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「伸ばす」と「延ばす」の違いと使い分け!展ばすも含め意味を調査!

更新日:

 
「伸ばす」だっけ、「延ばす」だっけ?と悩むこと、ありますよね。

「伸ばす」と「延ばす」、違いや使い分けはあるのだろうか。

ということで、今回は「伸ばす」と「延ばす」の違いや、変換キーを押すと出てくるのに辞書には出てこない「展ばす」の意味などについて調べてみました。
 

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1.「伸ばす」と「延ばす」の意味の違いと使い分けは?

「伸ばす」と「延ばす」は広辞苑で同じ項目に載っていました。

意味は、

【伸ばす・延ばす】

①物の長さ・距離・時間を長くする。また、広げて面積を大きくする。

②曲がっているもの、縮んでいるものをまっすぐにする。

③時間を長びかせる。日時をおくらせる。延期する。

④財産や勢力・能力などを大きくする。ふやす。

⑤遠くへ逃がす。

⑥(半練り状のものを)溶かしたり、やわらかくして広がるようにする。

⑦のびのびとさせる。晴らす。

⑧なぐりたおす。のす。

 
さらに、「伸ばす」と「延ばす」の使い分けについては、

「伸」は、主として成長によって長くしたり縦方向にまっすぐにしたりする意で使い、また②④⑧の意で使う。

「延」は、付加などで横方向に続けたり広げたりする意で、また③の意で使う。

 
とありました。

イメージとしては、ゴムの両端を持ってびよーんと引っ張るのは「伸ばす」ゴムとゴムを結びつけたりくっつけたりして長くするのは「延ばす」です。

また、「延ばす」は期間や日程で使用することが多いです。

伸ばす1

「伸ばす」と「延ばす」の使い分けや例文がこちら。

・髪を伸ばす
・救いの手を差し伸べる
・記録を伸ばす
・捜査の手が伸びる
・羽を伸ばす

・生き延びる/落ち延びる/逃げ延びる
・会期が延びる
・繰り延べ
・寿命が延びる
・線路を延ばす
・延べ日数

ちなみに、「伸ばす」の対義語は「縮(縮む、縮ませる)」です。

「伸び縮み」というように、一緒に使うこともありますね。

ここで気になるのが「延ばす」の対義語なのですが、実はこちらも「縮(縮む、縮ませる)」ということで、「伸ばす」と「延ばす」の対義語は全く同じということになります。
 


 

2.「驥足を展ばす」の意味は?「展ばす」は変換するとでるのに辞書にないのはなぜ?意味は?

「驥足を展ばす(きそくをのばす)」は広辞苑では「驥足を展ぶ」で載っていました。

意味は「すぐれた人がその才能を十分に振う」です。

この言葉の「展ばす/展ぶ」ですが、これはパソコンなどの変換では出てきますが、広辞苑などの辞書には載っていません。

伸ばす2

ただし、「展」の字を単独で調べますと、音読みで「てん」・訓読みで「のべる」と出てきます。

「展」の字を「展ばす/展ぶ」と使用するのは「驥足を展ばす」のときだけだからかとも考えられますが、なぜ「展ばす/展ぶ」が辞書にないのかの真相はわかりませんでした。

ただ、「展」の字には「進展」「発展」のように「のびる、ひろげる」など、「伸ばす」や「延ばす」と似た意味があります。
 

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まとめ

以上が、「伸ばす」と「延ばす」、違いや使い分けなどについてでした。

線路や道路のように新しいものをくっつけてのばすとき(期間も新しい日をくっつけてのばす)と面積をひろげるときには「延ばす」を使います。

だから、「伸ばす」の方が使う範囲は広いような気がしますね。

物体をびよーんとのばすときにも「伸ばす」ですし、記録などの数値をのばすときにも「伸ばす」です。

「展ばす」は決まったときにしか使いません。

日本語は、漢字は違うのに同じ読み方の言葉がたくさんあります。

たとえば「いきいきと仕事をする」の「いきいき」は、漢字で「生き生き」?「活き活き」?どっち?

詳しくは、下の記事を覗いてみてください。

「生き生き」と「活き活き」の使い分け!いきいきはどっち?違いは?

 

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