「機能」と「性能」、この二つはよく似た言葉ですが、意味に微妙な違いがあるのはご存知ですか?
家電を買い替えするときには、機能に注目する?それとも性能??
ということで、今回は「機能」と「性能」の意味の違いなどについて調べてみました。
1.「機能」と「性能」の意味の違いと使い分けは?英語では?
「機能」とは「あるものが本来備えている働き、性質や役割。」英語では「function(ファンクション)」です。
「性能」とは「機械などの性質と能力。」のこと、英語では「performance(パフォーマンス)」や「capacity(キャパシティ)」「Ability(アビリティ)」です。
なんとなく似ていますが、わかりやすく説明しますね。
性能は具体的な指標で、数値化することができます。
たとえば、「高性能」「性能が上がった」というように、能力の数値が上昇したり下降したりします。
機能は、基本的に数値化はできません。
たとえば、「多機能」「新機能搭載」というように、数値が上下するのではなく、新たな能力が付け加わるイメージですね。
それでは、具体的に「スマートフォン」にたとえて説明します。
「通話ができる」「連写撮影ができる」「スローモーション撮影ができる」「防水してくれる」、これらがそのスマートフォンの機能です。
「通話機能」「連写機能」「スローモーション撮影機能」「防水機能」などといいます。
製品のカタログで防水機能のページを見ると「水深1mで10分浸しても大丈夫」「水深1mで30分浸しても大丈夫」「水深1mで60分浸しても大丈夫」などと書いてあります。
この「10分」や「30分」、「60分」と数値が上がっていくのが「性能」です。
また、スマートフォンのカメラでは画素数も大切ですよね。
画素数をあらわす「1200万画素」「2000万画素」、これも性能です。
機能は「○○の機能がついている」「機能が多い」というように「多い」「少ない」、または「有る」「無し」です。
そして性能は数値ですので「高い」「低い」となります。
機能も性能も、他の製品と比較するときの参考になりますね。
2.「仕様」と「機能」「性能」との意味の違いは?
「仕様」とは「何を作るのかをまとめたもの、完成図。機械などの構造や内容。」のことです。
仕様は英語にすると「specification(スペサファケイション)」、つまり「スペック」のことですね。
仕様書にはその製品が持つ機能や性能がかかれているのです。
また、機能や性能の他に、部品や操作方法、サイズなども記載されます。
つまり、大きな「仕様」という大枠に、「機能」や「性能」が含まれるイメージですね。
たとえば、デジタルカメラの仕様は以下のとおりです。
・画素数(1200万画素)
・ズーム機能(10倍)
・防水機能(水深1m30分)
・手ぶれ補正機能
・サイズ
・形状
・部品
・操作方法
・価格
というように、デジタルカメラの機能や性能をはじめ、その製品の内容を細かくまとめたものが仕様書です。
仕様書は開発段階で設計に活用されたり、完成した製品カタログなどに記載されます。
製品には「機能」「性能」がありますが、「規格」「基準」というものもあります。
「規格」と「基準」の違いについては、下の関連記事をご覧ください。
まとめ
以上が、「機能」と「性能」の意味や違いなどについてでした。
「機能」はあるものが本来備えている働き、性質や役割ことで「新機能」「多機能」というように「有るか、無いか」あるいは「多いか、少ないか」という使い方をします。
「性能」は数値であらわす能力のことで「高性能」というように「高いか、低いか」といった使い方をします。
機能はその機能の有無で、また性能は数値の高低で、他メーカーの製品との比較に使うことができます。
商品を選ぶ時に「機能」や「性能」を比較しますが、「ベーシック」や「スタンダード」といった言葉がよく出てきます。
「ベーシック」と「スタンダード」の違いについては、下の記事を覗いてみてください。