飲み物を持ち歩く時に便利なのが「水筒」。
特に、保温や保冷性能が優れたものはありがたいですね…。
でも、この水筒ですが…。
長い間使っていると、時々蓋が開かなくなることがあります…。
しかも、この現象は一時的なもので、開けるのに成功した後はすぐに普通に使えるように正常に戻ります…。
この不思議な、一時的に蓋が開かなくなる原因は何なのか?
それから、なぜか空回りで蓋が永遠に回り続けて開かないことも…。
これ、実はキチンとした理由があります!
ということで本記事では、水筒の蓋が開かない原因と対処法について、わかりやすく解説していきます。
一時的に開かなくなる場合と、空回りで開かなくなる場合、ともに解説しますのでご期待ください!
1.水筒が開かない原因とは!
水筒の蓋が開かなくなるのは、「回らない」場合と「空回り」の場合といった、2つの異なるケースがあります。
「回らない」場合と「空回り」の場合では原因が異なりますので、それぞれについて詳しく解説しますね。
①水筒の蓋が回らない原因!
水筒の蓋が回らない理由は、中の気圧が低くなっているから。
たとえば、風船に空気を入れて膨らました場合、風船の中は気圧が高くなります。
風船の中の空気は圧迫されて、一生懸命外に逃げようとしますが、これは気圧が高い状態。
では、気圧が低いというのはどういった状態なのか?
たとえば、コップを口の周りに密着させた上で、口でコップの中の空気を吸い込むとどうなるでしょう…。
コップが口の周りに吸いついてくっつき、顔を上げてもコップが落ちなくなりますよね。
これは、風船の場合とは真逆で、コップの中の気圧が低くなっているということ。
つまり、気圧が下がると吸い寄せる力が強まるのです。
実は、この現象が水筒で起きているということ。
「コップ」を「水筒本体」に、「水筒の蓋」を「顔」に置き換えるとわかりやすいでしょうか。
でも、水筒内の空気は誰も吸い込んでいませんし、気圧が低くなるのは不思議ですよね…。
実は、水筒内の空気の温度変化による「膨張」と「収縮」によって、気圧の変化が起きているのです。
水筒に熱いお湯を入れてそのまま蓋をしておくと、時間の経過とともにお湯の温度が下がりますよね。
すると、水筒内の空気が冷やされることで、空気が収縮し気圧が低くなるのです。
要するに、水筒の中の空気が、水筒の蓋を吸いつけて開かなくなるということ。
そもそも、熱いお湯を入れた段階で、空気は目いっぱい膨張していますので…。
その段階で蓋を閉めて密閉すると、空気の収縮する量も多くなるのです。
ですから、温度が高い飲み物を入れ、しかも、その飲み物の温度が冷めた時に蓋が開かなくなる確率が高まるということ。
②水筒の蓋が空回りする原因!
水筒の蓋が空回りするのは、蓋と本体の「スクリュー状の溝が」かみ合っていないことが原因。
スクリュー状の溝というのは、わかりやすくいえば「ネジの溝」のこと。
ネジは、右に回転させると締まりますし、左に回転させると緩んで浮いてきますよね。
これ、水筒の蓋も全く同じ原理です。
ちなみに、ネジを差し込んでいる穴が広がり過ぎてしまった場合は、溝がかみ合いませんので、ネジを左回転させて緩め浮かそうとしても一向に浮くことはありません。
要するに、水筒の蓋が空回りするということは、溝がかみ合っていないために外れてこないのです。
これは、溝が正しくかみ合っていない状態で、強い力で無理矢理回転させることで起こります。
無理矢理回転させることで、スクリュー状の溝が潰れてしまうということ。
2.水筒が開かない時の対処法!
続いて、対処法を説明しますが…。
対処法も、「回らない」場合と「空回り」の場合では異なります。
ということで、それぞれ別々に解説しますね。
①水筒の蓋が回らない時の対処法!
回らない時には、以下の対処法をお試しください。
a.腕力による開け方!
何も道具がない場合は、テコの原理を利用しましょう。
水筒は円柱型をしていますが、上部よりも底の部分の方が太くなっている形状であればテコの原理を活用することができます。
太い部分の方が大きな力が伝わりますので、水筒を逆さまにして底の部分を回してみてください。
その時は、上部を一方の手で抑えて、底の部分を回すということ。
また、複数の人がいるのであれば、上部を別の人に抑えてもらうことで効果が上がります。
両手で回すことができますの、大きな力が加わりますよ。
ただし、底の部分が太くない場合は、逆さまにしてもテコの効果は得られません。
b.身近な道具を使った開け方!
蓋に強い力を加えるために、滑り止めを取り付けましょう。
輪ゴムを数本、蓋に巻き付けてください。
その輪ゴムの上から、蓋を手でしっかり掴んで回します。
ゴム手袋があるのであれば、それを着用して回すのも一つの手段。
それから、滑り止め効果はゴムより劣りますが、布巾を滑り止めにする方法があります。
布巾を、濡らしてから固く絞って蓋にかぶせ、その上から回してみてください。
また、水筒内の気圧を高める方法もあります。
熱いお湯に水筒全体を浸けて、1分程してから蓋を回してみてください。
お湯は熱いほど効果が上がりますが、沸騰させる必要はありません。
また、1分で効果がなかった場合は、これを複数回繰り返してみてください。
c.蓋を開けるための専用アイテム!
手っ取り早く開けるには、オープナーがおすすめです。
テコの原理を応用したもので、少ない力で開けることが可能。
これは、「チリスオープナー」。
ジャムの瓶の蓋などにも使うことができます。
これは、クーンリコンの「強力ビンオープナー」。
一家に一つあれば安心です。
②水筒の蓋が空回りする時の対処法!
蓋が空回りするということは、溝がかみ合わずに浮くことができない状態です。
ですが、蓋が浮いてくるための力を手で加えるだけで蓋が開きますよ。
つまり、蓋を引っ張りながら回転させれば良いのです。
ただそれだけ。
試してみてください。
ところで、水筒は外出時に携行しますが、天候が怪しい時は傘も持っていきます。
でも、帰る時に晴れていると、結構な確率で忘れてしまうもの…。
ということで、傘を忘れないようにする方法を解説した記事がありますので、よかったら下のリンクからご覧ください。
簡単ですよ。
まとめ
以上が、水筒の蓋が開かない原因と対処法についてでした。
水筒の蓋が開かない原因は、内部の気圧低下と、スクリュー状の溝が潰れたことによる空回り。
気圧の低下で開かない場合は、滑り止めで回すかオープナーを使うのがおすすめです。
空回りの場合は、蓋を引っ張りながら回すことで解決しますよ。
試してみてください。
ところで、大きなシーツを部屋干しする場合、干す場所に苦労していませんか?
実は、大きいシーツでもコンパクトに干すアイテムがありますよ!
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それから、家具や洗濯機の裏など、狭い場所に物を落とした際の対処法を解説した記事もありますので、こちらもどうぞ。