「創造」と「想像」、どちらもよく使う言葉ですが、意味の違いや使い分けをきちんと理解しているのかというと、うーん……私、大体のことは適当に済ませています(笑)
ということで、今回は「創造」と「想像」の意味と違いなどについて調べてみました。
1.「創造」と「想像」の意味と違いは?
「創造」を広辞苑で引くと、
①新たに造ること。新しいものを造りはじめること。
②神が宇宙を造ること。
「創造」の「創」には「はじめて造る、新しく造る」という意味があります。
「創造」を英語でいうと、「create(クリエイト)」や「make(メイク)」です。
創造的な仕事をする人を「クリエイター」といいますね。
「ゲームクリエイター」や「CGクリエイター」などは、その分野において新しいものをつくりだす職業のことです。
「メイク」は「メイクアップ(化粧)」の「メイク」で創造といった意味もあります。
一方の「想像」は、
①実際に経験していないことを、こうではないかとおしはかること。
②現前の知覚に与えられていない物事の心像(イメージ)を心に浮かべること。
現実でないことを頭の中で色々と思い浮かべるのが「想像」です。
英語でいうと「imagination(イマジネーション)」です。
よく、芸術家が作品を完成させるために「イマジネーションを働かせる」といった使い方をしますよね。
芸術家は、現実にはないことを頭の中に思い浮かべて作品をつくっていくのです。
こうして整理しますと、「創造」と「想像」という言葉、似ている部分もありますね。
「創造」は新しいものをつくりだしますが、そのためには頭に思い浮かべなくてはいけませんし。
「創造」と「想像」の違いは、「創造」は「新たなものをつくりだす」のに対し、「想像」は「現実にはないことを思い浮かべる」ということで、英語に言い換えるのが一番わかりやすいかもしれませんね。
「創造」と「想像」の使い方では、
・想像を絶する痛み
・想像上の生物(竜・麒麟など)
・想像妊娠(妊娠していないのに、妊娠したと思い込む・想像すること)
・天地創造
・破壊と創造
・創造的な仕事
2.「妄想」「空想」の意味や違いは?
想像と似た言葉に「妄想」や「空想」があります。
「妄想」は、広辞苑によると、
①みだりなおもい。正しくない想念。
②根拠のない主観的な想像や信念。病的原因によって起り、事実の経験や論理によっては容易に訂正されることがない。
「想像」とほぼ同じですが、よくないことを想像することを「妄想」というようです。
「妄り(みだり)」には「でたらめの」という意味があるからです。
例)せん妄、妄言
ちなみに「せん妄」とは意識混濁で幻覚などがみられるような症状のことで、「妄言」とは根拠のないでたらめな言葉という意味です。
また、精神疾患の症状で「妄想」があることもあります。
妄想の使い方がこちらです。
・被害妄想
・誇大妄想
一方の「空想」は、
①現実にはあり得るはずのないことをいろいろと思いめぐらすこと。
②想像の一種で、観念または心像としてあらわれる精神活動またはその所産をいう。願望充足の機能を持つことがある。
こちらも「想像」とほぼ同じですが、想像よりも現実離れしていたり、ぼんやりとしている、願望が含まれている(アイドルと恋愛したら~、私が魔女だったら~)のが「空想」です。
英語でいうと、「fantasy(ファンタジー)」ですね。
「ファンタジー映画」の「ファンタジー」で、空想の映画ということです。
あまりにも現実離れしている夢ばかりを語っていると、親や恋人から「そんな空想はもう聞きたくない」だとか「空想はいいから現実を見ろ」と言われます…。
「創造」と「想像」のように同じ読み方でありながら意味が違う言葉はまぎらわしいですよね…。
特に「迎える」と「向かえる」は気を付けないと、意味が違うので大変なことになってしまいますよ!
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まとめ
以上が、「創造」と「想像」の意味と違いなどについてでした。
「創造」は新しくつくりだすこと、「想像」は頭の中で色々思いうかべることです。
また、「妄想」はよくない・でたらめな・妄りに想像のこと、「空想」は現実離れした想像のことです。
私は毎日布団の中で、「宝くじが当たったら」という空想(妄想?)をしています(笑)
空想のくせに、「○%の利回りで~」と、堅実なのが我ながら面白い( *´艸`)
けっこう楽しいですよ。