ハーブやスパイスは、料理には欠かせないものですが、使いこなすのは難しいですよね。
「わさび」と「からし」、あるいは「しそ」と「みょうが」なら料理音痴の私でもなんとなく使い分けることができるけど、カタカナのハーブになると……(-_-;)
たとえば、タイムとローズマリー、とかね。
ということで、今回は「タイム」と「ローズマリー」の違いについて調べてみました。
1.タイムってどんなハーブ?
タイムは地中海沿岸原産のシソ科の植物です。
花をつけ始めると、先端分を切りとり、葉や茎とともに陰干しするそうです。
私、前々からハーブのタイムって葉なのだろうか茎なのだろうかと疑問だったのですが、あれは葉も茎も花も全部混ざっているのですね。
タイムの特徴はさわやかな香りとほろ苦さ、それに辛みです。
シソ科の植物は、日本のシソもそうですが、香りが強いです。
西欧では、タイムは魚の臭み消しに使われます。
タイムは加熱しても香りの強さに変化がありません。
クラムチャウダーやシーフードチャウダーに入れたり、魚のムニエルに入れたり。
もちろんタイムは肉との相性もよいですよ。
チキンソテーやチキンのクリーム煮、肉の煮込み料理にもタイムを入れるそうです。
また、西欧のスープ(だし)であるブイヨンには、パセリやローリエなどとともにタイムをブーケガルニ(ハーブの束)にして入れます。
日本でいう、ねぎやしょうがのように、だしをとったり、煮物を作るときに臭み消しや風味づけをするような感じでしょうか。
また、タイムをオリーブオイルやビネガー(酢)の風味づけに使うこともあります。
オイルや酢にタイムをつけておくのですね。
タイムは地中海沿岸やその周辺で、ハーブとして親しまれてきました。
B.C.700年代のバビロニアの園芸書にはタイムの栽培方法が記されていますし、古代ギリシャではタイムは勇気の象徴だったそうです。
【ギャバン タイム ホール】
【タイム風味かきチャウダー】
2.ローズマリーってどんなハーブ?
ローズマリーは、短い松葉のような葉が特徴のハーブです。
ローズマリーもシソ科で地中海沿岸原産ですね。
甘い芳香とほろ苦さが特徴……実は私、このローズマリーの香りが苦手です(^^;)
ローズマリーをかぐだけならいいけど、ローズマリーの香りがついた料理は……まあ、ハーブって好き嫌いがありますよね。
ローズマリーは肉の臭み消しに使うことが多いです。
ラムやジビエ(イノシシなどの野生獣の肉)など臭いの強いお肉の臭い消しに使います。
また、オーブン料理にもローズマリーは欠かせません。
ローズマリーは加熱すると香りが弱くなるので、オーブン料理に使用する時にはこれでもか、というくらいたっぷり使ってもよいそうです。
また、ローズマリーは野菜料理にも使われます。
かぶやカリフラワー、じゃがいもなど、特にローズマリーポテトは有名な料理ですよね。
ローズマリー、なんだかかわいらしい名前ですが、ローズマリーのマリーは聖母マリアに由来するそうです。
なんでも、かつては白かったローズマリーの花が聖母マリアの青いガウン色に染まったことから「rose of Mary→ローズマリー」になったそうです。
【ギャバン ローズマリー ホール】
【ローズマリー香るローストチキンの作り方】
「ローストビーフ」や「ステーキ」、「牛たたき」に関してはコチラの記事をご覧ください!
まとめ
以上が、タイムとローズマリーの違いについてでした。
タイムは魚料理に、ローズマリーは肉料理に使うことが多いです。
タイムは肉料理との相性もよいですよ。
タイムやローズマリーなどのハーブには普通のホールとフリーズドライのホールがあります。
香りや色がよいのはフリーズドライのホールの方です。
選ぶ時の参考にしてください。