日々、ぼーっと過ごしている私、「意義」とか「目的」とかなんて言葉を聞くだけで及び腰になってしまいます(笑)
ところで、「意義」と「目的」って似た言葉ですよね。
この二つの言葉にどういう違いがあるのだろうか。
ということで、今回は「意義」と「目的」の違いなどについて調べてみました。
1.「意義」と「目的」の意味の違いは?
「意義」を広辞苑で引きました。(一部省略あり)
①意味。わけ。
②物事が他との連関において持つ価値・重要さ。
では、「目的」の方はどうなっているか…。
・成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。意図している事柄。
「意義」は「そのことでもたらされる価値」、「目的」は「最終ゴール」ですね。
たとえば、「運動する意義」というと、「運動することでもたらされる価値」を指しているので、「筋力が強化される」「アンチエイジングの効果がある」「健康が維持される」というのが運動する意義になります。
「運動する目的」というと、「運動することで最終的に達するゴール」を指しています。
たとえば、「野球をする目的」というと、「プロ野球選手になる」「プロ野球選手になって大リーガーに挑戦する」が目的になります。
解説しましたが、この二つの言葉すごく微妙なんですね。
たとえば、「運動する意義」とは、「健康が維持される」なのですが、健康を維持することを主たる最終ゴールとした場合は、「健康が維持される」ことは、「運動する意義」でもあり「運動する目的」にもなります。
2.「意義」と「意味」、「目的」と「目標」の意味の違いは?
「意義」と「意味」も似ていますよね。
広辞苑にも「意義」の1番目の意味に「意味。わけ」とあります。
同じことを意味していますね。
ただ、「意義」と「意味」には違う部分もあります。
前項にも「意義」は「そのことでもたらされる価値」と書きましたが、「意義」と「意味」の違いもこれです。
「意義」は「そのことでもたらされる価値」、その行動でいったいどのような価値・重要さがあるのかに対する答えが「意義」です。
例)世界大会に参加することに意義がある
世界大会に参加することでどのような価値があるのか、それは世界大会への参加することで自分の実力がどの位置に存在しているのかが把握することができる、ということが意義になります。
「意味」は「それはどういったものなのか」ということで、つまり「イコール」に置き換えることができます。
例)誕生日の意味→(=)→その人が生まれた日のこと
「目的」と「目標」の意味の違いもご紹介します。
「目的」は「的(まと)」という漢字が入っている通り、最終ゴールのことです。
「目標」は「標(しるべ)」の漢字が入っていますよね。
「標」とは目的地にたどりつくための目印のことです。
つまり「目標」とは目的地に達する過程で目指すもの、道標です。
例)受験勉強の目的はいい大学に入ること。目的を達成するための目標は、次の模試で○点をとること。
目的は最終ゴールなので抽象的に、目標はとりあえず目指す道標なので具体的なことが多いです。
「意義」と「目的」もまぎらわしですが、「課題」と「目標」の違いもまぎらわしです…。
下の記事では「課題」と「目標」の違いや、「課題設定」「目標設定」の方法なども解説していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
以上が、「意義」と「目的」の違いなどについてでした。
人生に意義なんてなくてもいいけど、目的くらいは持った方がいいのかなと思いました。