「高」じゃない方の「たか」、あれってどう変換したら簡単に出てくるのかな。
「はしごだか」で変換しても出てこないし……困っている方は多いのでは?
たかはしさんやたかぎさんに八つ当たりしたくなりますよね。
ということで今回は、「高」と「はしご高」の違いや変換方法などについて調べてみました。
1.「高」と「はしご高」の違いは?
まずは「高」と「髙(はしご高)」、どうして似た漢字が二つもあるのか。
こういうときって大体、どっちかが新字体でどっちかが旧字体(昔の漢字)ですよね。
ちなみに、新字体とは1949年告示の当用漢字字体表で正字体として認められた漢字のこと、1949年以前に公認されていたのが旧字体です。
たとえば、「学」は新字体で「學」が旧字体、ほかには「芸/藝」「団/團」などがあります。
調べてみたところ、「高」と「髙(はしご高)」は新字体と旧字体ではありません。
戦前から公認されていたのは「高」の方、出版物(活字)も「高」が使われていました。
じゃあ、「髙(はしご高)」とは一体何なのか。
「髙(はしご高)」は「高」の異体字(漢字や仮名の標準字体以外のもの。広辞苑より)です。
別の辞典では「髙」は俗字となっているものもありますが、異体字と俗字は同じ意味として使われることもあります。
「高」の漢字の成り立ちを調べたところ元々は「髙」で、「髙」から「高」に変化したようです。
「髙」の方が古いのですね。
ちなみに、「髙」は「はしごだか」というように「はしご」を表しています。
高いところにのぼる「はしご」で、まさに字のとおりですね。
また、昔は手書きをする際は「高」よりも「髙」の方が多く使われていたようです。
たしかに、「高」よりも「髙」の方が書きやすいかもしれません。
小さい「口」って書く「高」よりも「髙」の方が簡単なのかもしれませんね。
戦前でも手書きは「髙」が多く、出版物(活字)は「高」でした。
異体字では「高/髙」の他に、「崎/﨑(たつさき)/嵜/㟢」などがあります。
どの漢字も現在では、苗字や地名で使われることが多いです。
2.「たか」で変換しても「髙(はしごだか)」が出ない!出し方は?
「髙」って普通に変換しても簡単には出てきませんよね…。
本当に変換しにくく面倒です(^^;)
パソコンによるのかな~、私のパソコンでは「たか」で変換すると2ページ目くらいに「髙」が出てきます。
でも2ページ分も、変換キーを押し続けるのが面倒です。
「たか」で変換して「髙」の字が出てこないときには、「たかはし」や「たかしまや」と打って変換してみてください。
デパートの「髙島屋」です。
「髙」の字は苗字で使われることが多いので、「たかはし」や「たかしま」で変換すると、候補に出てきます。
これでも出てこないときには、ツールのIMEパッドで手書きして文字を登録するか、コピペして単語登録してください。
【IMEパッドの使い方】
【単語登録方法】
3.「異体字」「外字」「非常用漢字」って何?
「異体字」とは、通常使われる字体と同じ意味でしかも同じ発音なのですが、形が違う文字のことです。
前項のとおり、「高」と「髙」のようなものですね。
「外字」とは、JISの漢字コード体系外の文字のことです。
人名など使われてはいるもののパソコン本体に登録されていない文字という意味と、シンボルマークなどのパソコンユーザーが独自に作る文字という意味があります。
また、外国の文字という意味もあります。
「非常用漢字」とは常用漢字でない漢字のことです。
常用漢字とは、日常使用の漢字として日本政府が選定した漢字のことです。
使用頻度が高く社会でよく使われている漢字で,熟語を構成する力が高いものが選ばれます。
現在は2136字あるそうです。
この常用漢字に含まれないのが非常用漢字ですね。
例えば「伊」が非常用漢字ですが、「伊藤」「伊沢」のように人名で多く使用されていますが熟語の構成能力が低いということで常用漢字から除外されているそうです。
まとめ
以上が、「高」と「はしご高」の違いや変換方法などについてでした。
「髙(はしご高)」を出したいときには、「たかはし」と入力するのがおすすめです。
「橋」の字をいちいち消さなきゃいけないのが難点ですが。
なので、何度も変換する必要があるときには、「たか」で変換キーを押し続けて「髙」の字を表示する、一度やれば候補順位が上がるので次の変換からは楽になります。
あるいはIMEパッドから単語登録しておくのがよいです。
苗字に使われる「高」と「髙」の記事でしたが、名前といえば「姓名」と「氏名」という呼び方があります。
「姓名」と「氏名」を詳しく調査しましたので、もしよかったら下の記事をご覧ください。