レタスって、ときどき苦く感じることがありますよね。
そいったレタスは、芯もかたく苦いです。
せっかく、新鮮なレタスを生のままサラダにして食べようとしていたのに、苦みで台無しです…。
ところで、なぜときどき苦いレタスに当たるのでしょうか?
不思議です。
ということで、今回はレタスが苦い理由や苦いレタスの食べ方について調べてみました。
1.レタスが苦い理由は?原因は古いから?
①植物は葉を食べられたら困る?
そもそも植物は、果実は食べてもらいたいのですが、葉を食べられては困るのです。
植物の果実は、より多くの動物に食べてもらって、タネを遠くへ拡散してもらいます。
ですから、果実の多くは甘く美味しくなります。
しかし、葉っぱを食べられてしまったら光合成ができなくなりますよね。
植物が葉を失うということは、自分の命が危険な状態であるということ。
ですから、虫や動物などに食べられないよう、葉の味を苦くしたり、毒性を持たせるなどそれぞれが自己防衛しているのですね。
レタスが苦いのも、そういった自己防衛策の一つなのです。
つまり、もともと苦い野菜なのです。
ただし、若い葉はまだ一人前に成長していません。
成長しきっていないので、自己防衛策がまだ完成していないということ。
ですから、そういった若い葉を、美味しいうちに収穫し市場に出すのです。
②レタスが苦くなるシステムとは?
では、どういったシステムで苦みが出てくるのかを説明しますね。
レタスはキャベツといった野菜と同様、地面に近い低い位置に葉を付けます。
そして、そういった低い位置に葉を付けた時に収穫します。
ですが、レタスやキャベツなどは、収穫せずにそのままにしておくとさらに成長します。
茎がどんどん伸びて、背が高くなるのです。
そういった状態を「抽苔(ちゅうだい)」または「とう立ち(とうだち)」と呼びます。
ここまで成長してしまうと、レタスは苦すぎて食べることはできなくなります。
つまり、成長することでどんどん苦みが増していくということ。
レタスは、もともと糖分を保持しています。
その糖分を消費して日々呼吸しながら成長します。
この糖分の量が、レタスの美味しさを左右するのですね。
レタスの成長は日照時間や季節による気温などに左右されます。
日照時間が多く気温が高い季節は、成長が活発になりますのでそれだけ糖分の消費量が多くなるわけです。
糖分の消費が大きくなると苦みが増すのですね。
ですから、日照時間が長い温かい季節は苦いレタスに当たる確率は高くなるのです。
ですが、収穫の時期さえしっかりしていれば大丈夫ですよ。
つまり、苦みが増す前の若いレタスを収穫すれば、日照時間が長く温かい季節でも美味しいレタスが食べられます。
スーパーで買ったレタスがたまたま苦かった場合、それは収穫後に売れ残った古いレタスということではありません。
古いのではなく、美味しい収穫時期を逃してしまったということなのです。
2.苦いレタスの対処法!苦いレタスの食べ方は?
ですが、たまたま苦いレタスに当たってしまうことがありますよね。
苦みを我慢して食べるのも嫌だし…。
そういった場合は、レタスをお湯につけると苦みが少なくなります。
だいたい50度のお湯に、10分ほど入れておくだけでOK。
なんとなく、レタスが熱のせいでヘナヘナになってしまいそうですが、熱湯でもなく短時間なので意外に大丈夫ですよ。
それから、生のまま食べるのではなく、加熱して食べるという方法もあります。
レタスは、サラダが定番ですが、加熱調理でもけっこういけます。
特にレタスの芯はかたく、苦みも強い部分ですが加熱することでやわらかくなり、苦みも消えますよ。
代表的なのがレタスチャーハンですね。
あとは、レタスを使ったパスタ。
ロールキャベツではなく、ロールレタスも美味しいですよ。
スープの具にしたり鍋ものでもいけます。
自分は、焼肉を食べる時に、レタスも焼きます。
ぜひ試してみてください。
ところで、レタスを盛り付ける時にナメクジが出てきた!なんて経験がありませんか?
このナメクジを誤って食べてしまったらどうなるのか?ということを調査した記事がありますよ!
そのナメクジの除去方法も解説していますので、もしよかったら覗いてみてください。
まとめ
以上が、レタスが苦い理由などについてでした。
植物は、それぞれが葉を食べられないように自己防衛しています。
レタスが苦いのは、その自己防衛なのですね。
苦くなる前のレタスを収穫することで、美味しく食べることができるのです。
レタスが苦いのは古いせいではなく、収穫時期を逃してしまったからなのですね。
苦いレタスは、熱を加えることで苦みを抑えることができますよ。
試してみてください。
ところで、レタスの切り口がピンク色に変色!なんて経験がありませんか?
この変色の原因や、安全性などについて解説した記事がありますよ。
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