「ジャグ」と「水筒」って、飲料水を入れる携帯用容器のこと?……ですよね?
同じものだと思っていたのですが、違いはあるのかな。
ということで、今回は「ジャグ」と「水筒」の違いについて調べてみました。
1.「ジャグ」と「水筒」の違いとは?
●ジャグ
「ジャグ」は英語の「jug」のこと、水入れや水差しのことです。
元々は、陶製や金属製、ガラス製で取っ手があり、細口(細長い口)の水差しのことです。
最近では「スポーツジャグ」や「ウォータージャグ」といって、スポーツやアウトドア用の飲料水などを入れておく容器のことを指すことが多いです。
①スポーツジャグ
スポーツシーンで使えるタンクボトルです。
ジャグのメーカーであるサーモスでは、1.5リットルまでで片手で持って飲むことを想定した製品を「スポーツボトル」、1.9リットル以上・ハンドルがついて両手で持って飲むことを想定した製品を「ジャグ」と言っているそうです。
「ジャグ」の定義や製品名は各メーカーによって違います。
ジャグには、主にステンレス製と樹脂製があります。
ステンレス製は魔法瓶と同じ真空断熱構造なので、保温性は高い(冷たさを保つ)一方、重いので低学年の子には扱いにくいです。
樹脂製は、軽くてリーズナブルですが、保温性はステンレス製に劣ります。
使うシーンや持ち運びしやすい重さなどを考慮して選ぶとよいですね。
選ぶときには、飲み口にも注目して!
飲み口を手で操作せずに飲むことができるジャグなら、汚れた手でもすぐに飲むことができます。
手が汚れるシーンではおすすめです。
【スポーツジャグ】
②ウォータージャグ
アウトドア・キャンプシーンなどで使う水を入れておく容器です。
蛇口(注ぎ口)から別の容器やコップに水を注ぐことができます。
たとえば、1泊2日のキャンプ(4人)では、8~10リットル(手洗い用も含む)の水が必要です。
水場が近いときには2~4リットルのウォータージャグでも間に合いますね。
また、飲料用(料理用)、手洗い用と複数のウォータージャグを用意しておくのもおすすめです。
【ウォータージャグ】
●水筒
「水筒」とは、飲料水や酒などを入れる携行用容器のことです。
元々は水道が発達する前の時代に、日常的に水などを持ち歩くためにありました。
弁当と水筒は、常にセットで持ち歩くものだったのですね。
古くは、竹筒やひょうたんを用いていたそうです。
自動販売機やペットボトルなどが広く普及した現代は、日常的に水筒を持ち歩く人は随分少なくなったのではないでしょうか。
【水筒】
ということで、「ジャグ」と「水筒」の違いは、一般的には「取っ手」の有無です。
取っ手があるのが「ジャグ」で取っ手がないものが「水筒」ですね。
あと、「ジャグ」に比べて「水筒」の方が小型です。
2.「ポット」「ピッチャー」「ジャグ」の違いは?
「ポット」とは英語の「pot」のこと、「調理・保存用の鉢やつぼ、丸くて深い容器で取っ手やふたがついた容器」のことです。
ティーポットをイメージするとよいですね。
植木鉢も「ポット」ということがあります。
「ピッチャー」とは英語の「pitcher」のこと、「柄と細口のある水差し」のことです。
「ピッチャー」と元々の本来の「ジャグ」は似ていますね。
イギリスでは、現在では「ピッチャー」よりも「ジャグ」と言うことの方が多いそうです。
「ジャグ」は前項の通りです。
ちなみに、日本語の「ジョッキ」は「jug」からきているそうです。
ジョッキには取っ手はあるけど細口はないぞ?と思ったのですが、細口がついた水差しを「ジャグ」というのはアメリカで、イギリスでは広口の水差しも「ジャグ」というそうです。
柄と細口がある水差しや容器が「ジャグ」「ピッチャー」で、ポットは丸くて深い容器のことです。
まとめ
以上が、「ジャグ」と「水筒」の違いについてでした。
ジャグの中でもスポーツジャグは、水筒とは区別する必要がないくらい似ていますね。
どちらも飲料水を入れる携帯用容器のことです。
ちなみに、「タンブラー」と「マグカップ」の違いについては下の関連記事をご覧ください。