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「アスベスト」と「石綿」に違いはあるの?意味は?

更新日:

 
危険な物質ということでよく耳にするのが「アスベスト」。

この「アスベスト」なのですが、昔は普通に建材として使われていました。

昔は、学校などにもあったとか…。

怖い…。

ところで、「アスベスト」とうい言葉のほかに「石綿」という言葉も耳にしますよね。

「アスベスト」と「石綿」って、違うものを指しているのでしょうか?

ということで、今回は「アスベスト」と「石綿」の意味の違いなどについて調べてみました。
 

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1.「アスベスト」と「石綿」の違いは?

最初に、「アスベスト」と「石綿」の意味を辞書で調べてみます。

【アスベスト】
・いしわた

【石綿(いしわた)】
・蛇紋石、角閃石などが繊維状に変化した鉱物。防火、保温材などに用いたが、有害性が指摘され、現在は使用を規制されている。せきめん。アスベスト。

 
なんと!「アスベスト」の意味が「石綿」、そして「石綿」の意味が「アスベスト」となっています。

つまり、「アスベスト」と「石綿」は同じ物ということ。

アスベスト

ただし、「アスベスト」も「石綿」も、繊維状になった鉱物の総称ですので、一つのものを指しているというわけではありません。

ここからは、「アスベスト」も「石綿」も言い方を統一して「アスベスト」と呼びますね。

「アスベスト」にも、蛇紋石系(クリソタイル)、角閃石系(クロシドライト)、アモサイト、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトといった種類があります。

これ、全て繊維状の鉱物なのですね。

最初は「クリソタイル」「クロシドライト」「アモサイト」が使用禁止となっていましたが、「アンソフィライト」「トレモライト」「アクチノライト」が2008年より新たなアスベストとして追加されました。
 


 
この「アスベスト」なのですが、髪の毛の5000分の1という極めて細かい繊維です。

しかも耐久性や耐熱性に優れていました。

つまり、燃えないし頑丈な繊維ということですね。

しかも繊維状ですので加工がしやすく安価ということで、かなり便利な鉱物として利用されていたのです。

しかし、この細かい繊維を吸い込むことで肺がんなどを発症することがわかり、使用禁止となりました。

特に発がん性が高いのが「クロシドライト」で、その次が「アモサイト」、「クリソタイル」の順になっています。

2008年に追加された新たな3種類については、まだ研究中のようです。

ちなみに、繊維の太さが髪の毛の5000分の1と説明しましたが、この太さは肉眼で見ることはできません。

ですから、繊維の一本一本が飛散していても目に見えないのですね。

たくさんの繊維が集まって初めて目に見えるということ。

解体

ですから、「アスベスト」が使用禁止となる前に建設された古い建造物の解体などでは、アスベストが使用されている可能性があることから、細心の注意が必要となってきます。

アスベストを飛散させないような対策が必要となってくるのですね。
 


 

2.「ロックウール」とは?「アスベスト」との違いは?

「アスベスト」と似ているもので、「ロックウール」というものがあります。

ということで、「ロックウール」を辞書で調べてみます。

【ロックウール】
・火山岩を溶解し、急冷して綿状にしたもの。岩綿。

 
「アスベスト」は「石綿」ですが、「ロックウール」は「岩綿(がんめん)」です。

そして、「アスベスト」との違いは、天然の鉱物である「アスベスト」に対し、人間の手で人工的につくりだしたものが「ロックウール」です。

「ロックウール」も元々は鉱物で、断熱性や加工性に優れていることから、アスベストの代替品として重宝されてきました。

現在は、優れた断熱性能を活かして建築物の断熱材などに使われています。

断熱材

ちなみに「ロックウール」の直径は3~5ミクロンです。

「アスベスト」の直径が0.02~0.35ミクロンですので、「ロックウール」の方がかなり太いことになります。

「ロックウール」の危険性が気になるところですが、今のところ「発がん性なし」といった扱いになっていることから普通に使われています。

いろいろと研究を重ねているようですが、いまだにがんなどの発祥が確認されていないのですね。

ですが、ヨーロッパでは発がん性があるのではないかといった意見もあり、実際にドイツでは使用を禁止しています。

ただし、ドイツでは動物実験で発がんを確認したということであり、人間の症例はないようです。

どこまで規制するかというのは、難しい問題だと思います。

たとえば、地球上には自然の放射線がありますし、飲酒や喫煙だってがんを引き起こす可能性があるわけです。

難しい問題ですね。
 

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「ロック」と「ストーン」の違いについてはコチラの関連記事をご覧ください!

「ロック」と「ストーン」の違いを解説!意味や使い分けは?

 
 

まとめ

以上が、「アスベスト」と「石綿」の意味などについてでした。

「アスベスト」と「石綿」は同じ物を指しています。

現在は、発がん性などの理由から使用が禁止されています。

ですが、古い建築物には使用されていましたので、まだまだ注意が必要ですね。

ちなみに、見た目が「アスベスト」と似ている「ロックウール」とは、人工的につくられたもので、今のところ発がん性はないとされています。

 

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