「連携」と「協働」。
仕事上ではどちらもよく出てくる言葉です…。
しかも、似ていますよね…。
どちらも、「みんなで」とか「協力して」みたいなイメージですが…。
違いがハッキリしません…が、これではいけませんね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、微妙ではありますが違いがあるようです。
本記事では、「連携」と「協働」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「連携」と「協働」の意味の違い!
最初に、「連携」と「協働」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
(つながると、行う、がポイント)
「協働」とは、同じ目的の達成のために、人々が協力し合って働くこと。
(目的達成と、働く、がポイント)
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「連携」の意味とは!
「連携」は、同じ目的を持つ人たちがつながり、協力し合って物事を行うこと。
「連携」の「連」は、「つながり」という意味があります。
そして「連携」の「携」は、携帯電話の「携」ですが「たずさえる」という意味の他に「手をつなぐ」という意味があります。
つまり、「連携」の意味のポイントとなるのが、「手をつないでつながる」というところ。
もう一つのポイントが「行う」。
生計が関係している「働く」ではなく「行う」ですので、その物事に対する真剣度合いは落ちます。
たとえば、小学校の運動会を「学校」「子供」「父兄」「地域住民」で「連携」して行うこととしたとします。
この場合は、「運動会の開催」が同じ目的。
学校は子供の指導、子供は運動会への参加、父兄と地域住民は運営の手伝いといった形で「連携」することになります。
それぞれが、運動会の開催という目的に向けて、つながって運営を行うわけですね。
これが「連携」っです。
「つながる」と「行う」がポイント。
ただし、「行う」だから仕事は関係ないということではありません。
「仕事を行う」というとおり、「行う」ということは仕事をする場合もあります。
②「協働」の意味とは!
「協働」は、同じ目的の達成のために、人々が協力し合って働くこと。
「協働」の「協」は、「協力」の「協」で、「力を合わせる」という意味があります。
そして、「協働」の「働」は、「はたらく」という意味。
要するに、「力を合わせて」「働く」ですので、「連携」の「手をつないでつながる」よりも、結びつきが強固となります。
そして、「働く」ということは、その結果が大切であり、目的を達成させることはかなり重要であるということ。
ですから、冒頭でお伝えしたとおり「目的達成」と「働く」がポイントです。
たとえば、「協働で新製品の開発を行う」といった場合。
1社で開発を行うと、コストがかかるという理由でA社とB社がお互いに協力し合って研究開発を行ったとします。
この共通の目的は「新製品の完成」。
そして、A社とB社が会社の垣根を飛び越えて、コストを負担し合いながら研究開発を行います。
この場合は、何が何でも「目的達成」しなくてはいけませんし、「働く」わけですから結果が求められるのですね。
これが、「協働」ですが、「連携」と比較しても、成果が重要なだけに両者のつながり具合がより強固となります。
③「連携」と「協働」の違いを整理!
それでは、ここで一度「連携」と「協働」の意味の違いを整理します。
同じ目的を持つ人たちがつながり、協力し合って物事を行うのが「連携」。
ポイントが「つながる」と「行う」。
同じ目的の達成のために、人々が協力し合って働くことが「協働」。
ポイントが「目的達成」と「働く」で、「連携」よりも結び付きや真剣度合いが強くなります。
2.「連携」と「協働」の辞書での意味!
続いて、辞書による「連携」と「協働」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「連携」の辞書での意味!
【連携】
・同じ目的を持つ者どうしが協力し合って物事を行うこと。「被害者どうしが―する」
引用元:旺文社国語辞典
「行うこと」ですので、説明どおりです。
②「協働」の辞書での意味!
【協働】
・同じ目的のために、二人以上が協力して働くこと。
引用元:世界大百科事典
「働く」ですので、説明したとおりですね。
辞書では、「連携」と「協働」の違いは曖昧です。
3.「連携」と「協働」の使い方!
最後に、「連携」と「協働」の使い方を例文で紹介します。
①「連携」の使い方!
・安全保障にとって外交と防衛の連携は欠かせない。
・店員と客の連携プレーで命を救う。
・地域医療連携業務の充実を図る。
・産業界との連携を積極的に進めている研究者。
②「協働」の使い方!
・日本マイクロソフト社との協働事業であるITを活用した若者支援プロジェクト。
・提案団体が養父市と協働で取り組む事業。
・2学部3名の研究者との協働研究を開始することが決定。
・味の素AGF、札幌のカフェ「森彦」と協働開発したブレンドコーヒー。
まとめ
以上が、「連携」と「協働」の意味の違いと使い分けについてでした。
「連携」は、同じ目的を持つ人たちがつながり、協力し合って物事を行うこと。
「協働」は、同じ目的の達成のために、人々が協力し合って働くこと。
「連携」よりも、「協働」の方が結びつきや目的達成に向かう力が強くなります。
「連携」と「協働」の意味の違いを説明しましたが、「連携」と似た意味の言葉で「連動」があります。
「連携」と「連動」の違いを徹底的に深掘りした記事がありますよ!
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