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「過失」と「重過失」の違いを解説!故意との意味の違いは?

      2018/12/02

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テレビのニュースや新聞で「過失」や「重過失」という言葉を目にすることがありますよね。

ところで、「過失」と「重過失」っていったい何が違ってくるのでしょう?

また、「過失」や「重過失」があれば「故意」もあります…。

日常的にうっかりミスの多い私としては気になる問題です(笑)

私の不注意レベルは過失なのか、それとも重過失なのだろうか……?

ということで今回は「過失」と「重過失」と「故意」の違いについて調べてみました。
 

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1.「過失」と「重過失」の違いは?

まずは「過失」と「重過失」を辞書で調べてみます。

【過失】
・あやまち。しくじり。法律では、注意を欠いて結果の発生を予見しないこと。

 
ニュースや新聞では「うっかり、不注意」と解説されることが多いですが、まさにそのとおり、ついうっかり起こしてしまうミスのことですね。

そして一方の「重過失」、漢字を見るとなんとなく想像がつきますが、「重過失」も辞書で調べてみます。

【重過失】
・過失の注意義務違反の程度が大きい状態、著しく注意が欠けている状態、わずかな注意でたやすく違法有害な結果を予見することができたのにそれをしなかった場合。

 
「重過失」をもう少しわかりやすく説明すると、特に注意しなくてはいけない状況であることが誰でも予見できたのに、しかも誰にでも簡単に避けることができる状況でありながら、それを怠った場合が「重過失」ですね。

簡単に言ってしまえば、「お前、なんでこんな簡単なことを見逃したの?もしかしてわざと見逃した?」と言われるような行為です。

つまり「意図的に」や、「わざと」行う行為の一歩手前といったところでしょうか。

火災にたとえて説明しますね。

たとえば、単純な灯油ストーブの消し忘れで火災を発生させてしまった場合、これは状況にもよりますが、「過失」となるケースが多いようです。

これが、ニクロム線が露出している電熱コンロを、布団の中に入れてコタツ代わりにして火災を発生させた事例は「重過失」となっています。

熱く真っ赤になった電熱線を布団の中に入れる行為、これは「かなり危険!」って普通は思いますよね。

だから「重過失」なのですね。

それから、石炭ストーブの残火のある灰を段ボール箱に捨てて火災を発せさせた事例、これも「重過失」となりました。

これも、かなり危険な行為、「たぶん消えるだろう」と思ったのかもしれませんが、「消えなかったら何が起こるのか」といった考えが必要ですよね。

ということで「過失」と「重過失」の違いをまとめると、誰にでも起こりうる「ついうっかり」といった行為は「過失」、誰にでも予見ができるのに誰にでも簡単に回避できることをしなかった行為が「重過失」です。

【失火責任法の重過失とは?】


 
過失

また、「意図的に行う行為」「わざと行う行為」の一歩手前の行為が「重過失」です。

刑法でも、「過失」か「重過失」か、で罪の重さが変わります。

当然ですが、「重過失」の方が重い罪です。

裁判では、「わざと行った」とういことが立件できない場合に、「重過失」で争います。
 

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2.「故意」と「過失」「重過失」との違いは?

前項で、「意図的に」や「わざと」行う行為の一歩手前が「重過失」と説明しましたが、では「故意」とはどういったものか説明しますね。

まず「故意」を辞書で調べてみます。

【故意】
①わざとすること、またその気持ち。
②〔法〕自己の行為が一定の結果を生ずることを認識して或る行為をした場合の心理状態。犯意。

(一部省略)

 
「故意」は①の意味にもあるとおり「わざと、意図的」に行う行為のことで、「故意」の対義語が「過失」です。

また、法律上は範囲が広がり、「わざと相手に損害を与えてやろう」というのも「故意」ですが、「相手に損害がでても構わない」といった場合も「故意」に当てはまります。

裁判所

つまり「クッソー、絶対に損害を与えてやる~!!」も「もしかして損害が出るかも…、まあいいや!」というのも、両方「故意」です。

「故意」と「過失」「重過失」との違いは、「損害発生の認識があるかどうか」です。

たとえば「損害を与えてやる~!」や「相手に損害がでるかも、まあいいか」はどちら「故意」であり、両方とも損害が出ることを予見しています。
 

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一方の「過失」は、「相手に損害が出ないだろう」といった状況であり、損害は出ないと認識しています。

また、「故意」と「過失」の違いには、微妙な部分もがあります。

たとえば、「もしかしたら損害がでるかもしれない」と一旦は認識しながら、「でも、大丈夫だろう」といった判断で起こす「過失」です。

こういった「過失」と「故意」は、まぎらわしいので具体的な例で説明しますね。

たとえば、人がたくさんいる場所で石を投げたとしましょう。

「この人だかりで石を投げれば、誰かに石がぶつかり怪我をすることになるかもしれない」という認識がありながら、「でもこんなに広いし、石などぶつかるはずはない」と思い、投げた結果怪我人がでた場合は「過失」です。

「この人だかりで石を投げれば、誰かに石がぶつかり怪我をすることになるかもしれない」という認識がありながら、「怪我人がでてもかまわない」と思い、投げた結果怪我人がでた場合は「故意」になります。

まぎらわしいのですが、「過失」は「怪我人は出ない」と判断したのに対し、「故意」は「怪我人は出る」と判断しています。

ということで「故意」と「過失」の違いは、怪我などの損害が発生する認識があるものが「故意」、「怪我人など出ない」「怪我人がでるかも、でも大丈夫だろう」などと損害が発生する認識がないものが「過失」になります。
 

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まとめ

以上が、「過失」と「重過失」の違いなどについてでした。

「過失」は注意義務を怠ること、「重過失」は著しく注意義務を怠ることです。

そして、「故意」と「過失」「重過失」との違いは、損害発生の認識があったかどうかです。

損害発生を認識していた場合は「故意」、そうでないときには「過失」です。

そして「重過失」は、「故意」の一歩手前です。

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