私の地域では「里芋」のことを「小芋」と呼んでいます。
地域によって色々な呼び名があるのかもしれませんね。
ところで、京都で有名な「海老芋」、この「海老芋」と「里芋」の違いをご存知ですか?
さらに「海老芋」と「京芋」がごっちゃになっていませんか?
ということで、今回は「海老芋」と「里芋」と「京芋」の違いなどについて調べてみました。
1.「海老芋」と「里芋」の違いは?
①里芋
「里芋」はねっとりと粘りけのある芋で、煮物にしたりコロッケにしたりして食べます。
山で収穫できる芋を「山芋」と呼びますが、人里で栽培できる芋なので「里芋」と呼ばれるようになりました。
白い肉質でねっとりとした食感が特徴、実は私はあまり得意ではありません(-_-)
煮物にするときには、粘りけが出ないよう細心の注意を払います……全然里芋の良さを生かしていない(笑)
「里芋」はサトイモ科の植物で、芋の部分は実でも根でもなく茎!肥大化した地下茎です。
地下茎のうち株の中心にいる大きいのが親芋、その周りにくっついているのが子芋です。
里芋の旬は秋~冬頃で、千葉県が最大の産地です。
里芋の品種は、土垂、石川早生、八つ頭など様々で、そして次に紹介する「海老芋」も里芋の仲間です。
②海老芋
「海老芋」は里芋の品種の一つで、海老のように湾曲した形と、海老のような横縞柄が特徴です。
栽培するときに何度も土寄せすることで、海老のような曲がった形になります。
ちなみに土寄せとは、根をしっかり張らせるために、根元に土を寄せかける作業のことです。
海老芋はきめ細かい肉質で、里芋よりやわらかい食感が特徴です。
しかも味も上品で、煮崩れしにくいことから高級品なのです。
京都の伝統野菜の海老芋は、煮物にしたりおでんにしたり……タラの干物の棒鱈と煮合わせた京都の名物料理「芋棒」が有名です。
海老芋は親芋・子芋・孫芋と全て食用ですが、市場に多く出回るのは子芋や孫芋です。
特に子芋は200g~300gほどで、親芋より大きく一番高価です。
全部で37品目ある京都の伝統野菜の海老芋なのですが、最大の産地は静岡県です。
ですが京都でも生産されていますよ。
海老芋の旬は11月頃から1月頃まで、おせちの具にも使われます。
2.「京芋」と「海老芋」の違いは?
前項で解説した海老芋は、京都の伝統野菜の1つで、この海老芋を別名「京芋」とも呼びます。
そしてもう一つ、宮崎県で多く栽培されている「たけのこ芋」も「京芋」と呼ばれています。
まぎらわしいのですが、「京芋」には二種類存在するのです。
ということで、「海老芋」ではない「たけのこ芋」の方の「京芋」を解説しますね。
京芋
この「京芋」も「里芋」の品種の一つで、宮崎県の特産、京都とは関係ありません。
最初は、たけのこに形が似ているために「たけのこ芋」と呼んでいました。
この「たけのこ芋」の営業活動をしていた宮崎県の関係者が、京都で食べた芋料理があまりにもおいしかったことから、それにあやかり「京芋」と名付けたそうです。
この「京芋」、元々は明治時代に台湾から宮崎県に伝わり栽培が始まりました。
20~40cmの長さで直径は6~7cmの円筒形、里芋よりぬめりが少なく、煮物にしても煮崩れしにくいのが特徴です。
食べ方の定番はやはり煮物、その他におでんやコロッケ、焼いたりしてもおいしいですよ。
旬の時期は、やはり晩秋から冬です。
まとめ
以上が、「海老芋」と「里芋」の違いなどについてでした。
「海老芋」は里芋の仲間、海老の形に似ているから「海老芋」です。
また、この海老芋は京都の伝統野菜の一つであり、「京芋」と呼ばれています。
宮崎県特産の「たけのこ芋」も「京芋」と呼ばれています。
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