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「のれん」と「すだれ」の違い!歴史含めわかりやすく解説!

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「のれん」といえば、お店の入り口にかけられていて、「今は営業しているな!」ということを知らせてくれる合図のような役割をしている、日本ならではのもの…。
 
 
この「のれん」、漢字では「暖簾」と書きます。

実はこの「暖簾」の、2文字目の漢字「簾」…。

これ単体で「すだれ」と読みます…。
 
 
「暖簾(のれん)」と「簾(すだれ)」が、同じ漢字を使っている…。

これは、何か関係があるのでは…、ということでこの2つを徹底的に調べてみました。
 
 
 
本記事では、「のれん」と「すだれ」の違いや歴史などについて解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「のれん」と「すだれ」の違いとは!

まずは、「のれん」と「すだれ」の違いを端的にお伝えします。

「暖簾(のれん)」とは、「風よけ」「日よけ」「目隠し」を目的とした、吊り下げる布のこと。

また、店舗名などの宣伝、営業中であることのPRの役目も担う。
 
 
「簾(すだれ)」とは、「日よけ」「目隠し」「虫よけ」を目的とした、竹や葦(あし)を糸で編み連ねたもので、吊り下げて使う。

「簾」は元々「涼簾(りょうれん)」とも呼ばれ、「風をとおす」ようにつくられており、冬は「暖簾」、夏は「涼簾(簾)」と使い分けされていた。

 
簡単にまとめると、こういった違いです。

それでは、それぞれについてさらに詳しく解説していきますね。

のれん
 

2.「のれん」とは!

「のれん」は、冒頭でもお伝えしたとおり、冬用の「風よけ」「日よけ」「目隠し」でした。

これは、お店用ではありますが実物です。



 
現在は、軒先に吊るすのが一般的ですが、昔は屋内でも「隙間風防止」「間仕切り」「目隠し」として使われました。
 
 
元々は、冬の寒さを防ぐのが「のれん」で、暑い夏は風をとおす「すだれ」、と使い分けされていたのです。

そういったわけで、「暖かいすだれ」で「暖簾」、「ただのすだれ」「涼しいすだれ」で「簾」「涼簾」ということ。
 
 
 
この「のれん」ですが、平安時代には使われていたといわれています。
 
 
時代が進み、鎌倉時代・室町時代の頃になると、「のれん」に屋号や家紋などが染め抜かれるようになりました

まあ、「この店は○○屋だよ」という一つの宣伝に使われたということ。

要は、「看板」ですね。
 
 
そして、店舗の営業開始とともに「のれん」が吊るされ、しかも閉店とともに「のれん」が回収されることから、現在の「営業中」の札のような役割も担うようになりました。

元々冬の防寒対策に使っていた「のれん」ですが、このように時代が進むにつれていつの間にか通年用へと変化していったのです。
 
 
また、昭和の頃になるとお店を出る客が、食べ物をつまんで汚れた手を拭いて出て行くようになります。

店の出口に、ちょうど吊るされている布だったので、便利だったのでしょう。

そういったこともあり、「のれん」が汚れているお店ほど繁盛しているという、人気店の証になりました。
 
 
 
現在では、高性能の「のれん」が販売されています。



 
これは、断熱効果が高い「のれん」。

冬場は暖気を逃さず、夏は冷気を逃さないというもの。

ちょっとした目隠しにもなります。
 
 
「これだけで、断熱効果?」と思うかもしれませんが、口コミを読んでみてください。

意外に高性能ですよ!
 


 

3.「すだれ」とは!

「すだれ」は、冒頭でもお伝えしたとおり、夏用の「日よけ」「目隠し」「虫よけ」でした。

これが実物です。



 
風をとおしやすくするために、布ではなく細く割った竹や葦を編んでつくりました

昔から、日光が入りやすい軒先や窓、出入り口などに吊るして使っていましたが、こういった使い方は現在も変わりません。
 
 
また、「のれん」は「冬用」という使い方が「通年用」に変化しましたが、「すだれ」は現在でも「夏用」であり、こっちは変化していません。

まさしく「涼しいすだれ」で「涼簾」ですね。
 
 
 
ちなみに、「のれん」は平安時代の文献に登場していますが、「すだれ」はそれより古く万葉集に登場していますので奈良時代には使われていたとされています。

ということは、「すだれ」が先?

もしかして、「冬にこの『すだれ』じゃあ、寒いな…」ということで、「のれん」が後からつくられたのか…??
 
 
真相はわかりません…。
 
 
 
ちなみに、おすすめの「すだれ」はこれ。



 
いぶし焼きをした素材を使っているので、虫が寄り付きません。

しかもカビが発生しにくいという効果も。
 
 
最近は、夏場に「緑のカーテン」で遮熱するのが流行っていますが…。

「緑のカーテン」が栽培できない、といった事情がある場合にピッタリかも。
 

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まとめ

以上が、「のれん」と「すだれ」の違いや歴史などについてでした。
 
 
「のれん」と「すだれ」は、ともに「日よけ」「目隠し」という役割は共通しています。

ただし、風をとおすようにつくられたのが「すだれ」。

ですから、「のれん」は「風よけ」ですが、「すだれ」は「風よけ」ができません。
 
 
また、「のれん」は進化して宣伝媒体へと変化しました。

ところで、「日よけ」に関する解説をしてきましたが、同じ「日よけ」の「日傘」に関する記事もありますよ。

「日傘」と「番傘」に関する記事なのですが、実はこの「番傘」も「のれん」と同様に宣伝媒体でした!!

ぜひ、ご覧ください。

「番傘」と「日傘」の違い!わかりやすく徹底解説するよ!

 

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