですね。
たとえば、「遺跡の年代を推定する」というように使います。
また、法律関係では、「法律関係または事実が明瞭でない場合、争いや不確定な状態を避けるために法が一応下す判断。(広辞苑より)」のことを「推定」といいます。
「推察」は「事情や相手の心中をおしはかること。思いやること。(広辞苑より)」です。
相手の事情や表情などを根拠に、相手の気持ちをおしはかる・察するのが「推察」なのですね。(例:推察がつく)
まぎらわしい漢字の違いについて説明しましたが、ところで、「鼻をかむ」の「かむ」の漢字をご存知ですか?
また、なぜ「かむ」というのか??「鼻をかむ」の漢字や語源などについて詳しく調べた記事がありますよ!
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まとめ
以上が、「憶測」「推測」「予測」の違いについてでした。
意味や使い方が似ている単語では、漢字の意味から違いを見分けるのがよいですね。
漢字それぞれの意味が分かっていれば、あとは漢字の組み合わせだけなので、単語の意味や違いが分かりやすいです。
まぎらわしい漢字の違いといえば、「火」と「炎」…。
「火」と「炎」の違いをご存知ですか?
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