「収容」と「収納」。
似ていますよね…。
「収容」はスタジアムなどの施設、「収納」は家の中でよく使う言葉。
しかし、「収容」は人だけなのか?と思いきや「機器収容箱」といった言葉もあります。
では、「機器収容箱」と「収納ボックス」では、いったい何が違うのか??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「収容」と「収納」では決定的な違いがありました!
本記事では、「収容」と「収納」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「収容」と「収納」の意味の違い!
最初に、「収容」と「収納」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「収納」とは、品物を押し入れや箱などにしまうこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「収容」の意味とは!
「収容」は、人や物を一定の場所や施設に収め入れること。
ポイントは「人」や「物」という部分です。
その他に、最も需要なポイントは「入れる」ということ。
「収納」は基本的に「物」を「しまう」に対し、「収容」は「人」や「物」を「入れる」のです。
たとえば、「人」だと「スタジアムの最大収容人員は何人ですか?」といたった使い方をします。
これは、「スタジアムには何人入るのか」ということ。
「物」の例としては「機器収容箱」というものがあります。
「機器収容箱」とは、火災報知器の表示灯や発信機、音響装置などを入れる箱のこと。
火災報知器は、しまっているのではなく、入れているのですね。
②「収納」の意味とは!
「収納」は、品物を押し入れや箱などにしまうこと。
ポイントは「物」と「しまう」です。
「収容」は「人」も含んでいましたが、「収納」は「物」だけ。
そして、「収容」は「入れる」に対し、「収納」は「しまう」のです。
「しまう」ということは、現在使っていない物や、大切な物で表に出しておく必要がないものなどを一時的に納めておくということ。
要するに、今現在なくても大丈夫、今現在必要がないといった物を納めておくということです。
たとえば、「収納ケース」や「収納スペース」といった使い方をします。
これは、「物をしまっておくケース」「物をしまうためのスペース」ということ。
あとは、「大容量収納付きベッド」といった使い方もします。
つまり、ベッドに物をしまう機能が付いているということですね。
③「収容」と「収納」の違いを整理!
それでは、ここで一度「収容」と「収納」の意味の違いを整理します。
人や物を一定の場所や施設に収め入れるのが「収容」。
品物を押し入れや箱などにしまうのが「収納」。
入れるのが「収容」、しまうのが「収納」ということです。
2.「収容」と「収納」の辞書での意味!
続いて、辞書による「収容」と「収納」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「収容」の辞書での意味!
【収容】
・人や物を一定の場所・施設に収め入れること。「劇場の―人員」「捕虜―所」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「収納」の辞書での意味!
【収納】
①役所が金品を受け取りおさめること。「税の―」
②農作物などを取り入れること。
③品物を、押し入れや箱などにしまうこと。「―家具」
引用元:旺文社国語辞典
意味③は説明どおりです。
意味①は説明しませんでしたが、税金などに使う「収納」。
意味②は農作物に使う「収納」です。
3.「収容」と「収納」の使い方!
最後に、「収容」と「収納」の使い方を例文で紹介します。
①「収容」の使い方!
・新体育館の最大収容人数は15,000人。
・反政府武装勢力フーシの捕虜収容所が空爆を受ける。
・難民申請中でも入管の施設に収容されることがある。
・自動火災報知設備用の機器収容箱。
②「収納」の使い方!
・秋冬物衣類の収納に関する工夫を紹介。
・ニーズに合わせてカスタマイズされた自動収納庫システムを開発。
・スポーツ大会などに使用する自転車を解体して専用の袋に収納する。
・タイヤ収納用ラックを購入する。
まとめ
以上が、「収容」と「収納」の意味の違いと使い分けについてでした。
「収容」は、人や物を一定の場所や施設に収め入れること。
「収納」は、品物を押し入れや箱などにしまうこと。
人と物を入れるのが「収容」、物をしまうのが「収納」です。
「収容」と「収納」の意味の違いを説明しましたが、「収納」と似た意味の言葉で「格納」があります。
「収納」と「格納」も、同じようで実は微妙に違いますよ!
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