「つくね」と「ハンバーグ」、どちらもひき肉を成形して作る料理ですが、この二つには違いはあるのかな。
私は鶏ひき肉で作る和風の料理が「つくね」、あいびき肉や牛ミンチで作る洋風の料理が「ハンバーグ」と使い分けていたのですが、そういえば和風ハンバーグなんて料理もあるしなあ……(。´・ω・)?
ということで、今回は「つくね」と「ハンバーグ」の違いなどについて調べてみました。
1.「つくね」と「ハンバーグ」の違いは?材料?レシピ?
「つくね」は「つく+こねる」→「つくねる」→「つくね」が語源です。
この「つく」は餅をつくの「つく」です。
つまり、すり鉢などで具材をついたり叩いたり、こねてその生地を一口サイズに成形したものが「つくね」です。
「つくね」は料理の動作が由来の言葉なので、材料は限定していません。
ただ、一般的には鶏ひき肉や豚ひき肉で作ることが多いです。
また、加熱方法についても特に決まりはありませんが、炭火焼などの直火で焼くことが多いですね。
焼き鳥屋さんの定番メニューです。
一方の「ハンバーグ」こちらはドイツの「ハンブルク」が語源、ハンブルクで食べられていたタルタルステーキがハンバーグの原型です。
ちなみに「タルタル」とは、ソースではなく「タッタール」が語源で「モンゴル民族」という意味です。
モンゴルでの、肉を細かく刻んで食べる調理法がヨーロッパに伝わったということですね。
ですから、「ハンバーグ」は洋風の料理で、牛ミンチやあいびき肉をこねて作ることが多いです。
また、ハンバーグはナイフとフォークで食べたり、パンにはさんで食べるので、成形するときはステーキサイズかパンに収まるサイズにします。
一口サイズにまるめると「ミートボール」になりますね。
ただ、広義では「ミートボール」も「ハンバーグ」です。
ハンバーグの加熱方法にも決まりはありませんが、フライパンやオーブンで焼いたり鍋で煮込むのが一般的です。
つくねとハンバーグの違いを大まかにまとめてみました。
①材料
鶏ひき肉や豚ひき肉など。
つなぎは小麦後、片栗粉、山芋など。
②作り方
こねる。
こねるのはハンバーグと一緒ですが、本来は肉を叩いてつぶしてペースト状にしてからこねます。
③サイズ
一口サイズ。
④加熱方法
炭火などの直火など。
⑤味付け
塩、醤油など。
①材料
牛ミンチやあいびき肉ミンチなど。
パン粉や卵などのつなぎ
②作り方
こねる。
③サイズ
ステーキサイズ。
④加熱方法
フライパンで焼く、もしくは鍋で煮るなど。
⑤味付け
トマトソースやデミグラスソースなど。
あくまでも、大まかな区分けです。
たとえば、ポン酢やしょうゆで味付けをしたり大根おろしをのせると「和風ハンバーグ」になりますし、あいびき肉ではなく鶏ひき肉や豆腐、おからなどを使ったハンバーグもあります。
2.「つくね」と「つみれ」の違いは?
「つみれ」もまた「つくね」と似た料理ですよね。
言葉の成り立ちも、「つみれ」は「つみ入れる」→「つみれ」が語源です。
両者の違いですが、これもまたそれぞれの由来を見ると分かります。
つく+こねる
・つみれ
つみ入れる
つまり、「つくね」はついたりこねたりして作った生地を丸めて加熱した料理で、「つみれ」は生地をスプーンや手でつみとって鍋に入れる料理です。
鍋につみ入れるのが「つみれ」、手でこねてから焼くのが「つくね」ですね。
つみれの生地の作り方は色々で、つくねと同じようにすり鉢などでついたりこねたりして作ることもあれば、叩いて作ることもあります。
フードプロセッサーで作ると楽ちんですよね。
つくねとつみれの違いは、材料で分類するといった説もありますが、実は材料の定義はありません。
ただし、一般的にはつくねは鶏ひき肉や豚ひき肉を使いますが、つみれは魚を使うことが多いです。
つみれに使われる魚は地域によって違いますが、いわしや白身魚が多いですね。
同じ肉料理である「シュラスコ」と「ケバブ」に関しては下の記事をご覧ください!
まとめ
以上が、「つくね」と「ハンバーグ」の違いなどについてでした。
ハンバーグもつくねもつみれも、はっきりとした定義が少ないので、違いが微妙ですよね。
昔は和風ハンバーグがなかったように、時代が進むにつれて新しいレシピが生まれます。
書いているうちに食べたくなってしまいました。
今夜はハンバーグにしようかな(●´ω`●)
「ローストビーフ」や「ステーキ」、「牛たたき」に関してはコチラの記事をご覧ください!