集中したい時や、寝る時に邪魔になるのが「騒音」です…。
これが、「時々うるさい…」レベルだとまあ我慢できますが、「毎日のようにうるさい」となるとやはり対策しなくていけません…。
そういった、騒音対策の定番グッズといえば「耳栓」。
しかし、この騒音対策グッズとして、「耳栓」の他に話題になっているものがあります。
それが、「イヤーマフ」。
あまり聞きなれない「イヤーマフ」なのですが、「耳栓」とどういった違いがあるのか?
また、遮音性能はどちらが優れているのか??
ということで、この2つの騒音対策グッツを徹底的に調べてみました。
本記事では、「イヤーマフ」と「耳栓」の違いと、メリット・デメリットなどについて解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!!
1.「イヤーマフ」と「耳栓」の違いとメリット・デメリット!
最初に、「イヤーマフ」と「耳栓」の違いと、メリット・デメリットについて簡潔に説明します。
①「イヤーマフ」と「耳栓」の違い!
「耳栓」とは、耳の穴に押し込むタイプの防音具のこと。
ということで、短くまとめるとこういった違いです。
冬に耳の防寒のためにつける「耳あて」に似ているのが「イヤーマフ」。
耳の穴に入るほどの小さいのが「耳栓」ですね。
②「イヤーマフ」と「耳栓」のメリット・デメリット!
「イヤーマフ」は、着脱が簡単ということがメリットで、大きくかさばるということがデメリットになります。
特に、「イヤーマフ」は寝返りの邪魔になり睡眠には向きません…。
それから、耳全体を覆うので夏場は「暑い」「蒸れる」ということもデメリットなのですが、逆に冬場は「暖かい」というメリットも。
「耳栓」は、耳の穴に押し込むので着脱が少し面倒なのがデメリットですが、小さくて目立たず持ち歩きが楽ということがメリットです。
「耳栓」は寝返りの邪魔になりませんので、睡眠向き。
ただし、「耳栓」をしていることを他人に認識されず、「無視しているの?」と思われることも…。
価格面では、低価格のものが多いのが「耳栓」で、若干値段が上がるのが「イヤーマフ」。
ただし、「イヤーマフ」がそれほど高額というわけではありません。
「耳栓」でも、たった一つで「イヤーマフ」レベルの価格のものもありますから。
あと、気になるのはどれ程の防音効果があるかということ。
この遮音性能は、実は「イヤーマフ」と「耳栓」はどちらが優れているか?という比較はできません。
どちらも、製品によって遮音性能が違います。
ですから、購入時は製品ごとの遮音性能を比較して、検討してみてください。
遮音性能は、「NRR」と表現されます。
これは、「ノイズ・リダクション・レイティング」のことで、直訳すると「遮音値」。
単位は「db(デシベル)」で、仮にNRR 30デシベルだと、30デシベル軽減できるということ。
たとえば、掃除機が1メートルの距離にある騒音が約60デシベルなので、それが30デシベルにすることができるということです。
2.おすすめの「耳栓」を紹介!
「耳栓」は、円筒形のスポンジやウレタンを押し込むフォームタイプが一般的。
その他には、シリコン製で複数の柔らかいヒレがついてフランジタイプや、シリコン粘土製の粘土タイプがあります。
あとは、機械的に騒音だけを遮断するデジタルタイプも!
それでは、それぞれのタイプ別のおすすめを「NRR」を含め紹介していきます。
①MOLDEX Pura-Fit 6800!
ウレタン製のフォームタイプです。
NRRは33デシベルで、これはかなり優秀な数値。
MOLDEX社は、働く人を守るための「マスク」や「防音器具」をつくる会社で、他にも多くの種類の耳栓がありますが、どれもNRRが高いのが特徴です。
②スリーエム イヤープラグフランジタイプ!
ヒレがついたフランジタイプです。
フランジタイプはシリコン製が多いのですが、これはシリコンではなく熱可塑性エラストマー製。
シリコンと似た素材なのですが、正確には異なります。
NRRは25デシベルとなっていますが、実際に使った感覚ではそれ以上との声もあり、効果は大きいようですよ。
③DKSHジャパン サイレンシア ソフトシリコン!
シリコン粘土タイプなので、耳に合わないということはありません。
シリコン粘土タイプは、一度きりの使い捨てが多いのですが、これは繰り返し使用できます。
NRRは25デシベル。
耳の穴に完璧にフィットするので、水泳にも使えますよ。
④キングジム デジタル耳せん MM1000!
騒音だけを遮断してくれるデジタルタイプ。
ですから、耳栓をしていながら会話が可能です。
NRRの表示はありませんでした。
よくわかりませんが、もしかしたら「遮断」とはまた違ったシステムなのかもしれません。
3.おすすめの「イヤーマフ」を紹介!
「イヤーマフ」を選ぶ際のポイントは、遮音性能と軽さ。
そういった条件を考慮した上で、人気のものをご紹介します。
①スリーエム PELTOR イヤーマフ X4A!
遮音性能が優れたイヤーマフです。
NRRは31デシベル。
他の製品と比較して軽いことも大きな特徴です。
②サンコー 集音マイク付き防音イヤーマフ!
騒音を遮断しながら、人の声をマイクで拾ってくれるというイヤーマフ。
うるさい工場などで、会話が必要な職場にピッタリですね。
NRRは21デシベルです。
まとめ
以上が、「イヤーマフ」と「耳栓」の違いと、長所と短所についてでした。
耳全体を覆うのが「イヤーマフ」で、耳の穴に押し込むのが「耳栓」。
遮音性能は、どちらが上かということではなく製品によって違います。
究極の遮音は、「イヤーマフ」と「耳栓」の併用。
遮音効果は相当高まりますが、遮音値は必ずしも双方のNRRを足した数値にはならないそうです…。