厚生労働省のホームページには、危険な「ダニ」に関する記述があります…。
場合によっては、命の危険もあるらしい…。
テレビなどでも、時々ダニの危険性を報道することがあります…。
ダニ…、噛まれないように気をつけなくては…。
ところで、このダニ…人を噛む理由は「ただ1つ!」と思っていたのですが、何やらダニが噛む理由は種類によって違うという噂を耳にしました…。
しかも、噛まないダニがほとんどだ…、といった噂も…。
そんなわけで、ダニの習性について徹底的に調べてみました。
本記事では、ダニが噛む理由を種類別にわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.ダニが噛む理由は一つではない!
ダニは世界中で、4万5千種類くらいいるらしいのですが、私たちの生活圏に最も近いのは「チリダニ」「イエササラダニ」「ツメダニ」「コナダニ」「ホコリダニ」「ニクダニ」といった種類。
この6種のダニは、人の家の中で生活しているため「屋内ダニ」と呼ばれています。
このダニたちのほとんどは人を噛んだりはしません。
噛む種類はたった一つ、「ツメダニ」だけ。
ちなみに、家の中で生活しているダニの構成比は、80%が「チリダニ」で、人を噛む「ツメダニ」は5%だけしかいません。
この「ツメダニ」は、本来他のダニやチャタテムシを狙って噛むダニです。
つまり、他のダニやチャタテムシを捕食しているということ。
ですから、本来は人に噛みつくダニではないのです。
ただし、偶然に人の皮膚に触れて、勘違いで人を噛んでしまうことが…。
この場合は、人の体液を吸い込み、栄養を補給するのです。
噛まれた場合、痒みや痛みを伴うこともありますし、病気などを媒介する可能性もあるため注意が必要。
それから、屋外で生活している「屋外ダニ」にも、人を噛むダニがいます。
中でも、人の生活圏に近いのが「イエダニ」「マダニ」の2種類。
特に「イエダニ」は、屋外のダニではありますがネズミに寄生しながらよく家の中に侵入します。
そのため、噛まれる被害が多いダニの一つ。
普段はネズミや鳥に寄生し血を吸うのですが、人がいれば人に噛みつき血を吸います。
また、噛まれた場合は感染症の危険も。
それから、屋外ダニの中で最も危険なのが上の写真の「マダニ」。
ツメダニやイエダニは1mmにも満たない小さなダニなのですが、このマダニは2.5mmから10mmにもなる大型。
普段は屋外で生活していますので、単独で家の中に侵入することはありません。
屋外で、人や動物が放つニオイに反応し植物などから飛びついてくるのです。
マダニが、人を噛む目的は血を吸うこと。
ただし、やっかいなのが感染症の媒介です。
噛まれた場合、様々な病気に感染する危険があり、場合によっては命を落としてしまうことも…。
毎年、数人がマダニに噛まれたことによって命を無くしています…。
ということで、人の生活圏に近くて、噛む種類は「ツメダニ」「イエダニ」「マダニ」の3種類。
これらのダニが人を噛む理由は、「ツメダニ」は勘違いで噛む、「イエダニ」「マダニ」は吸血です。
ちなみに、家の中に生息している80%のダニが「チリダニ」なのですが、このダニは人を噛んだりはしませんよ。
2.ダニ対策!
続いて、ダニに噛まれないよう、事前対策を紹介します。
最初は「屋内ダニ」。
家の中にいるダニは、根こそぎ退治してしまいましょう。
退治には、以下のような薬剤があります。
これは、「ダニアーススプレー」。
布団や枕、カーペットなどにスプレーするだけで駆除できます。
しかも、一回スプレーするだけで、効果が1か月続きますのでダニが寄り付きません。
続いて、「屋外ダニ」。
屋外ダニを狙って退治するのは、ほぼ不可能…。
ですから、外出時は肌への付着を防ぐことが最大の対策です。
極力肌の露出を少なくして、噛みつくスキを無くしましょう。
また、なるべく植物に近付かないことも対策の一つ。
木の下も要注意ですよ。
あと、以下の忌避剤があります。
これは、アースの「サラテクト」。
屋外ダニのマダニやイエダニが嫌う「ディート」という成分が使われています。
このディート、ダニ以外に蚊・ブヨ・アブ・ヤマビルなども寄せつけません。
外出時には、忘れずに吹き付けましょう。
ところで、このダニなのですが、家のソファーに住みつく場合があります。
ということで、クリーニングによる退治が困難な、ソファーのダニ退治の方法を詳しく解説した記事がありますよ。
よかったら、下のリンクから覗いてみてください。
様々な駆除方法を解説しています。
まとめ
以上が、ダニが噛む理由についてでした。
ダニが人を噛む理由は、「ツメダニ」は勘違い、「イエダニ」「マダニ」は吸血です。
家の中にいる80%のダニが「チリダニ」なのですが、このダニは人を噛みません。
ダニに噛まれると、病気感染の危険が増します。
噛まれないよう、対策をしましょう。
ところで、家の中には小麦粉の中に発生する嫌なダニがいます…。
その名は、最初の項目で紹介した「コナダニ」という奴…。
このコナダニについて徹底的に調べた記事がありますので、よかったら下のリンクからどうぞ。