「にんにく」はにおいが特徴の体によい食べ物です。
それから、自分は今まで同じ物と認識していたのですが、「ガーリック」といった呼び方もありますよね。
もしかしたら、「ガーリック」と「にんにく」は別の物を指しているのでしょうか?
これは、キチンと白黒つけなくてはいけませんね。
ということで、今回は「ガーリック」と「にんにく」の意味などについて調べてみました。
1.「ガーリック」と「にんにく」に意味の違いはあるの?
まずは、「ガーリック」と「にんにく」の意味を辞書で調べてみます。
・にんにく。
【にんにく】
・ヒガンバナ科の多年草。強い臭気がある。葉は平たく細長い。夏に白い小さな花を開き、花の間に珠芽をつける。地下の鱗茎は食用・薬用。おおびる。ガーリック。
「ガーリック」の意味の説明に「にんにく」とあります。
そして「にんにく」の意味の説明に「ガーリック」とありますね。
要するに「ガーリック」と「にんにく」は同じ物を指しています。
また「にんにく」の意味の中に「おおびる」とあります。
昔は「おおびる」と呼んでいたのですね。
「おおびる」は漢字で「大蒜」と書きます。
「ガーリック」とは英語で「garlic」と表記します。
日本では「ガーリック」というと、主ににんにくの加工商品の名称に使われます。
たとえば、にんにくを粉末状にした「ガーリックパウダー」や、にんにくをスライスして油で揚げた「ガーリックチップ」などですね。
あとは、にんにくを使った料理などでも「ガーリック」といった言葉が使われます。
たとえば、「ガーリックトースト」や「ガーリックライス」など。
こういった加工品や料理を日本語表記にするとどうでしょう。
「ガーリックパウダー」は「にんにく粉」、「ガーリップチップ」は「にんにく薄切り揚げ」となります。
「ガーリックトースト」は「にんにくパン」、「ガーリックライス」は「にんにくご飯」です。
こういった加工品や料理に関しては、なんとなく「ガーリック」を使った方が良い響きのような感じがしますね。
おそらく、そういった言葉の響きや印象のために、「にんにく」ではなくあえて「ガーリック」を使用したのではないでしょうか。
2.「にんにく」を漢字で書くと?語源は?
「にんにく」の意味の中に「おおびる」とありましたが、「おおびる」を漢字で書くと「大蒜」です。
「にんにく」を漢字で書くと「大蒜」である、といった説がありますが「大蒜」の本来の読み方は「おおびる」または「おおひる」であり、「にんにく」とは読まないのです。
ですが、言葉の当て字や誤った解釈が市民権をえてしまう場合も多々ありますので、時代が進むにつれて「大蒜」の読み方が「にんにく」となる時が来るかもしれません。
それから、「にんにく」の漢字表記で「葫」という字もあります。
「葫」は音読みで「こ」、訓読みで「にんにく」であり、意味もそのとおり「にんにく」をあらわしています。
ですが「葫」も、かなり昔に使われていた漢字であり、現代ではなかなか目にすることはありませんね。
それから、「にんにく」の語源ですが、仏教用語の「忍辱(にんにく)」であるといった説があります。
「忍辱」は、耐え忍ぶという意味で、「忍耐」と言いかえることができます。
昔は、僧侶が「にんにく」を食べると、精力増強につながるとして禁止されていたそうです。
そういった禁止されている状況の中で、「にんにく」を隠し忍んで食べたそうなのですが、その時の隠語として「忍辱」を使っていたといわれています。
また、僧侶が強烈なにおいを耐え忍んで食べたから、といった説もあるようです。
まとめ
以上が、「ガーリック」と「にんにく」の意味などについてでした。
「にんにく」を英語にすると「ガーリック」です。
ですから「ガーリック」も「にんにく」も同じ意味ですね。
とっても体によい「にんにく」なのですが、2月29日が「にんにくの日」であることをご存知ですか?
2(にん)2(に)9(く)で、2月29日が「にんにくの日」、語呂合わせですね。
ところで、2月29日は4年に1回しかない閏年だけの特別な日です。
閏年以外は、2月は28日までしかありませんからね。
4年に1回だけしかない、かなり貴重な記念日なのかもしれません。
ちなみに、夏季のオリンピックやアメリカの大統領選挙も4年に1回で、しかも閏年に行われます。