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多国籍企業のメリット/デメリットを徹底解説!定義や特徴は?

更新日:

 
「多国籍企業」という言葉は聞いたことがあるけれど、意味は正確には理解していないなあ。

「グローバル企業」もまたしかり。

そもそも、「多国籍企業」と「グローバル企業」って同じ意味?違うもの??

ということで、今回は多国籍企業の定義や意味、グローバル企業との違いなどについて調べてみました。
 

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1.多国籍企業の定義と特徴!メリット・デメリットは?

多国籍企業とは、複数の国家に生産やサービスのための現地法人を設立し、世界的な事業活動を展開する企業のことです。

1950年代後半、アメリカで対外直接投資が急増し、多国籍企業がどんどん生まれました。

1974年の国連多国籍企業委員会では、「本拠のある国以外で、生産またはサービスの設備を所有もしくは支配している企業」が多国籍企業であると定義されました。

新たに現地法人を設立するだけでなく、現地の会社や工場をM&Aなどで傘下におさめるのも含まれるようです。

また、日本生産本部では多国籍企業の目安は、

①売上規模で全世界上位500社以内
②海外生産子会社を5社以上持つ

日本の大企業のほとんどが海外に生産設備などを持つ多国籍企業です。

参考)2008年世界の多国籍企業ランキング
1位GE(米)
2位ロイヤル・ダッチ・シェル(英)
3位ボーダフォン(英)

日本では、トヨタ自動車の5位が最高位でした。

多国籍企業のメリットとデメリットがこちらです。

多国籍企業のメリット

①多国籍企業にとっては安い労働力の確保

②受け入れる側の国の税金が安いことが多い(タックスヘイブンなど)

③輸送費が安い

④現地生産、現地の人を雇うことで現地でのブランドイメージがよくなる

⑤受け入れる側の国にとっては雇用が増える

⑥受け入れる側の国にとっては税収が上がる

 


 

多国籍企業のデメリット

①企業にとってはその国の政治(法人税の変更など)や国民感情の影響を受ける(中国での反日デモなど)

②為替によっては現地生産がお得とは限らない

③受け入れる国にとっては、その国の産業が育たない

④送り出す国(多国籍企業の本拠地)にとっては、雇用が減る、産業の空洞化

⑤送り出す国(多国籍企業の本拠地)の税収が減る

⑥送り出す国(多国籍企業の本拠地)の技術の流出

 
多国籍企業ではデメリットも多いですが、このご時世、国内だけを相手にしていたのでは商売になりませんよね。

多国籍企業になるのは避けられない、当然の流れです。

多国籍企業1
 

2.「多国籍企業」と「グローバル企業」の違いは?

多国籍企業は本社のある国以外で、現地法人として人事・営業・製造・開発などの機能を持つ企業のことです。

その国のニーズで経営しますので、本社の経営戦略とは異なる場合も出てきます。

一方のグローバル企業とは、統一された経営戦略をもっており、同じ商品やサービスを世界の市場に向けて提供する企業のことです。

また、その商品やサービスの質を上げていくことで新しい価値を提供し、市場を創造していきます。
 

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グローバル企業の代表的な会社は、アップルやグーグル、マイクロソフトなどです。

グローバル企業では、必ずしも現地法人が全ての機能は持っていませんので、企業に必要な全ての機能はグローバルレベルで最適化していきます。

近年は、多くの多国籍企業はグローバル企業へと進化しています。

 
【日本企業とグローバル企業の大きな差】

 
多国籍企業2
 

「協創」と「共創」の違いをご存知ですか?もし興味がありましたら下の記事をご覧ください!

「協創」と「共創」違いを解説!意味の違いや使い分けは?

 
 

まとめ

以上が、多国籍企業の定義やメリット・デメリット、グローバル企業との違いなどについてでした。

多国籍企業とは進出した先で現地法人として人事・営業・製造・開発などの機能を持つ企業のことです。

トヨタ自動車など海外進出している日本のメーカーのほとんどは多国籍企業です。

グローバル企業とは、統一された経営戦略をもっており、同じ商品やサービスを世界の市場に向けて提供する企業のことです。

現在は、グローバル企業化が進んでいます。

 

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